子犬を迎え入れたときの心の高まりは、なんとも言えないほど幸せですよね!
縁あって家族になった愛犬、実は子犬のうちにしてあげなければいけないことが沢山あります。
その中でも特に重要なのが【混合ワクチンの接種】です。
迎え入れたときにワクチンは〇月〇日に打ってください、と言われた方も多いのではないでしょうか?
この日にちがどうやって決まっているかご存知ですか?
今回は子犬のワクチンの種類や適切な接種時期、ベストな時間帯などワクチンについての疑問をまとめてご紹介します。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹
保有資格:動物看護師認定機構認定動物看護師/愛玩動物飼養管理士2級/全日本ハンドリング検定/全日本トリミング検定/販売士検定3級
日本動物専門学校を卒業後、苅谷動物病院に就職24時間365日診療の現場に身を置き、動物医療を学ぶ。その後地域密着型の個人院に転職し現在動物看護師歴は14年目。
子犬のワクチンは打たないとダメ?
子犬期のワンちゃん達にとって感染症は命を脅かす重大な病気です。
お散歩やお出かけ、これからワンちゃんと長く過ごす時間がより安全であるようにワクチン接種は必ず行ってあげましょう。
体質に合わずアレルギーが出てしまう子、先天的に病気を持っている子などは獣医師に相談の上決定します。
健康なワンちゃん達が接種を行っていることで、体質的に接種ができない子たちも安心して生活が送れる環境が整っていきます。
子犬のワクチン回数やスケジュールは?
ワクチン回数
成犬期になると混合ワクチンの接種は1年に1回、または3年以内に1回とされています。
(接種間隔はワクチンの種類によって異なります)
ですが子犬期は1年に2回~3回の接種が必要です!
母犬からの移行抗体を持っている子犬期は抗体ができるまで時間がかかります。
複数回接種をすることで高い免疫効果のある抗体を獲得できるようになります!
2回、3回という回数は一番初めのワクチンを生後何日目で接種したかによって判断されます。
動物病院によっても異なりますが原則は初回ワクチンが生後60日未満だった場合は3回、60日以降であれば2回とする病院さんが多いようです。
ワクチン接種のスケジュール
複数回接種する時は接種から3~4週間、間隔を空けて接種を行います。
一回目の接種後にある程度の抗体ができる期間を開け、その後再び接種することで安定性、免疫効果の高い抗体へ変化させていくためです。
愛護法の関係で、飼い主さんの元へやってくる前に初回のワクチンは済ませていることが多いかと思います。
お家に迎えてから2回目、3回目の接種を行う事となりますので日にちを確認しておきましょう。
なおワンちゃんの引き渡し時にワクチン証明書が渡されるかと思いますがそこに次回の接種予定日が記載されていることがほとんどです。
日にちがわからなくなったら証明書を確認してみてくださいね。
子犬のワクチンの種類は何が違う?
迎え入れたあと動物病院へ連れていくと、初回のワクチンと異なるワクチンを勧められた、という方も多いかもしれませんね。
基本的にワンちゃん達の混合ワクチンは前回と種類やメーカーが異なっていても体に問題はありません。
種類は複数ありますが名前についている数字が予防できる病気の数、と覚えておきましょう。
ではここで具体的に予防できる病気を見てみましょう。
8種混合ワクチン
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
- 犬パルボ感染症
- 犬パラインフルエンザ
- 犬コロナウイルス感染症
- 犬レプトスピラ症(イクテモヘラジー)
- 犬レプトスピラ症(カニクーラ)
7種混合ワクチン
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
- 犬パルボ感染症
- 犬パラインフルエンザ
- 犬レプトスピラ症(イクテモヘラジー)
- 犬レプトスピラ症(カニクーラ)
6種混合ワクチン
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
- 犬パルボ感染症
- 犬パラインフルエンザ
- 犬コロナウイルス感染症
5種混合ワクチン
- 犬ジステンパー
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
- 犬パラインフルエンザ
3種混合ワクチン
- 犬ジステンパー
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルスⅡ型感染症
都内近郊では6種、5種のワクチンを使用する動物病院が多く、森林など自然が多い地区ではレプトスピラ症のリスクがあるため8種のワクチンを使用する動物病院が多い傾向になります。
ただし居住地区に関わらずアウトドアに連れていく機会が多くなりそう、というお家には8種ワクチンが推奨されています。
迷ってしまう時は今後の生活スタイルを伝え獣医師に相談してみましょう!
子犬のワクチンは早めに打ってもいい?
成犬期であれば多少のズレは問題ありませんが子犬期のワクチンは予定通りに接種を行いましょう。
早すぎてしまうと抗体ができている途中に再接種をしてしまう事になり免疫生成がうまくいかないことも。
遅れてしまう事より早まってしまう方がNGです。
ワンちゃんも頑張って接種を受けてくれますから無駄にならないようスケジュール通りに進めることが大切です。
お仕事などでどうしても都合がつかない時は、数日ずらしても大丈夫か獣医師に確認してみてくださいね!
子犬がワクチンを打つ理想的な時間帯は?
基本的にワクチンはどの時間帯に接種してもOKです。
ただし、接種後にアナフィラキシーショックなど体調に異変が起こることも考えられます。
動物病院が休診時間に入るギリギリの時間よりは異変があった時に再受診できるような時間帯が安心です。
子犬のワクチン後の過ごし方
接種後も通常通り生活して大丈夫ですがアナフィラキシーショックが起こる可能性も考え半日程度は安静に、かつ注意深く様子を見てあげましょう。
中には気だるさを感じ動きたがらない子もいますのでそのような時はゆっくり休ませてあげてください。
運動も問題ありませんが息が上がるほどの激しい運動は当日中は控えましょう。
シャンプーも当日中は控えておく方が安心です。
ワクチン後の子犬のお散歩はいつから?
最終接種完了後はすぐにでもお散歩デビューさせたいところですが、直後はまだ抗体が完全な状態ではありません。
獣医師によって指導方法は異なりますが
接種から二週間様子を見てお散歩デビューさせる方が理想的です。
抱っこで短時間お外をお散歩する程度であればOKです。
地面には足をつかないようにしてあげてくださいね。
いきなりお外デビューするより抱っこから始める方がワンちゃんもスムーズにお外に慣れてくれますのでこの間に少しづつお外に慣らしておきましょう。
ワクチン接種後に愛犬の体調が悪くなったら?
ワクチン接種後の体調不良は様々な症状が現れます。
軽度であっても嘔吐や下痢、元気や食欲の低下など目に見えて様子が変わってしまう事も。
その中でも緊急性の高い症状が【アナフィラキシーショック】の症状です。
接種後15分から30分程度で症状が出る事が多く速やかな処置が必要になります。
顔が腫れる、ぐったりする、呼吸が苦しそう、このような時は早急に動物病院を再受診しましょう。
ご心配な方は接種後30分程度動物病院内で様子を見させてもらうといいかもしれません。
例え初回ワクチンで症状が出なくても2回目3回目で症状が出てくることもありますのでワクチンを打つたびに体調面は意識してあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
ワクチン以外にも狂犬病やフィラリア予防、ノミマダニの予防などワンちゃんを迎え入れたら行うべき予防医療は沢山あります。
混乱してしまわないよう整理しながら一つずつ進めていきましょう!
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