モグニャンは腎臓病の猫に与えてもいい?成分値から徹底評価!

猫は水を飲む量が少ないため腎臓病になりやすい動物だと言われています。

実際、15歳以上の猫では約81%が腎臓病というデータもあります。その腎臓病を予防するには水分摂取と食事が重要です。

そこで、おすすめされているのが今回紹介する「モグニャン」です。
モグニャンは多くのサイトで、腎臓病の予防におすすめだと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、モグニャンに腎臓病の予防効果があるのか、腎臓病の猫にも与えられるのかを成分値から検証していきます。

腎臓病におすすめと噂のモグニャンの特徴

モグニャンパッケージ

モグニャンは、子猫から老猫まで安心して与えることができる、全年齢用のキャットフードです。

厳選した原材料と優れた栄養バランスで、穀物を一切使用しないグレインフリーのキャットフードでもあります。

主原料には高タンパク低脂肪の白身魚を65%も使用した贅沢なレシピを実現しています。

また、香料、着色料などの添加物を一切使用していないにもかかわらず、猫の食欲をそそる香り高い仕上がりとなっているのも特徴です。

保証分析値を見たところ、ナトリウム値が0.62%と若干高めなのは気になりますが、全体的には栄養バランスの良いキャットフードと言えるでしょう。

成分保証分析値
タンパク質27%以上
脂質11%以上
粗繊維5.25%以下
灰分9.5%以下
水分5%以下
NFE41%
オメガ3脂肪酸2.5%
オメガ6脂肪酸1.3%
リン1.1%
ナトリウム0.62%
カルシウム1.3%
エネルギー379kcal

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モグニャンの腎臓に関する口コミ・評判

携帯を手に持つ

モグニャンを与えている飼い主さんの腎臓病に関する口コミをいくつか見つけたので紹介します。賛否あるようですので、検討の際に参考にしてみてはいかがでしょうか?

モグニャンの腎臓に関する良い口コミ

数年前からリピートしてます。健康上も全く問題ありません。下痢など消化不良も一度もないですね。カナガンのキチンも好きですが、こっちの魚味の方がお好みみたいで飽きずにモリモリ食べます。Amazonでは悪評多いですが、腎臓が悪くなってしまったのは、元々数値が良くなかったところに与えてしまったからでは?腎臓病を予防するには良いが、すでに腎臓病の猫には良くないはず・・。原材料は全く問題ないのですから、安全・安心のキャットフードで間違いないと思います。 

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タンパク質量がたっぷりなのに成分%が27%はとても良い&脂肪11%も低く無添加でこの商品を選びました! もうすぐ、6さいになるのですが、去勢手術をしてるので、食欲があって太りやすい為、脂肪%が助かります! ただ、Pの%が11%は獣医の先生は大丈夫と言われましたが、体調崩すと腎臓の数値が高くなるので、10%以下だと安心かなと思います! 食して1ヶ月でウエット食と食べていて、3ヶ月後の血液検査の結果で継続か思案中です。

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良い口コミの中で「P(リン)11%」と書かれていますが、1.1%の間違いだと思われます。また「10%以下」も1.0%の間違いと思われます。

モグニャンの腎臓に関する悪い口コミ

公式サイトから直接購入していましたが、腎不全になり亡くなりました。この餌だけが原因とは言えませんが、餌を摂取する前は正常値だったクレアチニンがステージ4まで悪化していました。皮膚トラブルのある子だったので口コミ評価の高いグルテンフリーのものを選んだのにとても残念です。

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【まとめ】モグニャンの腎臓に関する口コミ・評判

良い口コミ、悪い口コミそれぞれにおいて、モグニャンを与えるようになって腎臓病が発覚した、数値が悪化したとの口コミを見かけました。

しかし、口コミだけではモグニャンが原因とは言い切れませんし、原材料の安全性などキャットフードの質に満足している人が多いようでした。

モグニャンに限らず高齢の猫や腎不全を患っている猫は、食事に注意が必要です。

どのような食事が良いかは、個体差がありますので、一概に言うことはできません。

キャットフード選びに悩んだら獣医師に相談すると安心でしょう。

モグニャンは腎臓病に良い?腎臓病食の特徴と比較

モグニャンパッケージ裏面

腎臓病の食事の基本と、モグニャンが腎臓病に良いと言われている噂について検証していきたいと思います。

なお、ここで紹介する内容は一般的なことであり、すべての猫に当てはまるとは限りません。実際にどのように食事を制限していくのかは、猫の状態にもよります。

獣医師とよく相談しながらすすめましょう。

腎臓病食は低タンパク・低リン・低ナトリウムが基本

腎臓病の食事の基本は「低タンパク、低リン、低ナトリウム」です。

腎臓病におけるそれぞれの推奨値は、100gあたりの乾物量(水分を含まない量)でタンパク質28〜30%、リン0.3〜0.6%、ナトリウム0.2〜0.35%とされています。

乾物量あたりの数値の計算方法

保証成分値÷(100-水分)×100

とくに、腎臓病ではリンの制限が重要になります。

腎臓病の猫において、リンを適切に制限することは、猫の寿命を伸ばすことが証明されている唯一の治療法だと言われています。

その一方で、タンパク質の制限には注意が必要です。タンパク質を制限すると筋肉量が減って痩せることが分かっています。

腎臓病においては、痩せている猫ほど予後が悪くなる傾向があるため、タンパク質の制限は慎重におこなう必要があるでしょう。

また、オメガ3不飽和脂肪酸は、犬の腎臓病において腎機能の低下を抑制することがわかっています。

猫にも効果があると考えられており、腎臓病療法食にも取り入れられています。

初期の腎臓病の食事

初期の腎臓病は必ずしも療法食を与えなければいけないわけではありません。

タンパク質とリンは、腎臓病のステージが進むにつれて段階的に制限していくのが一般的です。

ステージ1の早期の腎臓病なら、高タンパク、高リンの食事を避けて、水分補給を心がけるだけでも十分に対応できると考えられているようです。

一般的に高タンパクなキャットフードとは、タンパク質40%を超えるものを指す場合が多いです。タンパク質が多く含まれているということは、リンもたくさん含まれている可能性がありますので注意が必要です。

ナトリウムについては、初期〜中期の腎臓病では、とくに気にする必要はないと言われています。ただし、絶対に大丈夫と言う保証はありませんので、あまりにも高すぎるものは避けたほうが無難でしょう。

ちなみに、健康な老猫のナトリウムの推奨値は0.2〜0.6%とされています。

モグニャンの成分値と腎臓病食の推奨値

腎臓病食の基本がわかったところで、腎臓病食の推量値とモグニャンの成分を比較してみましょう。

ここでは、タンパク質、リン、ナトリウムの数値を比較します。

成分推奨値モグニャン
タンパク質28〜30%27%以上(28.4%以上)
リン0.3〜0.6%1.1%(1.15%)
ナトリウム0.2〜0.35%0.62%(0.65%)

()内の数値は乾物量とします。推奨値は乾物量のみの表記です。

腎臓病食の推奨値と比べると、モグニャンはタンパク質以外すべて若干高めの数値ですが、タンパク質とリンは初期なら問題のない数値に思えます。

ただし、ナトリウムの0.62%は、推奨値の上限0.35%と比べても倍近い数値です。健康な猫なら少しくらいナトリウムを多く摂取しても問題になることはありませんが、腎臓病の猫にとっては負担になってしまう可能性があります。

腎臓病は気づいたときには、かなり進行している場合もある病気です。

そのため、腎臓病の猫はもちろん、腎臓病が気になる高齢の猫もナトリウム値が高めのモグニャンは避けたほうが無難でしょう。

モグニャンと腎臓病の療法食を比較

では、実際に腎臓病の猫が食べている療法食と比べるとどうなのでしょうか。

タンパク質、リン、ナトリウムの数値を比較してみましょう。

成分
モグニャン

ヒルズ

ロイヤルカナン
タンパク質27%(28.4%)30%22.5%(24%)
リン1.1%(1.15%)0.49%0.41%(0.43%)
ナトリウム0.62%(0.65%)0.24%0.45%(0.48%)

かっこ内の数値は乾物量とします。ヒルズは乾物量のみの表記です。

モグニャンは療法食と比較しても、タンパク質、リンの数値ともに問題ない範囲と言えるでしょう。

そのため、一見すると腎臓病初期の猫には適しているように思われます。

しかし、やはりナトリウム値の高さが気になりますので、腎臓病、腎臓病が気になる高齢の猫は避けたほうが良いでしょう。

モグニャンは腎臓が健康な猫にはおすすめできる

モグニャンを愛猫に与える

モグニャンは腎臓病の猫や腎臓病が気になる猫には不向きな一方、若くて健康な猫にならおすすめできるキャットフードです。

モグニャンは、あくまでも健康な猫が毎日の食事にするのに適している総合栄養食であって、腎臓病の猫のための療法食ではありません。

腎臓病の猫の食事は、獣医師と相談のうえ、適切に与えるようにしましょう。

「腎臓病ではないけれども、腎臓病が気になるので、食事に気をつけたい」という飼い主さんにおすすめの総合栄養食は、タンパク質、リン、ナトリウムの数値が高すぎないものです。

たとえば、ブリスミックスの「猫 pHコントロール グレインフリーチキン」がおすすめです。

もし、リンの数値にこだわるなら、ナウフレッシュの「シニア&ウェイトマネジメント」や「アダルト フィッシュ」なども良いでしょう。

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まとめ

モグニャンと粒

保証分析値から考えるとモグニャンは腎臓病の猫や、腎臓病が気になっている高齢の猫にはおすすめできません。とは言え、モグニャンは決して悪いキャットフードではありません。

高品質で安全性、栄養面、食いつきなどに配慮されたキャットフードであり、若くて健康な猫にとっては良い選択肢となるでしょう。

腎臓病が気になる場合は、獣医師に相談すること、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。すでに、腎臓病の猫は獣医師の指示に従い適切な食事を与えるようにしましょう。

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北村 まほ
保有資格:愛玩動物救命士|猫疾病予防管理士|猫健康管理士|犬猫行動アナリスト|ペット災害危機管理士3級|猫のシニア生活健康アドバイザー|ペットフード/ペットマナー検定 犬猫専門フリーライター。「犬猫のために書く」をモットーに多数のペットメディアで執筆中。