腎臓病が気になる猫のキャットフードはどう選ぶ?予防から療法食まで

15歳以上の猫の約81%が腎臓を患っていると言われており、猫の死因でも癌に次いで多いのが腎不全です。

猫にとっては避けられない病気のひとつとも言えますが、食事に注意し予防に努めることで、リスクを減らせます。

この記事では、猫の腎臓病の予防とすでに腎臓病になっている猫におすすめのキャットフードを紹介しています。

また、猫が療法食を食べてくれないときの対処法も詳しく解説していますので参考にしてください。

猫の腎臓病予防に適したキャットフードの選び方

キャットフードをスプーンでもつ

猫の腎臓病を予防する確実な方法は存在しないと言われていますが、食事と水分補給に気をつけることでリスクを減らすことが期待できます。

とくに、高齢の猫は予防に気を配ることをおすすめします。

と言うのも、慢性腎臓病はある程度症状が進行するまで気づかないことが多いためです。

日頃から注意することは腎臓病の予防だけでなく、気づかないうちに腎臓を患っている猫を守ることにもつながるのです。

では、どのような基準でフードを選んだら良いのでしょうか?

なお、療法食は特定の病気の治療をサポートするものであって、予防目的で与えることはできません。

そのため、ここでは腎臓病が気になる猫のための総合栄養食の選び方を紹介します。

良質なタンパク質を適度に摂取できるキャットフード

猫の腎臓への負担を減らすには、良質な動物性タンパク質が適度に含まれているキャットフードが良いとされています。

良質な動物性タンパク質が使用されているキャットフードの目安としては、主原料が肉または魚で、チキン、ビーフ、サーモンなど動物や魚の種類がわかる商品です。

そのような商品は品質にもこだわりを持っていることが多いため、安心して与えられるでしょう。

一方、植物性タンパク質がメインのキャットフードは、タンパク質をエネルギーとして使用する際にアンモニアが発生し、腎臓への負担が大きくなるとされています。

腎臓病が気になる猫は避けた方が賢明でしょう。

ただし、腎臓病を予防したいからといって、タンパク質の摂取を控えると筋肉量が減ってしまう可能性があります。

そのため、タンパク質を極端に制限したキャットフードはおすすめしません。

健康な猫の腎臓病予防が目的であれば、タンパク質40%以上などの高タンパクなキャットフードを避けるだけでも十分だと言えるでしょう。

タンパク質の含有量は、30〜35%程度のものを選ぶと安心です。

高齢の猫の場合はタンパク質30%程度に抑えても良いでしょう。

リンとナトリウムは高すぎないキャットフードが良い

腎臓病の猫にとってリンを制限することは、進行を遅らせて寿命を延ばすことにつながります。

また、高ナトリウム食は腎臓病を加速させるため、制限が必要だと言われています。

ただし、予防目的ならばリンとナトリウムを厳しく制限をする必要はありません

腎臓病の早期ステージでも厳しい制限は不要だとする考えもあります。

ある程度進行した腎臓病の療法食ではリンの含有量を0.3%程度まで制限する場合もありますが、一般的な高齢の猫では0.5〜0.7%が推奨されています。

また、ナトリウムは健康な高齢の猫で0.2〜0.6%が推奨されています。

水分補給ができるウェットフードを取り入れる

猫の腎臓病予防には、ウェットフードも上手に取り入れていきましょう。

猫の祖先は砂漠で暮らしていたことから、飲水量が少なくても生きていけるように体が適応しています。

とは言え、水分摂取量が少ないと尿が濃くなりがちで、老廃物も溜まりやすくなります。

腎臓にとっては良い状態とは言えません。

腎臓は尿の老廃物をろ過する役割を持っていますので、老廃物が多くなると腎臓への負担も大きくなってしまうのです。

逆に言えば、水分摂取量を増やすことで、腎臓への負担を減らし、腎臓病のリスクを軽減できる可能性があるということです。

でも、猫に水を飲ませようとしても、素直に飲んではくれないでしょう。

そこで試してほしいのがウェットフードなのです。

ドライフードの水分含有量は一般的に10%程度となっていますが、ウェットフードは80%前後も水分が含まれていますので、食べるだけで水分摂取量を増やせます。

食事のすべてをウェットフードにしなくても、いつものドライフードにトッピングする、半分をウェットフードに置き換えるという方法でも良いでしょう。

また、少なめのウェットフードにぬるま湯を足してスープのように与えるのもおすすめです。

すでに腎臓病になってしまった猫に適したキャットフードの選び方

では、すでに腎臓病になってしまった猫にはどのような点に注意してキャットフードを選んだら良いのでしょうか?

腎臓病の猫は基本的に、低タンパク、低リン、低ナトリウムの療法食を与えます。

ここでは、療法食を選ぶ際に役立つ知識を紹介します。

ただし、どの療法食を与えるかは、腎臓病のステージや猫の状態によって異なりますので、獣医師の指導に従うようにしましょう。

腎臓病の猫の主食は療法食が基本

※参考画像:Amazon

残念ながら、現在は慢性腎不全を治療することはできません。

そのため、腎臓病の療法食も治療ではなく、慢性腎不全の進行を遅らせることを目的にしています。

また腎臓病で起こりがちな、食欲不振、体重の減少、筋肉量の減少に対応できるように調整した療法食などもあり、猫の状態や腎臓病のステージに合わせて選択されます。

腎臓病の猫にとって療法食は、寿命にも影響する大切なものです。

高タンパクな食事はNG

肉食動物である猫にとってタンパク質は、重要な栄養素のひとつです。

しかし、腎臓病の猫はタンパク質を制限し、腎臓への負担を減らす必要があります。

その一方で、タンパク質を制限すると筋肉量が減り、痩せてしまうという問題も無視できません。

筋肉量が減って痩せた腎臓病の猫は予後が悪いとの報告もありますので、注意が必要でしょう。

腎臓病の猫に推奨されるタンパク質量は28〜30%とされていますが、早期の腎臓病では、ここまでの厳しい制限は不要だと言われています。

なお、適切なタンパク質量については獣医師に相談してください。

リンのコントロールが重要

腎臓病の猫においては、リンのコントロールが大変重要です。

リンを制限することで腎臓病の進行を遅らせ、病状を軽減する効果があるとされています。

また、リンの摂取量を適切にコントロールすることで寿命を伸ばすことができることもわかっており、現状では唯一の延命治療でもあります。

早期の腎臓病では、タンパク質と同様に厳しい制限は不要です。

早期では高リン食を避け、ステージが進むにつれて段階的にリンを制限していきます。

腎臓病の猫のリンの推奨値は0.4〜0.6%とされています。

ナトリウムはほどほどに

猫は人間と比べるとナトリウムの排泄が得意です。

健康的な猫であれば、少しくらいナトリウムを多く摂取しても過剰になった分は尿とともに排出します。

ところが、腎臓病の猫はナトリウムを上手く排出することができなくなるため、過剰に摂取すると高血圧を引き起こします。

高血圧は腎臓病を悪化させる要因になります。

このため、腎臓病の猫はナトリウムの摂取を制限する必要があるのです。

腎臓病の猫のナトリウムの推奨値は0.2〜0.35%とされています。

オメガ3不飽和脂肪酸を含む食事がおすすめ

オメガ3不飽和脂肪酸には、猫にとってたくさんのメリットがあると考えられています。

たとえば、関節炎や皮膚病のサプリメントをはじめ、さまざまな病気の治療や予防にも用いられています。

また、腎臓病の進行抑制にも効果があるとも言われており、犬の腎臓病においては腎機能の低下を抑制することが実証されました。

オメガ3不飽和脂肪酸の持っている抗高脂血症作用、抗炎症作用、血小板凝集抑制作用が腎臓病の進行を抑制することが期待されています。

これは、猫においても同様だと考えられており、腎臓病の療法食にも豊富に含まれています。

【総合栄養食】腎臓病予防におすすめのキャットフード5選

毎日の食事として与えられる総合栄養食の中から、腎臓病が気になる猫におすすめできるキャットフードを集めました。

選んだ基準
  • タンパク質、リン、ナトリウムの値が低めである
  • 気づかないうちに腎臓病になっていてたとしても比較的安心できる

ただし、いずれも総合栄養食ですので、腎臓病の猫には適していません。

すでに腎臓病の猫の場合は獣医師に相談してください。

ハッピーキャット シニア アトランティックサーモン

※参考画像:Amazon

価格(税込)1,210円(300g)
3,993円(1.3㎏)
8,470円(4㎏)
内容量300g、1.3kg、4kg
対応年齢シニア(8歳以上)
主原料ポルトリープロテイン
タンパク質29.0%
リン0.7%
ナトリウム0.45%

代謝の衰えが気になる8歳以上の猫におすすめのキャットフードです。

少しナトリウムが高めですが、シニア期の猫の健康を考え、タンパク質、リンが控えめなレシピとなっていますので、腎臓病が気になる猫にも自信を持っておすすめします。

そのほかにも、関節の健康維持に欠かせないグルコサミンやコンドロイチンを豊富に含む緑イ貝を配合するなど高齢の猫にもうれしいレシピとなっています。

主原料に嗜好性の高いアトランティックサーモンを使用するなど、グルメな猫の食いつきにも配慮されています。

お魚好きな猫にいかがでしょうか?

ナウフレッシュ グレインフリー シニアキャット&ウェイトマネジメント

価格(税込)1,485円(350g)
5,280円(1.36kg)
12,650円(3.63kg)
23,100(7.25kg)
内容量350g、1.36kg、3.63kg、7.25kg
対応年齢シニア・体重が気になる成猫
主原料ターキー生肉
タンパク質30%以上
リン0.5%以上
ナトリウム0.39%

シニアキャット&ウェイトマネジメントは、高齢の猫にはもちろん、体重が気になる成猫にもおすすめのキャットフードです。

このキャットフードでいちばんに注目したいのはリン含有量の少なさです。

リン0.5%は総合栄養食ではトップクラスの低さと言っても過言ではありません。

さらに、タンパク質が30%以上、ナトリウム0.39%と腎臓病を予防したい人にとっては理想的な数値と言えるでしょう。

ナウフレッシュは名前のとおり新鮮な生肉、鮮魚、オイルなどにこだわっており、乾燥肉やレンダリングミートミールは不使用(ミールフリー)です。

食材の安全性や品質に対する強いこだわりを感じます。

ナウフレッシュ 成猫用 フィッシュアダルト

価格(税込)1,485円(350g)
5,280円(1.36kg)
12,650円(3.63kg)
23,100円(7.25kg)
内容量350g、1.36kg、3.63kg、7.25kg
対応年齢アダルト
主原料マス生魚
タンパク質30%以上
リン0.5%以上
ナトリウム0.4%

こちらも、ナウフレッシュから成猫用 フィッシュアダルトです。

リンの含有量が、同ブランドのシニアキャット&ウェイトマネジメントと並ぶ少なさです。

タンパク質30%、ナトリウム4.0%と腎臓病が気になる猫にも良いでしょう。

シニアキャット&ウェイトマネジメントと同様に新鮮な素材を使用し、ミールフリーなど食の安全性へのこだわりが感じられるレシピとなっています。

新鮮なマス生魚をふんだんに使用したレシピはお魚好きの猫にピッタリです。

アーテミス フレッシュミックス フィーライン ドライキャットフード

※参考画像:Amazon

価格(税込)1,540円(500g)
2,350円(1kg)
4,840円(2kg)
10,670円(6kg)
内容量500g、1kg、2kg、6kg
対応年齢全年齢
主原料フレッシュチキン
タンパク質30.0%以上
リン0.90%
ナトリウム 0.37%

フレッシュチキンが主原料の全年齢用キャットフードです。

タンパク質、リン、ナトリウムの値も高すぎず低すぎずで、非常にバランスがいいなという印象です。

アーテミスが使用する食材は、人間が口にできるヒューマングレードで、有害な物質を完全除去するなど食の安全性を重視しています。

また、鶏・七面鳥・魚・鴨・卵といった複数の動物性タンパク質をバランスよく配合。

グルコサミン・コンドロイチンなど関節に配慮した成分を配合しているところも高齢の猫にはうれしいですね。

ブリスミックス 猫 pHコントロール グレインフリーチキン

※参考画像:Amazon

価格(税込)1,540円(500g)
2,350円(1㎏)
4,840円(2kg)
10,670円(6kg)
内容量500g、1kg、2kg、6kg
対応年齢アダルト・シニア
主原料ドライチキン
タンパク質28.0%以上
リン0.7%以上
ナトリウム 0.4%以上

チキンが主原料の泌尿器疾患を考慮したキャットフードです。

タンパク質、リン、ナトリウムの値が低めなので、腎臓病が気になる猫にもおすすめです。

猫に多い泌尿器疾患と同時に予防できるのはメリットと言えるでしょう。

ブリスミックスは、猫の健康や食の安全性にも配慮しており、アレルギーの原因になりやすい肉副産物・人工保存料・着色料を使用していません。

また、猫が消化を苦手とする小麦・大豆・とうもろこしも不使用。お腹にも優しい仕様です。

【療法食】腎臓病の猫におすすめのキャットフード3選

腎臓病を抱えている猫は、基本的には獣医師の指導のもとで療法食を与えることになります。

ここでは、獣医師と相談する際に参考になるよう、おすすめの腎臓病の療法食を4つ紹介します。

紹介している療法食は、どれも信頼できるメーカーのものばかりですので、安心して与えることができます。

なお、気になることがあれば獣医師に積極的に相談し、愛猫に合った療法食を見つけてあげてくださいね。

ロイヤルカナン 腎臓サポート

※参考画像:Amazon

価格(税込)1,136円(500g)
4,462円(2kg)
7,644円(4㎏)
内容量500g、2kg、4kg
対応年齢アダルト・シニア
主原料コーンフラワー
タンパク質 21.0%以上
リン0.31%以上
ナトリウム0.39%以上

ロイヤルカナンの腎臓病の療法食は、猫の状態に合わせて選べるように4種類あります。

今回紹介するのは、腎臓病の療法食の中でも基本となる腎臓サポートです。

慢性腎臓病の療法食として低タンパク、低リンを実現し、ナトリウムも低めに設定されています。

また、腎臓病で食欲が落ちた猫に配慮し、少ない量でも必要なエネルギーを摂取できるようにも配慮されています。

さらに、低下した食欲を引き出せるよう、猫が好む香りにするなど、ロイヤルカナンらしい工夫も高ポイントです。

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/d

※参考画像:Amazon

価格(税込)2,035円(500g)
5,513円(2kg)
8,888円(4㎏)
内容量500g、2kg、4kg
対応年齢アダルト・シニア
主原料
タンパク質30%
リン0.49%
ナトリウム0.24%

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット k/dは、タンパク質、リン、ナトリウムの値に配慮し、猫の生活の質を向上させることが科学的に証明されているキャットフードです。

腎臓病の療法食としては、タンパク質、リン、ナトリウムの値がいちばんオーソドックスなキャットフードと言えるでしょう。

タンパク質を制限することで減少しがちな筋肉を維持できるように良質なタンパク質を配合している点もポイントです。

また、ヒルズ独自のおいしさテクノロジー「EAT」を採用し、腎臓病の食欲不振にも配慮しています。

FORZA10 愛猫用 アクティブライン リナールアクティブ

価格(税込)1,628円(454g)
4,708円(1.5kg)
内容量454g、1.5kg
対応年齢アダルト・シニア
主原料米粉
タンパク質26.0%
リン0.67%
ナトリウム0.24%

FORZA10 愛猫用 アクティブライン リナールアクティブは、腎臓病の猫に特別に配慮したキャットフードです。

高品質なタンパク原料を使用しており、リンとタンパク質の含有量を調整することで腎臓の負担軽減をはかっています。

また、フィトケミカル成分(植物栄養素)を配合することで、利尿作用や膀胱粘膜保護機能に配慮しつつ、腎機能や泌尿器の健康を維持できるようにもしています。

総合栄養食・療法食・機能性キャットフードの違い

これまでで、総合栄養食と療法食の違いについてはなんとなくでも理解していただけていると思いますが、あらためて簡単に説明しておきたいと思います。

また、合わせて機能性キャットフードについても触れておきます。

これらの違いを理解し、愛猫にとって適切なキャットフードを選べるようになりましょう。

総合栄養食とは

総合栄養食とは、それぞれのライフステージ(子猫、成猫、老猫などの成長の段階)において、水とその食事を摂取することで1日に必要な栄養素を過不足なく摂取できるペットフードのことです。

人間で例えると主食とおかずがひとつになった万能食といったところでしょうか。

もう少しわかりやすく言うと、猫に毎日の食事として与えられる栄養バランスの整った食事のことです。

以前は総合栄養食といえば、ほとんどがドライフードでしたが、最近はウェットフードも増え、選択の幅が広がっています。

療法食とは

療法食とは、特定の病気の治療をサポートする目的で用いられる医療用の食事です。

療法食は、特定の病気を治療する期間だけ与えることを想定した特別な配合になっています。

必ずしも栄養バランスに優れているとは限りません。

そのため、間違った療法食を与えつづけると、病気を悪化させるだけでなく、他の病気の原因になってしまう可能性もあります。

与える際は必ず獣医師の診断を受け、指導のもとで与えることが前提になっています。

また、基本的には予防目的で与えることもできません。

機能性キャットフードとは

「○○の健康をサポート」「○○に配慮」と書かれているキャットフードを見たことはありませんか?

これらのキャットフードを総称して「機能性キャットフード」といいます。

機能性キャットフードは、あくまでも総合栄養食であって、特定の病気を治したり、予防したりするものではありません。

たとえば、毛玉が気になる猫用は繊維質を多めに配合するなど、気になるポイントに合わせて配慮されている食事です。

そのため、当然ですが療法食の代わりにはなりません。

噂のAIM入りのキャットフードは腎臓病におすすめ?

参考画像:Amazon

マルカンから発売されたキャットフード「AIM30シリーズ」をご存知でしょうか?

慢性腎臓病を気にする飼い主さんたちの間で、慢性腎不全を予防できるかも!と大変話題になったキャットフードです。

AIMとは、血液中に存在しているタンパク質の一種で、腎臓の健康維持をサポートする役割を持っています。

AIM30シリーズのキャットフードは、公式サイトによれば「健康アプローチアミノ酸「A-30」を配合した猫の健康維持をサポートする総合栄養食」とのことです。

つまり、AIM製剤が入っているのではなく、AIMの働きをサポートする効果が期待できるA−30というアミノ酸が配合されているキャットフードなのです。

そのため、腎臓病を治療したり、進行を抑制したりする効果はありません。

あくまでも健康をサポートする機能性キャットフードと考えるべきです。

現在、総合栄養食のほかに、AIM30が配合されたおやつやサプリメントも販売されています。

もうすぐ、AIM製剤が実用化されるところまできているようですから、ぜひ今後に期待をしたいところです。

腎臓病療法食を食べてくれない猫のキャットフードはどうする?

腎臓病の猫にとって、療法食は命をつなぐ大切なものです。

ところが、タンパク質、リン、ナトリウムが制限されたキャットフードは美味しくないらしく、食べたがらない猫も多いと言われています。

腎臓病の猫が満足に食事もとらずに痩せて筋肉まで衰えてしまうのは好ましくありませんし、腎臓の状態が悪化することを考えると総合栄養食を与えるのも考えものです。

そんなときは、以下の方法を試してみましょう。

ほかの療法食を試してみる

腎臓病の療法食はひとつだけではありません。

ほかの療法食を試してみるのが良いでしょう。

今回紹介した療法食以外にもたくさんのメーカーが腎臓病の療法食を出しています。

時間はかかるかもしれませんが、愛猫が気に入ってくれる療法食が見つかる可能性は十分にあります。

獣医師と相談しながら、愛猫に合った療法食を見つけてあげましょう。

お気に入りのウェットフードを追加

ドライフードを食べてくれない場合は、ウェットフードを追加してみるのも良いでしょう。

お気に入りのウェットフードをトッピングしただけで食べてくれる場合もあります。

ただし、ウェットフードは肉や魚をメインにしたものが多いので、タンパク質の量が増えるのが気になる場合は、固形物が少なめのスープをおすすめします。

なお、療法食以外のウェットフードを与える場合は、事前に獣医師に相談してください。

リンの含有量が少ない総合栄養食を選ぶ

いちばん困るのは、食べずに痩せてしまうことでしょう。

どうしても療法食を食べてくれない場合は、最終手段として総合栄養食もやむをえません。

総合栄養食を与える場合は、腎臓病に配慮しているものやリンの含有量が少ないものを選ぶと良いでしょう。

一般的に、シニア用のキャットフードはタンパク質、リンともに含有量が少ないものが多いです。

ただし、シニア用のキャットフードは、エネルギーも控えめなものが多く、たくさん食べないと栄養不足になる可能性があるため注意が必要です。

総合栄養食を与える際は、かならず獣医師と相談のうえ選んでください。

腎臓病の猫にキャットフードを食べてもらうための工夫

キャットフードを変更しても食べてくれない場合は、療法食にこだわらずに、食べてもらう工夫をすることも大切です。

猫の食欲を刺激する方法を紹介します。

試す際は事前に獣医師に相談し、了承を得るようにしましょう。

ウェットフードを温めて食欲増進

猫は食べるかどうかを匂いで判断すると言います。

そのため、ウェットフードを温めて香りを立たせることで、猫の食欲を刺激する効果が期待できます。

ただし、ビタミンなどの熱に弱い栄養素は、温めすぎると簡単に破壊されてしまいます。

温める際は人肌くらいにし、熱くしすぎないように注意しましょう。

肉や魚のスープを加える

肉や魚など、愛猫の好きな食材を煮込んだスープを加えるのもおすすめです。

猫に与えるスープは味付けをしていないもので、肉や魚だけを煮込んだものにしてください。

もし、嫌がらなければドライフードをスープでふやかしたものを与えても良いでしょう。

多めに作って冷凍しておくと、すぐに使うことができて便利です。

大好物を少量トッピング

どんなに食欲がなくても、大好物なら食べてくれる可能性があります。

鶏肉やかつお節、チーズなど愛猫の大好物を少量トッピングして様子を見てください。

ただし、トッピングは療法食を食べてもらうためのものですから、あくまでも少量に留めるようにしてましょう。

キャットフードを複数用意しておく

猫は気まぐれな動物です。

それまで食べていたキャットフードを急に食べなくなってしまうこともあります。

違うメーカーのキャットフードをいくつか用意しておき、食べてくれないときに与えてみると良いでしょう。

猫のわがままに付き合うのは良くないという考えもあるかもしれませんが、腎臓病の場合は食べてもらうことを優先しなければいけないときもあります。

食べやすい食器を使う

猫は床に近い位置よりも5〜10cm程度の高さがあったほうが食べやすいと言われています。

とくに、足腰の弱った高齢の猫は、食べる際に頭を下げた体勢を維持するのが大変になります。

楽な姿勢で食べられるように、食器を台に乗せて高くする、脚つきで高さのある食器に変えるなどで対処してあげましょう。

まとめ

首をかしげる猫

猫の死因として、癌に次いで多いのが腎臓病です。

しかも、現在の医療では腎臓病を治すことはできません。

だからこそ予防が大切であり、そのためには毎日の食事に目を向ける必要があると言えます。

今回紹介した、キャットフードの選び方やおすすめのキャットフードを参考にして、腎臓病予防に努めましょう。

参考書籍
・ペット栄養管理学テキストブック
・猫腎臓病がわかる本

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ABOUT US
北村 まほ
保有資格:愛玩動物救命士|猫疾病予防管理士|猫健康管理士|犬猫行動アナリスト|ペット災害危機管理士3級|猫のシニア生活健康アドバイザー|ペットフード/ペットマナー検定 犬猫専門フリーライター。「犬猫のために書く」をモットーに多数のペットメディアで執筆中。