子犬がトイレシートを噛んで破いてしまう?食べるのをやめさせる方法を解説!

子犬をお留守番させているときや、少し目を離した隙にトイレシートを噛んでビリビリに破られて困った経験のある方は多いのではないでしょうか。

荒らされて飛び散ったトイレシートをその都度片付けるのは大変ですよね。

また、愛犬が間違ってトイレシートを食べてしまい健康状態が心配な飼い主さんも多いはず。

そこで今回は、愛犬がトイレシートを噛んで破かないようする対策を徹底解説します。

目次

愛犬がトイレシートを破いてしまう5つの理由

愛犬がトイレシートを破いてしまう5つの理由を紹介します。

理由1. 遊び足りないから

トイレシートを破いてしまう理由の1つに、遊び足りないことが考えられます。普段の散歩時間では愛犬にとって物足りず、体力が有り余っているのではないでしょうか。

余った体力を発散するために、トイレシートを破いて楽しんでいるのです。また、愛犬にとって充分な数のおもちゃが用意されていない場合、トイレシートをおもちゃ代わりにして遊ぶこともあります。

具体的には「追う・捕まえる・振り回す・噛む」の4つの欲求が犬にはあります。たとえば、ボールを投げて持ってこさせたり、簡単には壊れないおもちゃを噛ませたりするのが良いでしょう。

理由2. 歯がかゆいから

特に歯が生え変わる時期である子犬の場合、歯のかゆさが原因でトイレシートを噛んでいることが考えられます。生後5ヶ月〜7ヶ月頃に乳歯から永久歯へと生え変わるため、この時期には注意が必要です。

なにかを噛むこと自体は悪いことではなく、歯磨き効果も期待できます。

歯が生え変わる時期は、身の回りにあるさまざまなものを噛む傾向にあり、噛むためのおもちゃを与えるのがポイントです。噛むためのおもちゃがないと、今回のようにトイレシートを噛んでしまったり、家にある大切なものがボロボロになったりしてしまいます。

トイレシートを噛むことに慣れてしまうと、間違えて食べてしまう可能性もあるため危険です。

理由3. 飼い主さんと離れたくないから

飼い主さんが近くにいたり、遊んであげたりするときにはトイレシートを破かないのであれば、飼い主さんに構ってもらえないと不満に思っていることが理由です。

愛犬を構ってあげる時間が短いと、飼い主さんの気を引くためにわざとトイレシートを破いているかもしれません常に愛犬と一緒にいるのは難しいかもしれませんが、今よりさらに気にかけてあげましょう。

愛犬の不安な状態が続くと、トイレシートを破くだけでなく、ストレスが溜まったり、自律神経が乱れたりします。このことが原因で、さまざまな病気を引き起こすことにもつながるため、愛犬に寂しい思いをさせないよう気をつけましょう。

理由4.単純に楽しいから

単純に楽しいと感じているために、トイレシートを破くこともあるでしょう。

ゲージの中にいるのがつまらなかったり、愛犬にとって満足できるおもちゃがなかったりする場合に、トイレシートをおもちゃ代わりにします。

噛んでいるうちに毛布やクッションが壊れていくのと同じように、トイレシートも噛み続けていると破れていくさまが愛犬にとっては面白いと感じているのです。

理由5.ストレスが溜まっているから

愛犬が何かしらのストレスを抱えており、ストレス発散のためにトイレシートを破いていることが考えられるでしょう。

犬も人間と同じように、新しい環境や季節の変わり目などに、ストレスを抱えることがあります。

言葉によるコミュニケーションがとれないからこそ、ストレスの原因を入念に探ってあげることが大切です。

飼い主さんとスキンシップをとる時間を増やすだけでも、愛犬のストレス軽減につながります。朝の5分、寝る前の5分でもいいため、意識的に時間をとってあげると良いでしょう。

トイレシートを破くだけでは済まない場合も!?

愛犬がトイレシートを間違えて飲み込んでしまうこともあります。トイレシートの中身はふわっとした素材でできているため、噛んだときに口の中でくっつきやすく、そのまま飲み込んでしまう可能性が高いです。

トイレシート自体に毒性はないものの、便と一緒に出てこない場合は、病院での治療が必要になるでしょう。病院での治療が多くなると、愛犬にとってストレスとなるため注意が必要です。

トイレシートを食べることは危険?

トイレシート自体に毒性はないことから、命の危険はほとんどないと言えるでしょう。しかしながら、トイレシートの素材である吸水ポリマーには、水分を吸収するとふくらんで固まる性質があります。そのため、飲み込んだトイレシートの量があまりにも多いと、ふくらんだトイレシートが胃腸につまる恐れもあるでしょう。

便とともに自然に排出されれば問題はないものの、詰まってしまうと手術が必要になることも。

トイレシートを食べてしまったときの対処法は?

まずは破かれたトイレシートを見て中身を食べてしまったか確認しましょう。中身がどのくらいなくなっているのかしっかりと確認して、食べてしまった形跡がある場合かかりつけの動物病院に連絡します。

知識のないまま無理にトイレシートを吐き出させようとすると、喉に詰まらせてしまうこともあります。そのため、処置はお医者さんにお任せするようにし、早急に受診すべきかどうかの指示を待ちましょう。

愛犬がトイレシートを破かないための5つの対策

トイレシートを破いて遊ぶだけでなく、間違って食べてしまう危険性もあります。

ここでは、トイレシートを破かないためにしておくべき5つの対策を紹介します。できることから少しずつやってみることで、愛犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする機会も少なくなっていくでしょう。

対策1. ゲージ内のおもちゃを増やす

ゲージ内のおもちゃでは物足りず、愛犬がトイレシートで遊んでいる可能性があります。そのため、ゲージ内に置いておくおもちゃの数を増やしてみましょう。

トイレシートを頻繁に噛む傾向があるなら、噛むためのおもちゃを集中的に増やしてあげるといいですね。

ゲージ内の環境が落ち着かないストレスから、トイレシートをぐちゃぐちゃにしていることも考えられます。おもちゃだけでなく、愛犬がリラックスできるようなクッションを準備してあげることも1つの解決策になるでしょう。

対策2. 散歩時間を長くする

愛犬のパワーが余っていることも原因となり、トイレシートをぐちゃぐちゃにしていることもあるため、散歩時間を長くしてみましょう。

ボールを投げて取りに行くような運動を加えると、ほどよく体力を発散できていいですよ。散歩はただ歩くだけでなく、他の犬との交流や外の匂いなど愛犬にとって刺激がたくさんあり、体力を使います。ほどよく疲労感を得られれば、愛犬は自然に睡眠をとってくれるでしょう。

もちろん、散歩時間が長ければ長いほどいいというわけではないため、愛犬の疲れ具合を見ながら調節してくださいね。

対策3. 苦味の感じるスプレーをする

とても苦味のあるスプレーをトイレシートにかけて、噛んだときに苦味を感じるようにするのも手です。

愛犬がトイレシーツを苦くて噛みたくないという気持ちになり、トイレシーツを破かないようにしつけができます。

専用のスプレーがペットショップやネットにあるので探してみてください。

対策4. トイレトレーを使ってみる

トイレトレーを設置して、愛犬にトイレシートを触らせないようにするのもいいでしょう。

トイレシートをトイレトレーに設置すると、メッシュカバーが表面にあるため、愛犬がトイレシートを直接触れられなくなります。

トイレトレーはプラスチック製で、お手入れもしやすく便利ですよ。トイレトレーにはさまざまな大きさがあるため、愛犬の大きさに合わせて取り入れてみてくださいね。

対策5. 犬と触れ合う時間を増やす

散歩時間の不足から余った体力をトイレシートで発散していることも考えられますが、愛犬と遊んであげる時間が少ないことも原因の1つでしょう。

常にひとりで遊んでいる寂しさから、トイレシートを破くことで飼い主さんの気を引こうとしている可能性があります。

トイレシートを破くことは悪いことだとわかっていながらも、悪いことをして飼い主さんがそばに来てくれるのを待っていることも。

愛犬と触れ合う時間を今よりさらに増やしてあげることで、トイレシートで遊ぶ頻度は次第に減っていくでしょう。

トイレシートを破くのは必ず理由がある!

愛犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする理由とその対処法を紹介しました。

トイレシートをぐちゃぐちゃにするのは、必ず理由があります。

思い当たる原因を突き止め、おもちゃの数や散歩時間を増やしてみるといいでしょう。

これまで愛犬を甘やかしすぎていたのであれば、これを機にしっかりしつけをするのも良いきっかけになりますよ。

トイレシートで遊ぶことを覚えてしまうと、片付けが大変になるだけでなく、愛犬が間違って食べてしまい、通院が増えることもあります。

そのため、今後はトイレシートを遊び道具にしないように、対策してあげることが大切です。

この記事を書いた人

山本 星海のアバター 山本 星海 Dog salon Star sea オーナー

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保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海

JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹

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