犬の皮膚科が開発したメディケアシャンプーを解説!

わんちゃんの膿皮症やアトピーなどの皮膚疾患の子の治療法に、薬の投与や食事療法など様々な皮膚病へのアプローチ方法があります。

今回はその中でも、皮膚病に対してシャンプーでアプローチするという観点から「メディケアシャンプー」についてご紹介いたします。

目次

メディケアシャンプーとは

まず、前提として皮膚病をシャンプーだけで治すとは考えずに、食事や投薬など様々な角度からアプローチする中で

ひとつの選択肢としてシャンプーは、スキンケアとして取り組むことが大切です。

その上で、メディケアシャンプーとは、犬の皮膚病専門クリニックで開発された犬の皮膚病治療に効果が期待できるシャンプーです。

メディケアシャンプーの効果

病原体抑制

犬の膿皮症を治療するには、原因の菌を殺菌し皮膚を清潔に保つことが必要です。

その殺菌・抗菌作用がある成分が「クロルヘキシジン」です。

メディケアシャンプーにはクロルヘキシジンが2%含まれており、これは殺菌に十分な量です。

抗炎症

赤みやかゆみなどが伴う皮膚病では、皮膚で炎症が起こっていることが原因だと考えられます。

そういった皮膚上の炎症を抑える効果があります。

抗脂漏

脂漏とは、皮膚の皮脂分泌が多くなった状態のことを指します。

皮膚から分泌される皮脂の量を抑え、赤みやかゆみ・フケを抑えます。

上記の効能により、フケ・湿疹が主な症状の膿皮症や、脂漏・皮脂が主な症状のアトピー性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎にも効果があります。

メディケアシャンプーの頻度

フケや皮脂、臭い、湿疹が多いときは週2~3回のシャンプー療法がお勧めです。

改善後は1週間に1回、2週間に1回とコンディションを見ながら調整していきます。

シャンプーを用いたスキンケア療法は、シャンプーだけでなくクレンジング・保湿・デイリーケアも大切です。

週2回のシャンプーは大変ですが、怠ってしまうと、愛犬の皮膚病は改善に時間を要します。

大切な愛犬の健やかな毎日を一日でも早く取り戻すためにも、シャンプーでしっかり皮膚病を治療してあげましょう。

メディケアシャンプー(犬専用スキンケアシャンプー)の成分

  • クロルヘキシジン

細菌や真菌の増殖を抑制する効果があります。

  • セラミド1

外部からの刺激に対してバリア機能として働くセラミドです。セラミドとは角質層に存在する潤い成分です。

バリア機能とも関係の深い細胞間脂質のうち、約半分以上をこのセラミドが占めています。

  • セラミド3

水分保持能力を持続させるセラミドです。

細胞と細胞の間にある水分を抱え込んで逃さないよう保持する働きを持っています。

  • セラミド6Ⅱ

皮膚の角層剥離を促進するはたらきがあり、皮膚をなめらかに柔軟にするセラミドです。

  • フィトスフィンゴシン

肌のバリア機能を守り、美肌をつくるサポートをします。

また、抗炎症効果があるため皮膚の状態を改善し、抜け毛防止効果も期待できます。

これらの成分から分かることは、他の薬用シャンプーと比べてメディケアシャンプーは保湿力が違います。

余分な皮脂の油をとるだけでなく、保湿も行えることでしっとりとした皮膚とふわふわした被毛になります。

メディケアシャンプーのメリット・デメリット

メリット
  • 細菌性膿皮症、アトピー性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎、多汗症に改善が期待できる
  • ネットで手軽に購入できる
  • 自宅でケアできる
  • 香りがいい
デメリット
  • 週に1回~3回のシャンプーが必要
  • 皮膚に合わないと赤みが出る可能性がある

ご自宅でスキンケアが行えることは、わんちゃんにとって負担が少ないのでストレス軽減にもなります。

ただ、皮膚が悪いと週に何度もシャンプーしなくてはならないので、飼い主様の負担になることはデメリットとして挙げられます。

ご自宅でシャンプーを行う場合は、泡だてネットなどでしっかりと泡立てて、泡が皮膚まで届くようにしっかりと洗うことがポイントです。すすぎの際は、シャンプー残りがあるとかゆみの原因となるため、きちんとすすぐことも大切です。

メディケアシャンプーの料金

公式サイトで購入した場合、1本3,020円(税別)です。

Dogsalon Stersea では、シャンプー料金に+770円で通常使用しているシャンプーから、メディケアシャンプーに変更ができます。

皮膚について悩みを持つワンちゃんに是非一度お試しいただきたいです。よろしければお気軽にご相談ください。

まとめ

今回はメディケアシャンプーについて紹介させていただきました。

最も多い皮膚病の根本的原因は、腸内環境だそうです。

皮膚病の根本的に治すのであれば、免疫ケア・ヒーリングケア・食事ケア・スキンケアの4つが大切だと言われています。シャンプーはあくまでもスキンケアの一環として取り組んでほしいなと思います。

こんなワンちゃんにオススメ
  • 膿皮症などの皮膚病と診断されたワンちゃん
  • 赤みやかゆみがひどいワンちゃん
  • フケや湿疹が見られるワンちゃん
  • 過去に薬用シャンプーで皮膚が乾燥してしまった経験のあるワンちゃん

この記事を書いた人

TCA東京ECO動物海洋専門学校動物看護科で3年間犬に関する知識やトリミングについて学び、多数の資格を取得
その後地元のトリミングサロンで基礎を修行した後Dog salon Star seaに入社。

保有資格:ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士2級、ペットセイバー

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