犬に与えてもいい水は?量や種類まとめてみました!

毎日当たり前にあげている愛犬の飲み水、飲む量が気になった事はありませんか?
実はお水は飲む量によって体調まで読み取れることもあります。

またお水の種類によっては下痢をしたり、膀胱やおしっこの病気になってしまうことも…。
そこで今回は安心して飲めるお水の種類や、一日の理想水分量についてまとめてみました!

目次

犬が生きてくうえで水は欠かせない!

栄養、健康、エネルギー、と聞くと食事や運動を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実はこの全てにおいて【水分】も重要な働きをしています。

犬の体は約60%以上が水分で成り立っています

一度摂取した水分は体を循環し、細胞の構築や体温調節など様々な働きをして最終的に体の外へ排泄されていきます。 一日の間に水分の循環と排泄は繰り返されていきますので、それに見合った量の水分をとってもらう必要があります。

もし水分が不足してしまうと脱水をおこしてしまったり、循環不全になり臓器がダメージを受けてしまう事も…!

水は犬が生きてくうえで欠かせないのです。

犬に与える水分量の計算方法

犬の理想水分量は【体重×約50㎖】

食事からとれる水分もありますが、一番摂取量が多くなるのはやはり【飲水】です。

上記の計算方法を元に、愛犬の理想水分量を把握しておきましょう。

一日の初めに事前に計測しておいお水をお皿にいれてあげるとわかりやすいかと思います。
極端に足りない場合はお水のあげ方や種類を変更し、水分量があがるよう工夫してあげてくださいね。

犬に与えてもいい水、ダメな水

一言でお水と言っても流通しているものはたくさんあり、迷ってしまう方も多いかと思います。
そこであげてもいいお水や、反対に慎重になったほうがい良いお水をまとめました。

水道水

水道水は犬に与えても問題ありません!飲み水として最適、とも言われており多くの動物病院やサロンでも水道水を使用しています。

日本の水道水は非常に厳格な基準をクリアしており、人間、ペット共にそのまま飲んでも有害性がないと認められています。ただし!カルキ臭が気になってしまうワンちゃんは対策が必要です。

また水道水のほとんどが軟水ですが、地域によっては硬水が水道水として流通している場所があります。硬水はワンちゃんの飲み水には不向きなためお住まい地区の水道局に一度確認してみましょう。

浄水

浄水器を通したお水もワンちゃんに与えてOKです。カルキ臭や塩素が抜け飲みやすくなります。
ただしマグネシウムやカルシウムを添加するタイプの浄水器は避けましょう。

またお掃除されていないフィルターを通すとかえって細菌まみれのお水になってしまいますので定期的な掃除を行いましょう!

ミネラルウォーター軟水

軟水であればミネラルウォーターもOKです。水道水はもちろん、犬用のミネラルウォーターも軟水です。膀胱内のPH値を適切に維持し健康維持にも一役買ってくれますよ♪

ミネラルウォーター硬水

ミネラルウォーターの中でもミネラル(マグネシウムやカルシウム)がふんだんに入っている硬水には注意が必要です。
ミネラルの過剰摂取は膀胱内のPH値を変動させてしまい、膀胱炎になりやすくなってしまいます。

また結石ができやすい体になってしまうため硬水は硬度にかかわらず避けた方が安心です。

人用牛乳

お水嫌いで人間用の牛乳を好むワンちゃんもいらっしゃいますが、人間用の牛乳は犬の消化経路では消化しきれず下痢や嘔吐の原因になることもあります。
できれば犬用牛乳に切り替えてあげたほうがいいでしょう。

愛犬の水量で読み取れる病気とは?

お水を異常に飲む

お水をあげてもあっという間にお皿が空になる、いつもの何倍も飲みたがる、という時は以下のような病気のサインということがあります。

  • 子宮蓄膿症
  • 腎不全
  • 糖尿病
  • 肝不全
  • クッシング症候群

どの病気も沢山お水を飲み、沢山尿を出すというのが代表的な症状です。
摂取水分量があがっているため尿の色が薄くなることも。

明らかにいつもと様子が違うようであれば動物病院を受診しましょう。

お水を全く飲まない

お水を飲まないときは以下のような病気が考えられます。

  • 腰痛や頸部痛
  • 循環不全
  • 口腔内異常

お水を飲まない、というよりは飲みたくても飲めない状態になっていると考えましょう。

体のどこかが痛く飲む元気がない、気持ちが悪くお水すら口にできない、など調子が悪いサインかもしれません。お水を飲まないことで更に状態が悪くなる可能性もあります。

食事もとれないようであれば速やかに受診なさってくださいね。

お水が嫌いな犬への対策方法

中には単純にお水が好きじゃない子もいます。
またシニア期に入ると代謝が落ち、若い時ほどお水を欲しがらなくなることも…
ですがシニアのワンちゃん程お水を飲んでもらいたいものです。

そこでお水嫌いな子には少し工夫を加え対策してみましょう!

氷をいれる

冷たすぎるお水はNGですが氷をいれることで興味を持ち、お水に口を付けてくれる子もいます。
お腹の調子と相談しつつ小さめの氷を入れてみてもいいかもしれません。

水飲み場を増やす、給水機を

シニア期ほどお水を飲める場所は複数あることが望ましいとされています。また一度口をつけたお水は細菌感染など衛生面も心配です。
いつでも新鮮なお水が飲めるよう自動給水機を導入してもいいかもしれませんね。

朝一の水を避けよく振る

水道水の場合カルキ臭が気になり飲みたがらないことも。そのような時は朝一番のお水を避けペットボトルにいれたあとよく振ってからあげてみましょう。
幾分カルキ臭が緩和され飲みやすくなりますよ!

ウェットフードを使う

どうしてもお水を嫌がる子は食事から水分摂取量UPにトライしてみましょう。
ドライフードより水分量が多く、喉越しも良いためシニアのワンちゃんにもおススメです。

ふやかしドライにする

ドライフードをお白湯などでふやかしてもOKです。
鶏肉を湯がいたゆで汁を使うと香りもたち食いつきもよくなります!

まとめ

いかがでしたか?
人間同様、犬の体にも水分は欠かせない存在です。事実「お水を飲む量がおかしい!」と来院され病気が見つかるワンちゃんも多くいらっしゃいます。

言葉を話せないワンちゃんにとってお水は体のバロメーターでもあります。
安心して飲めるお水を与え、健康管理を行っていきましょう!

この記事を書いた人

山本 星海のアバター 山本 星海 Dog salon Star sea オーナー

この記事を書いた人

保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海

JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹

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