「現在、フードジプシーになっていませんか?」
フードジプシーとは、愛犬に合うドッグフードが見つからず、次々に新しいフードを試してしまう状態のことを言います。
その背景には、「うちの子が全然ドッグフードを食べてくれない…」という飼い主さんの深い悩みがあることが多いです。
食べてくれない → 別のフードに変える → また食べないという負のループにハマってしまう前に、できるだけ早くその状況から抜け出したいですよね。
そこでここでは、食べてくれない子でも食べやすいフードの選び方と、おすすめのドッグフードをご紹介します。
「うちの子、本当に食べてくれない…」と悩んでフードジプシーになってしまっている方は、ぜひ最後までご覧くださいね。

Dog salon Star seaの専属ライターです!10歳になるチワックスと仲良く暮らしています。取得した知識を活かしワンちゃんに関する記事を執筆していきます!
保有資格:犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、犬の管理栄養士マスター

ドッグフードを食べない子に必見!失敗しないフードの選び方

愛犬がなかなかドッグフードを食べてくれないからといって、「食いつき抜群!」といったキャッチコピーを頼りに安易に選んでしまうのはおすすめできません。
その言葉が本当に食いつきの良さを保証しているのか、それともただの宣伝なのか、見極めるのは難しいですよね。
そこでここでは、食べない子でも食べてくれるドッグフード選びのポイントを4つにまとめました。
なぜそのポイントが食いつきにつながるのか、理由も合わせて分かりやすく解説していきます。
香りや風味が強いフードを選ぶ

人間は“味”でおいしさを判断しますが、犬の味覚は人の約5分の1ほどしかありません。
そのため、犬にとっておいしさを決める大きなポイントは香りや風味です。
犬の祖先であるオオカミは、なんと50km先の獲物の匂いを察知できたとも言われており、その名残として、現代の犬もとても優れた嗅覚を持っています。
つまり、香りの強いドッグフードは食いつきに影響しやすいということ。
特に、犬が好む肉や魚など動物性タンパク源の香りや、最近ではかつお節などの「お出汁系の香り」も食欲を引き出すと言われています。
ただし、開封前に香りは分かりにくいもの。
購入前に公式サイトや口コミで香りの情報をチェックしておくと安心です。
寺田紗千犬は甘味を好むため、中には糖類を多く使用したフードも見られます。
しかし、糖分を摂りすぎると肥満や糖尿病のリスクにつながる可能性があります。
そのため、私は糖類を多用したフードはあまりおすすめしていません。
小粒など食べやすさに配慮

日本では、飼育されている犬の約7割が小型犬と言われており、市場には「小粒」タイプのフードが多く販売されています。
小粒のフードが多い理由は、小型犬にとって食べやすく、食いつきにもつながりやすいからです。
私たち人間も、切っていない大きなステーキをそのまま食べようとすると、口に運びにくく噛み切りづらいため、食べる気が失せてしまいますよね。
それと同じで、犬にとっても粒が大きくて食べにくいと、食欲が落ちてしまうことがあります。
そうしたリスクを減らすためにも、愛犬の体格に合った粒サイズを選ぶことは、食いつきを良くするうえでとても重要なのです。
タンパク源の種類を変えてみる

犬は肉食に近い雑食で、まだまだ肉や魚などの動物性タンパク源を好んで食べます。
肉であれば牛肉・豚肉・鶏肉、珍しいものでは馬肉やウサギ肉、
魚ではサーモン・まぐろ・白身魚、さらにはナマズなど、さまざまな種類のフードが販売されています。
一般的に犬は牛肉を好むと言われていますが、同時に牛肉はアレルゲンになりやすい食材なのです。
そのため「食べないなら牛肉のフードを!」と単純に考えることはできません。
アレルギーリスクを減らすためにも、愛犬が好むタンパク源を見つけて、ローテーションしながら与えるのがおすすめです。
消化に良い素材を選びお腹の負担を軽減

私たち人間は、胃もたれしたあとに同じものを食べたいとは思いませんよね。
それと同じで、犬も消化不良を起こしやすいフードだと「食べる=不快」という印象が残り、食いつきが悪くなる可能性があります。
だからこそ、消化が良く、食べてもお腹がラクなフードを選ぶことで、自然と食欲アップにつながります。
ポイントは次の2つ。
- 消化しやすい動物性タンパク質が主原料であること
- 腸内環境をサポートする成分が入っていること
具体的には、原材料表の先頭に「肉」や「魚」があるか、そして乳酸菌やオリゴ糖といったお腹に良い成分が配合されているかをチェックしましょう。
ドッグフードを食べない犬におすすめのフード5選!

ここでは、愛犬がドッグフードを食べてくれなくて困っている飼い主さん向けに、食べてくれやすいフードを厳選して紹介しています。
実際にワンちゃんが食べている写真付きのレビューもあわせて掲載しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※食いつきには個体差があるため、必ずを保証するものではありません。ご了承ください。
うまかドッグフード

「大切な家族だからこそ、いつまでも元気でいてほしい」
そんな想いから、博多水たきの名店「博多華味鳥」がこだわって作ったドッグフードです。
看板料理にも使われている、みずみずしい九州産の銘柄鶏「華味鳥」100%を主原料に使用。
さらに、かつお節を加えることで、まるで水炊きのような香りと旨みが楽しめる、贅沢なレシピになっています。
また、フラクトオリゴ糖やビフィズス菌を配合し、お腹の健康にも配慮。
消化にやさしく、食べても不快感が出にくいので、毎日の食事が進むでしょう。
小型犬でも食べやすい小粒タイプで、食いつきも期待できます。
美味しさと健康をしっかり両立した「うまか」は、愛犬の毎日のごはんとして理想的なフードといえるでしょう。
| 価格(税込) | 初回定期50%OFF!2,778円! 定期価格:4,930円 通常価格:5,478円 |
| 内容量 | 1.5kg |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | 日本 |
| タンパク質 | 21.4%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 350kcal・9.5%以上 |
ワンちゃんたちのうまかの食いつきレポ!

我が家のトイプードルたちは、うまかが大好きで主食として食べています。
かつお節の香ばしい香りのおかげで飽きることなく食べてくれるので、飼い主としてもとても助かっています。
特に14歳のハイシニアはふやかして与えると香りが立って、よく食べてくれます。
また、粒が小さいため、ウェットフードをトッピングしても絡みやすく、使いやすいのも嬉しいポイントです。
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K9ナチュラルドッグフード

※画像はビーフ&ホキ フィーストになります。
愛犬家の間でも人気の高い、肉類94%以上のフリーズドライドッグフード「K9」。
正直コストは高いですが、その分食いつきの良さは抜群です。
凍結乾燥(フリーズドライ)によって栄養と風味をしっかり閉じ込めていること、さらに栄養価の高いグリーントライプを含めた肉類の高配合が、抜群の嗜好性につながっています。
また、よく食べてくれる犬が多いビーフをはじめ、タンパク源を選べるラインナップも魅力です。
主食として使うのは量やコスト面で難しい場合がありますが、トッピングとしてはとても優秀。
いつものフードに少し加えるだけで、香りと食いつきがぐっと良くなります。
少量でしっかり栄養がとれるため、ドッグフードを食べなくなるハイシニア犬にもおすすめです。
| 価格(税込) | 303円(10g) 2,585円(100g) 7,194円(500g) 22,913円(1.8㎏) 40,623円(3.6㎏) |
| 内容量 | 10g、100g、500g、1.8㎏、3.6kg |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | ニュージーランド |
| タンパク質 | 46.0%以上(フリーズドライ状態) |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 484kcal・32.0%以上(フリーズドライ状態) |
ワンちゃんたちのK9の食いつきレポ!

4歳のシェルティーのムーンにK9を与えてみました。
普段から好き嫌いがない子ですが、K9はガツガツと目を見開きながら食べていました。
ただ、この子は中型犬。
これを主食として与えればかなりコストがかかってしまいます。
トッピングが現実的かなと感じました!

ロイヤルカナンドッグフード 食事に好き嫌いがある犬用

大手ペットフードメーカーのロイヤルカナンから、食に好き嫌いがある犬向けの専用フードが販売されています。
主原料は肉類(鶏、七面鳥)ですが、続いて動物性油脂が多く使われているのが特徴です。
犬は脂質の高いフードを好む傾向があるため、この油脂の多さが食いつきの良さにつながっていると言えます。
実際に脂質は20%以上とかなり高めです。
ただし、脂質が多いことで下痢をしてしまう子や、体重が増えやすくなる子もいます。
そのため、長期利用というよりは、どうしても食べてくれないときの一時的な対策として活用するのがおすすめです。
とはいえ、食べてくれない子にとっては、十分試してみる価値のあるフードだと思いますよ。
| 価格(税込) | 2,364円(800g) 4,881円(2kg) |
| 内容量 | 800g、2kg |
| 対応年齢・犬種 | 成犬~・小型犬用 |
| 原産国 | フランス |
| タンパク質 | 28.0%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 424kcal・20.0%以上 |

POCHIザ・ドッグフード ベーシック 3種のポルトリー

トッピングを加えても栄養バランスが崩れないように設計されたドッグフード「POCHI ザ・ベーシック」。
中でも「3種のポルトリー」は、チキン・ターキー・ダックの生肉を贅沢にミックスしており、風味も抜群です。
グレインフリーなので、お腹がデリケートな子にも安心して与えられます。
ドッグフードを食べない子の中には、トッピングがないと食べてくれない子も多く、給餌量の調整に悩むことがありますよね。
その点、こちらはカロリーが控えめでトッピングをプラスしやすいのも嬉しいポイントです。
また、アレルギーが気になる場合は、ラムやサーモンなど別のタンパク源を選べるので、体質に合わせて選択できるのも安心です。
| 価格(税込) | 2,200円(1㎏) 6,100円(3㎏) |
| 内容量 | 1㎏、3㎏ |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | オランダ |
| タンパク質 | 30%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 315kcal・10%以上 |
ワンちゃんたちのPOCHI ザ ベーシックの食いつきレポ!

POCHI ザ ベーシックの3種のポルトリーだけを与えたところ、トッピングなしでも食べてくれました。
カロリーが低いので、食欲旺盛な子にはトッピングなしで与えても満足感を得やすいでしょう。
トッピングなしでは食べない子には、ここにプラスすることで、さらに食いつきよくなりますよ。

このこのごはんドッグフード

小型犬の健康に寄り添って作られた国産プレミアムフード、「このこのごはん」。
人が食べられる品質のお肉やお魚を使用しており、主原料には鶏肉を採用。
さらに鹿肉やマグロなど複数の動物性タンパク源を組み合わせることで、風味と食いつきを高めています。
青パパイヤにはタンパク質を分解する消化酵素が含まれており、消化を優しくサポート。
また、乳酸菌も配合されているため、小型犬のお腹に配慮された設計です。
粒のサイズも小型犬が食べやすい大きさに作られており、口コミでも食いつきの良さが高く評価されています。
食べてくれない子のフード選びに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてくださいね。
| 価格(税込) | 定期価格:3,278円 通常価格:3,850円 (1袋あたり) |
| 内容量 | 1kg |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | 日本 |
| タンパク質 | 20.9%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 343kcal・8.0%以上 |
ワンちゃんたちのこのこのごはんの食いつきレポ!

このこのごはんを成犬のワンちゃんたちに試してみたところ、どちらも勢いよく完食してくれました。
普段から好き嫌いはあまりない子たちですが、それでもパクパクと迷いなく食べてくれる様子が印象的でした。
袋を開けた瞬間にふわっと広がるお出汁のような良い香りは、私たち人間にとっても思わず「美味しそう…!」と感じるほどです。
初回送料無料、定期コースで15%オフ!
ドッグフードを食べないときに考えられる原因とその対処法

愛犬がドッグフードを食べないとき、まず最初に疑いたいのが体調不良です。
とくに、普段は何でもよく食べる子が突然食べなくなった場合は要注意。
食欲低下に加えて、下痢・嘔吐・元気がない・水も飲まない・痛がる様子があるといった、いつもと違う様子が見られる場合は、体調不良の可能性が高いので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
体調に問題がなさそうなのに食べてくれない場合は、次のような原因が考えられます。
それぞれの原因にあった対処法を詳しく解説します!
口腔内のトラブル
ワンちゃんは年齢を重ねるにつれて、口の中のトラブルが起きやすくなります。
特にシニア期にはほとんどの犬が口腔トラブルを経験し、痛みから食欲不振につながってしまうことも。
中でも多いのが歯周病で、口を開けにくくなったり、噛むと痛がってごはんを食べにくくなることがあります。
また、口内炎が悪化した場合もドライフードを嫌がる原因になります。
口臭が強くなった、歯ぐきが赤く腫れている、出血がある、よだれが増えたといったサインがある場合は、早めに動物病院で診てもらいましょう。
歯周病は初期だと気づきにくいため、定期的な歯科チェックがとても大切です。
ストレス・環境の変化
犬も人間と同じように、ストレスが原因で食欲が落ちてしまうことがあります。
たとえば、引っ越しや家具の配置替えなどの環境の変化は、犬にとって大きなストレスになりやすいものです。
また、シニア期になるとストレスに敏感になる子も多く、食べない日が増えることもあります。
どんなことがストレスになっているのか分かりにくいときは、飼い主さんがスキンシップを少し増やしたり、散歩の時間をいつもより長くするなど、安心できる時間をつくってあげると良いでしょう。
ライフステージの変化
愛犬は成長とともに、食べる量や食べやすさが変化していきます。
たとえば子犬の頃は、成長のためにしっかりと栄養をとる必要があるため、食べる量も多めです。
しかし成犬になると体の成長が落ち着き、徐々に食べる量も安定していきます。
さらにシニア期に入ると、硬い粒が噛みにくくなったり、消化機能の低下で食欲が下がることもあります。
ハイシニアでは特に、食欲そのものが落ちることがあるため、より配慮した食事選びが必要になります。
このように、ライフステージごとに体の状態や食べ方は変わります。
そのときの愛犬に合わせたフード選びや与え方を心がけてあげましょう。
わがまま
ドッグフードを食べない理由が、単なるわがままという場合もあります。
「もっとおいしいものが出てくる」と覚えてしまうと、今のフードを食べずに待つようになることがあります。
とくに、おやつを与えすぎていたり、人間の食べ物をあげている場合は、その傾向が強まりやすいです。
このような状態が続くと、次々にフードを変えてしまうフードジプシーに陥ることも。
まずはしっかりと“食のルール”を作ってあげましょう。
フードを出して30分以内に食べなければお皿を下げ、次の食事まで何も与えない方法が効果的です。
2日ほど根気よく続けると、また食べてくれるようになることがあります。
ただし、この方法は健康な成犬に限ります。
子犬やシニア犬は体力や体調への影響が心配なので、無理をさせず、まずは食べることを優先してあげてくださいね。
ヒート
ヒートとは、メス犬にみられるいわゆる「生理」のことです。
小型犬では比較的早い時期に始まり、大型犬では少し遅めに始まることが多いですが、一般的には年に2回ほどくると言われています。
ヒートは「発情出血」とも呼ばれ、発情前期 → 発情期 → 発情休止期 → 無発情期
というサイクルの中で、発情前期〜発情期に出血が見られます。
この時期はホルモンバランスの変化によって、食欲が落ち、ドッグフードを食べなくなることもあります。
とてもデリケートな時期なので、無理に食べさせようとせず、自然に回復を待つとよいでしょう。
ヒートが落ち着けば、多くの場合は食欲も戻ります。
なお、将来的に繁殖を予定していない場合は、避妊手術について獣医師と相談してみるのも選択肢のひとつです。
まとめ

こでは、ドッグフードをなかなか食べてくれないワンちゃんでも、食べると評判のフードを厳選してご紹介しました!
私自身も、愛犬がごはんを食べてくれないと心配になります。
原因は体調不良や口腔トラブル、ストレス、年齢による変化、わがまま、ヒートなど、さまざまです。
まずは健康面に問題がないかチェックし、それでも食べない場合は、香り・粒の大きさ・消化のしやすさ・タンパク源の種類などを見直してみましょう。
むやみにフードを変えるのではなく、ルールを決めて根気強く向き合うことが大切です。
今回ご紹介したフードを参考に、愛犬にぴったりのごはんと食べ方を見つけて、毎日おいしく楽しく食事ができる環境を整えてあげてくださいね。






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