待機期間なしのペット保険3選!犬の保険の待機期間について詳しく解説

大切なペットの万が一に備えて、ペット保険に加入しておきたいという方は多いもの。

しかし、多くのペット保険には待機期間と呼ばれる期間が存在するため、加入後すぐに使えないケースも少なくありません。

補償対象外の期間を把握しないままペット保険に加入してしまうと、いざというときに補償が受けられなかったり、高額な治療費を全額負担しなければいけなくなることも…。

この記事では、ペット保険が適用されない期間「待機期間」について詳しく解説!

保険会社が待機期間を設けている理由や注意点など、待機期間にまつわる疑問を分かりやすく説明します。

待機期間なしのペット保険も紹介しているので、加入後すぐに使えるペット保険を探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

目次

ペット保険の待機期間とは?

ペット保険の待機期間(免責期間)とは、保険金支払い義務が保険会社に発生しない一定の期間のことです。

多くのペット保険には待機期間が設定されており、この期間内にペットの治療費が発生しても保険金を受け取ることはできません。

そのため、待機期間中に発生した治療費は飼い主の全額自己負担になります。

なお、ペット保険では契約が完了し保険期間が始まる時期を「保険開始日」、保険会社が保険金の支払いを開始する時期を「補償開始日」と呼びます。

つまり待機期間とは保険開始日と補償開始日の間の期間であり、保険が適用されない空白の期間を指すというわけですね。

ペット保険に待機期間がある理由は?

ペット保険に待機期間がある理由は、保険の公平性を保ち、モラルリスクを排除するためです。

本来ペット保険は加入後に発症した傷病の治療費を補償してくれるものであり、健康なペットを対象とした保険商品です。

しかし、ペット保険に加入しようとする人の中にはペットの傷病を隠して保険に申し込み、不正に保険金を受け取ろうとする人も存在します。

また、がんなど多くの病気には潜伏期間があるためペット保険加入時に病気と気付かず、健康な状態として申し込みをしてしまうケースもあるでしょう。

このようなケースが多い場合、契約者同士の不公平が生まれ、ペット保険自体が成り立たなくなります。

そこで多くのペット保険会社では、契約者が支払った保険料を健全に管理するために待機期間を設けています。

待機期間なしのペット保険3選!

待機期間は多くのペット保険会社が設定していますが、なかには待機期間なしのペット保険もあります。

ペットの体調不良はいつ起こるか分からないため、なるべくなら待機期間がないペット保険に入っておきたいもの。

ここでは、待機期間がないペット保険3つと各保険の特徴、補償内容などについて紹介します。

保険会社ペットメディカルサポートFPCアイペット損害保険
保険名
PS保険

フリーペットほけん

うちの子
補償割合50%、70%、100%50%、70%50%、70%
通院補償
(1日の限度額)
1万円1万2,500円1万2,000円
年間限度日数20日30日22日
入院補償
(1日の限度額)
2万円12万5,000円まで
※1入院につき
1万2,000円
年間限度日数30日年3入院まで
(日数制限なし)
22日
手術補償
(1回の限度額)
10万円10万円10万円
年間限度回数2回1回2回
年間最高補償額110万円85万円72.8万円
ポイント・車イス費用、セレモニー費用の補償あり
・保証が50%、70%、100%から選択可
・入院保障に日数制限なし
・手頃な保険料と保険料が上がり続けない親切な料金設計
・ 窓口精算で保険金の請求いらず
・新規加入は12歳11ヶ月まで可能
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

PS保険|ペットメディカルサポート

PS保険のパンフレット
保険料50%
0歳1,550円~
補償割合50%、70%、100%
通院の限度日額10,000円
入院の限度日額20,000円
手術1回あたりの限度額10万円
年間最大補償額110万円
入院補償の限度日数30日
手術補償の限度回数2回
新規加入年齢8歳11ヵ月まで
終身継続可能
窓口清算×
補償開始日毎月1日の申込→翌月1日
毎月2日〜月末までの申込→翌々月1日
限度日額等は補償割合50%の場合

PS保険は、2021年オリコン顧客満足度調査で「ペット保険部門」第1位に選ばれたペット保険です。

業界最安クラスのリーズナブルな保険料で、通院・入院・手術をバランスよく補償。

保険料の上昇は3歳ごとに1回と緩やかで、ペットが高齢になっても続けやすいのが魅力です。

PS保険の特徴は、ペット保険で対象外にされがちな「歯科治療」「膝蓋骨脱臼(パテラ)」「椎間板ヘルニア」などの病気もしっかり補償してくれるところ。

病気を理由に更新を断られる心配もなく、一生涯ペットの健康をサポートしてくれます。

契約者限定のサービス獣医師ダイヤルでは24時間365日、無料で獣医師にペットの健康やしつけの相談ができたり、車イスやペットのセレモニー費用も補償対象になるなど、保険の補償内容以外のサービスが充実しているのも大きなメリットです。

PS保険がおすすめな人
  • 補償はバランスよく、保険料を節約したい人
  • パテラ・歯周病・椎間板ヘルニアもカバーしたい人
  • 気軽に獣医師へ健康やしつけの相談をしたい人

フリーペットほけん|株式会社FPC

FPC保険のパンフレット
保険料50%プラン
4歳以下1,590円~
補償割合50%、70%
通院の限度日額12,500円
入院の限度日額125,000円まで
※1入院につき
手術1回あたりの限度額10万円
年間最大補償額85万円
入院補償の限度日数年3入院まで(日数制限なし)
手術補償の限度回数1回
新規加入年齢8歳11ヶ月まで
終身継続可能
窓口清算×
補償開始日口座振替:当月15日までに到着→翌月27日、当月15日以降に到着→翌々月27日
クレジットカード払い:申込日の最短21日後
限度日額等は補償割合50%の場合

フリーペットほけんは、シンプルな保険料設定とバランスの良い補償内容が魅力的なペット保険です。

フリーペットほけんの補償割合は70%と50%で、パテラ・歯周病・椎間板ヘルニアもカバー可能。

小型犬や猫の保険料上昇は2回だけ、中型犬・大型犬も生涯で3回しか上がりません。

アプリでの保険金請求にも対応しており、保険金請求の手間をなるべく少なくしたいという方におすすめです。

そんなフリーペットほけんのもっとも大きな特徴は、入院補償に限度日数がないところ。

多くのペット保険では「年2回まで」など年間の入院日数に制限をつけていますが、フリーペットほけんの場合は入院期間が何日間であっても年間3入院までであれば治療費を補償してくれます。

そのため、長期間の入院治療が必要になった場合に備えたいという方には、ぴったりのペット保険といえるでしょう。

フリーペットほけんがおすすめな人
  • 長期間の入院治療に備えたい
  • パテラ・歯周病・椎間板ヘルニアもカバーしたい人
  • アプリで保険金請求をしたい人

うちの子|アイペット損害保険株式会社

アイペット保険のパンフレット
保険料0歳2,480円~
※トイプードルの場合
補償割合50%、70%
通院の限度日額12,000円
入院の限度日額12,000円
手術1回あたりの限度額10万円
年間最大補償額72.8万円
入院補償の限度日数22日
手術補償の限度回数2回
新規加入年齢12歳11ヶ月まで
終身継続可能
窓口清算
補償開始日口座振替:申込受付月の翌々月1日
クレジットカード払い:申込受付月の翌月の同じ日
限度日額等は補償割合50%の場合

アイペットは、提携病院であれば窓口会計が可能なペット保険です。

保険を使う際は、加入時に発行されるアイペットオリジナルの保険証を動物病院の窓口で提示するだけでOK。

飼い主負担分のみ支払えば良いため、手元のお金がないときにも安心ですね。

PS保険・FPC保険と同じく、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニア、歯周病もしっかりカバーされています。

新規加入が12歳11か月までと高齢でも入りやすいのも人気の理由のひとつ。

保険料はやや高めですが、トリミングやペットホテル、しつけ教室の割引など、アイペット提携の店舗・施設をお得に利用できるサービスがあるため、ペットが健康なときも保険のメリットを感じたい!という方におすすめです。

アイペットがおすすめな人
  • 動物病院の窓口で保険金清算をしたい方
  • ペットが高齢で他のペット保険に入れない方
  • ペットが健康なときも保険のメリットを感じたい方

ペット保険の待機期間についてよくある質問

ここでは、ペット保険の待機期間に関するよくある質問をまとめました。

どれもペット保険を選ぶうえで知っておきたい基礎知識ばかりです。

ぜひ待機期間に関する理解を深めて、「入っておいてよかった」と思えるペット保険を選びましょう。

待機期間中も保険料の支払いは必要?

待機期間中であっても保険料の支払いは必要です。

補償を受けられないからといって保険料を支払わないでいると、契約が失効・無効になることもあります。

ペット保険の保険料は待機期間も考慮して金額が計算されているため、きちんと払うようにしましょう。

ペット保険の待機期間の日数は?

待機期間の日数は保険会社によって異なりますが、主な目安は以下の通りです。

  • ケガ:0~15日
  • 病気:15~30日
  • がん:30~120日

病気と違い、ケガは潜伏期間がないため待機期間なしとしているペット保険も少なくありません。

反対にがんは病気の中でも潜伏期間が長く、初期のうちは症状が出ないケースも少なくないぶん、待機期間は長めに設定されていることが多いでしょう。

待機期間が設定されている項目や日数はペット保険ごとに違うため、検討中のペット保険がある場合は、各保険会社のサイトやパンフレットをよく確認することが大切です。

ペット保険の待機期間終了後は途中で発症した傷病も補償される?

待機期間が終了しても、期間中に発症した傷病の治療費は補償されません。

継続治療が必要な場合であっても、待機期間中に発症した病気はペット保険の適用外です。

待機期間があるペット保険の補償義務が発生するのは、あくまで「待機期間が終了してから発症した傷病」であるため、混同しないようにしましょう。

ペット保険の待機期間終了直後にかかった病気は補償される?

待機期間終了後にペットがかかった傷病は、基本的にペット保険の対象になります。

ただし、獣医師が「待機期間より前・待機期間中に発症していた」と判断した場合は保険金を請求しても補償対象外となり、保険金は支払われません。

また、待機期間終了後すぐに保険金を請求した場合、保険金調査が長くなり支払いまで時間がかかることもあります。

ペット保険を更新したときも待機期間はある?

ペット保険は一年ごとの更新制ですが、待機期間が適用されるのは「契約した最初の年度のみ」です。

そのため、待機期間が設定されているペット保険であっても、二年目以降は待機期間なしで保険を継続することができます。

ただし、他のペット保険に乗り換える場合は新規契約となり、待機期間が発生するため要注意。

新しいペット保険に加入後すぐに元のペット保険を解約してしまうと、新しいペット保険の待機期間中は補償がない状態になります。

補償の空白期間を作らないためには、新しく契約したペット保険の待機期間が終了した後にもとのペット保険を解約すると良いでしょう。

待機期間なしのペット保険は補償開始が早い?申し込み当日から補償される?

待機期間なしのペット保険だからといって、申し込みをしたその日に補償が開始されるわけではありません。

一般的に、ペット保険の申し込み後は保険会社による審査が入りますが、審査完了までの日数は保険会社ごとに異なります。

また、待機期間なしのペット保険のなかには、補償の開始日を「申し込み月の翌々月1日から」などと決めているところも多く、すぐに補償が開始されないケースもあるため注意しましょう。

待機期間不適用特約ってなに?

待機期間不適用特約とは、待機期間中に傷病を発症した場合も補償を受けられるようにする特約です。

保険料はやや上がるものの、契約後すぐに補償を開始してほしい人には便利な特約でしたが、2023年6月現在、付帯できるペット保険はありません。

なるべく早く補償してもらいたい場合は、はじめから待機期間がないペット保険をえらびましょう。

まとめ

多くのペット保険では契約者同士の公平性を保つため、一定期間保険金が支払われない待機期間を設けています。

この期間内にペットの治療費が発生した場合は補償の対象外となるため、治療費は飼い主さんが全額自己負担しなければいけません。

ペットの体調不良はいつ起こるか分からないからこそ、補償開始までの日数は短ければ短いほど安心です。

入ってから後悔しないためにも、ペット保険を検討する際は待機期間の有無や日数を必ず確認するようにしてくださいね。

この記事を書いた人

山本 星海のアバター 山本 星海 Dog salon Star sea オーナー

この記事を書いた人

保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海

JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹

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