チワワの人気カット集2024年最新版！現役トリマーおすすめのスタイルを紹介！

室内で飼いやすくあの愛くるしい姿から人気のチワワですが、トリミングサロンに行った時どんな注文をすればいいのか悩む方も多いのではないのでしょうか？

トイプードルのように劇的に変わるわけではありませんが、チワワもカットの仕方によって可愛らしく印象が変わります。

その反面、カットをしたことによって元通りに毛が生えなくなってしまった！というハプニングが多い犬種でもあります。

今回はトリミングサロンのオーナーであり、日々多くのチワワをトリミングしている私がチワワのトリミングの注意点や様々なカットスタイルを解説していこうと思います！

チワワはカットをしなくてもいい？

そもそもチワワは本来カットをする必要がない犬種です。私が幼い頃から飼っていた愛犬もチワワでしたが15年の生涯を一度もカットすることなく終えました。

もちろんシャンプーや爪切りや足裏のバリカン、耳掃除や肛門腺絞りなどの基本的なグルーミングは一か月に一度の頻度が理想です。

一方、プードルやシーズーなどと違って本来カットをしない犬種であるチワワやポメラニアンなどは、丸刈りなど過度なカットをするとそれ以降毛質が変わってしまったり、毛の生えが悪くなり元通りに戻らなくなる危険性があるのです。

他にも必要な毛を取り除いてしまうことによって体温調節ができなくなったり、紫外線が直接肌に当たるようになってしまうことによるリスクなどデメリットが色々とあるため、まずは「犬を飼ったからカットをしてもらわないと」という先入観を捨てましょう。

チワワをカットするメリット

上記ではトリマーらしからぬ発言をしてしまいましたが、チワワをカットするメリットも勿論あります。

一つ目は抜け毛が軽減されることです。

特に定期的にバリカンで丸刈りをするとおうちでの抜け毛はほとんどなくなるため、アレルギーのあるお子様のいるおうちでは丸刈りをするのもありだと思います。

その場合、冬場や日差しの強い時間帯のお散歩はチワワの体温調節や肌保護のために洋服を着せてあげるといいと思います。

二つ目はお手入れが簡単になることです。

ロングコートチワワといってもその子によって毛質はそれぞれで、あまり長く伸びすにカットを必要としない子もいれば、とても長く伸びて毛玉になったり床に引きずって汚れやすい子もいると思います。

そういった子にはバリカンを使わずにハサミで不必要なところだけ切る整えるカットがオススメです。

このように少し癖や伸びすぎた毛が気になる子でしたら

このくらいの整えるカットでしたら毛が伸びなくなるリスクも少なくオススメです♪

チワワのカットをお願いするときはどうやって頼めばいいの？

では実際トリミングサロンではどのように注文すればいいのでしょうか？

一番危険なのは「サマーカットで」などと曖昧に伝えることです。これはどの犬種にも言えることなのですがトリミングには「サマーカット＝○○」という統一された基準はなく、サロンによっては「サマーカット＝バリカンで1mm丸刈り」だったり「サマーカット＝ハサミで短め」だったりするのです。

ハサミで整えてほしかったのにバリカンで丸刈りにされて毛が生えなくなってしまった･･･というトラブルはとてもよく聞く話です。そういったトラブルを避けるためにまずはハサミでカットしてほしいのか、バリカンで刈ってほしいのかははっきりと伝えましょう。

また一番確実なのはこのようにカットしてほしいと画像を見せるのが良いです。

この記事ではチワワの『体のカット』『顔周りのカット』『尻尾のカット』の３つに分けて様々なスタイルをご紹介いたします。

トリミングサロンでは気に入ったスタイルの写真を見せて部位ごとに細かく注文するとイメージが伝わりやすいと思いますので是非お使いください♪

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チワワおすすめのカットスタイル【体】

まずは体のカットを紹介していきます。大きく分けてハサミ仕上げとバリカン仕上げがあります。

上記でも説明した通り、バリカンを使うと毛質が変わったり毛の伸びが悪くなる可能性があるため愛犬やライフスタイルにあったカット方法をトリマーさんと相談しましょう。

ハサミでカット

ハサミでふんわりめにカットしたスタイルです。足元やお尻回りなどはスッキリめにしつつふんわり感を残すと可愛く仕上がります。

ハサミでスッキリめにカットしたスタイルです。写真は胴回りが1cm残しにカットしてあります。カットしてもすぐに伸びてしまう子や夏場にオススメです。

愛犬によってはバリカン同様毛質が変わってしまう子もいるのでトリマーさんに相談してみるといいと思います。

バリカンでカット

バリカン6mm丸刈りです。初めてのバリカンや抜け毛は気になるけど防寒が気になる方は6mmから試してみるといいでしょう。

2~3mmより肌が見える感じは軽減されますがバリカン仕上げ特有のつるっと綺麗な感じを求めていたら物足りないかもしれません。

バリカン3mm丸刈りです。バリカン仕上げの中では一番人気のミリ数です。

抜け毛はほとんど気にならなくなり、つるっとスベスベな感じが癖になります。

一方、3mmは一番肌に入りやすいミリ数なのでカット中動いてしまう子などは少し危険な一面もあります。愛犬のトリミングの慣れ具合などトリマーさんとよく相談しましょう。

バリカン2mm丸刈りです。とにかく毛がいらない！という方や1か月に一回のトリミングは難しい…という方にオススメです。

毛質が変わってしまうことを理解した上で注文しましょう。冬場や日照りの強い時期のお散歩はお洋服を着せるのをオススメします。

ライオンカット

ライオンカットというのは体は丸刈りで顔周りだけ毛を残すカットです。

体はスッキリにしたいけど丸刈りはちょっと･･･という方にもオススメです。特に顔周りの毛量が多い子は小さいライオンのようになって可愛く仕上がります♪

チワワおすすめのカットスタイル【顔】

次は顔周りのカットスタイルについて解説していきます。

顔を丸く作るカット、胴と顔をつなげてそろえるカット、あえて切らずに顔周りはナチュラルに毛を残すカットの３つに分けてご紹介いたします。

顔を丸くするカット

ポメラニアンで人気の柴犬カットのようなスタイルです。

胴と顔を分けて顔周りだけで丸を作ります。幼くチャーミングな印象になるのでイメチェンにもオススメです。

ですが体のバリカン同様かなり短くカットすることになるので元通りになるまでかなり時間を要する、もしくは老犬など毛の伸びが悪い子は元通りには伸びない可能性もあるのでそこは理解した上で注文しましょう。

このカットは耳の毛のカットの仕方でもかなり印象が変わります。

▼耳のふちに沿ってカットしたスタイル。

▼耳だけ伸ばしてカットしない、もしくは梳く程度に整えるスタイル。

▼耳の毛を丸くカットするスタイル。

このカットは耳の毛量や毛質によってできる子とできない子がいます。

顔を丸く作らないカット

次は上ほど顔周りを切り詰めず、胴からそのまま揃える程度にカットしたスタイルです。胴のカットでバリカンを使わず揃える程度にした時にオススメです。元通りに生えないリスクも少なく、仕上がりも整った印象になります。

▼耳もギリギリまで切らず揃えたラインからそのまま顔周りも揃えたスタイル。

▼耳をフチギリギリでカットしてそのラインで前胸まで揃えたスタイル。

顔周りはカットしないのもアリ！

最後にあえて顔周りをカットしないスタイルをご紹介します。

カットラインが残るのが嫌な方や毛が元通りに戻らなくなるリスクが怖いという方は顔周りはナチュラルに残すのもいいと思います。特に耳の毛が長く伸びる子などは個性が際立って素敵です。

▼チャームポイントのゴージャスなお耳の毛はそのままに残したスタイル。

▼ライオンカット。

顔周りから前胸にかけてたくさん毛が残っていたほうがワイルドなライオンらしくなってかっこいいです。

チワワおすすめの尻尾のスタイル

最後に尻尾のカットを解説していきます。胴、顔周り同様もちろん触らずに伸ばすのも全然ありです。

胴を短くしても尻尾はふさふさなままもとっても可愛いです。ですがうんちやおしっこがついてしまう子や毛玉になりやすい子は整えてみてもいいでしょう。

揃えるカット

まずはハサミで揃えるカットです。長さはどのくらいでもいいと思うので好みで「○○センチカットしてください」「半分くらいにカットしてください」と伝えてもいいですし、「胴に合わせておまかせで」とオーダーしてもいいと思います。

ライオンカット

バリカンで尾の３分の２まで刈って最後の３分の１だけ毛を残すカットです。

体をライオンカットや丸刈りスタイルにした方にオススメです。お先は写真のようにパッツンにしても可愛いですし、本物のライオンのようにカットせずナチュラルに残すのもかっこいいです。

肛門周りがスッキリするのでうんちがつきにくいのが人気の理由の一つです。

まとめ

上記で説明した以外にも様々なカットがあると思いますが、プードルなどのカット犬種に比べてチワワのカットスタイルはもともとの毛質や毛の長さや癖など愛犬によってできるカットスタイルが限られてくると思います。

必要な毛をカットしすぎていないか、愛犬の個性をよりよく見せるトリミングは？大切な我が子と向き合ってじっくり考える手助けになれば幸いです。