柴犬の特徴って?性格や飼い方、かかりやすい病気について

柴犬は、日本の天然記念物に指定されている犬種です。

日本犬唯一の小型犬であり、素朴で凛々しい佇まいが魅力的。

この記事では、そんな柴犬の特徴や性格、かかりやすい病気や飼い方について解説します。

目次

柴犬の基本情報

原産国日本
サイズ小型犬
体高35~41cmほど
体重8~10kgほど

柴犬は、小さな立ち耳とバランスのとれた体格の持ち主です。

くるりと巻いた尻尾は、左巻き、右巻き、さし尾と、犬によって形が異なります。

小柄ながら堂々とした印象があり、日本犬ならではの風格を持った犬種といえるでしょう。

柴犬の顔立ちはタヌキ顔とキツネ顔

柴犬の顔立ちには、大きくタヌキ顔キツネ顔の2種類があります。

タヌキ顔
  • マズルが短い
  • 頬が丸く張っている
  • 首や骨格が太めで丸みがある
キツネ顔
  • マズルが長い
  • 目じりがやや上がっている
  • 細身でスタイリッシュな体つき

ただし、子犬の時期は、どの柴犬もタヌキ顔に近い顔立ちをしています。

そのため、成長とともにキツネ顔に変わって驚いたというケースも珍しくありません。

もし「タヌキ顔の柴犬が良い」など好みがある場合は、親犬の顔立ちを確認すると良いでしょう。

柴犬の被毛・毛色の種類

柴犬の被毛は、赤、白、黒、胡麻、赤胡麻、黒胡麻の6種類です。

このうち、JKC公認の毛色は白を除く5つで、柴犬のお腹や胸下など、体の下側は白い「裏白」でなければいけません。

ここでは、それぞれの毛色について簡単に解説します。

柴犬の約80%以上のカラーです。

生まれたときは暗い茶色ですが、成長とともに色素が薄くなり、赤茶色に。

生後2か月ごろまで口の周りが黒いのも、赤柴の特徴です。

約5~10%の確率で生まれる、全身真っ白の柴犬です。

一部に赤毛が混じっていたり、全体的にクリームがかっていたりすることもあります。

メラニンの欠乏によって生まれるアルビノ種ではなく、健康上の問題もありません。

柴犬全体の約10%を占めるカラーです。

頬や胸、お腹の色は薄く、目の上に眉毛のような模様があるのが特徴。

子犬のうちは全体的に黒っぽいことも多いですが、成長するにつれて色がはっきりします。

胡麻

胡麻色の柴犬はとても珍しく、滅多に見かけることはありません。

胡麻とは赤、黒、白の毛が混ざり合った毛色で、別名「虎毛」とも呼ばれています。

赤の割合が多ければ赤胡麻、黒が多ければ黒胡麻と、呼び方は色の入り具合で変わります。

▼赤胡麻

▼黒胡麻

柴犬の性格

柴犬はまっすぐ芯の通った性格で、飼い主にとても忠実です。

見知らぬ人に対しては距離を置いて接しますが、信頼する家族には甘えん坊な一面も。

ベタベタ甘えることは少ないものの、柴犬の甘えたいタイミングで寄ってくることも珍しくありません。

高い知能を持ち、一度覚えたことは決して忘れないところも、柴犬の大きな魅力といえるでしょう。

柴犬は保守的で警戒心が強いので、テリトリーを犯す他人や動物には牙をむくことも。

咬傷事故を防ぐには、しつけの徹底や社会性を養うことが大切です。

柴距離ってなに?

柴距離とは、人や動物に対して柴犬がとる、近すぎず遠すぎない絶妙な距離のことです。

手が届くかどうか微妙な距離だったり、見える範囲ではあるが届かなかったりと、柴犬によって距離感は異なります。

いつでも見える位置にいるけれど、呼んだ時にやや遠い場所に座るというのも、柴距離のひとつですね。

柴距離が生まれる理由としては、柴犬の独立心の強さが関係しているのでしょう。

過度に構われることを嫌う柴犬にとって、程よい距離感を保つことはとても大切です。

人それぞれパーソナルスペースが違うのと同じように、柴犬には柴犬なりの心地よい距離感があるのです。

柴犬の平均寿命は?

柴犬の平均寿命は12~15歳で、小型犬のなかでは平均~やや長めです。

柴犬は日本の気候風土によく合った体質で、粗食にも耐えることができるため、長寿の傾向があります。

1985年に生まれた柴犬の血を継ぐ雑種「プースケ」は、26歳8ヵ月まで長生きし、ギネス記録にも認定されたのだとか。

命にかかわる遺伝的な病気がほとんどないのも、柴犬の寿命が長い理由といえるでしょう。

柴犬がかかりやすい病気7選

日本の気候風土に適している柴犬ですが、かかりやすい病気は比較的多いといえます。

ここでは、柴犬がかかりやすい病気のうち、特に発症リスクが高い病気を7つ紹介します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ほこりや花粉などに対するアレルギーが原因で、皮膚に炎症が起こる病気です。

柴犬はアトピー性皮膚炎の発症率がとても高く、皮膚のかゆみや脱毛、赤みに悩まされるケースも珍しくありません。

治療はステロイド剤の服用や塗り薬の塗布が中心ですが、減感作療法など根本適な治療を行う場合もあります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が正常な位置から外れてしまう病気です。

犬が膝蓋骨脱臼を起こすと、足をあげて歩く、スキップのような歩き方をするなどの様子がみられます。

軽度であれば、鎮痛剤の処方やレーザー治療を行いますが、重症の場合は外科手術を勧められることもあるでしょう。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症は、なんらかの原因で甲状腺ホルモンの分泌が減少すると発症します。

主な症状は、元気消失、左右対称性の脱毛、皮膚の黒ずみ、肥満、暖かい場所でも寒がるなど。

発症後は生涯にわたってホルモン剤を投与し、不足した甲状腺ホルモンを補充する必要があります。

外耳炎

外耳炎は、外耳(耳介から鼓膜までの部分)に炎症が起こる病気です。

外耳炎を発症した犬は、耳のかゆみ、痛み、腫れによって、頻繁に首を振ったり傾けたりします。

動物病院では耳道内の洗浄を行い、自宅では点耳薬をさして治療を行うのが一般的です。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、生まれつき骨盤のくぼみが浅かったり、大腿骨が変形していたりすると、発症する病気です。

主な症状は、腰を左右に振って歩く、横座りをする、運動を嫌がる、立ちあがるまでに時間がかかるなど。

治療は鎮痛剤やレーザー療法で痛みを和らげるほか、根本的な治療として外科手術を行います。

白内障

白内障は、通常は透明な水晶体が何らかの原因で白く濁ってしまう病気です。

濁りは時間とともに進行していき、段差につまずきやすくなる、壁や家具にぶつかる、暗い場所を怖がる様子がみられます。

初期であれば、濁りの進行を遅らせる点眼薬で治療を行いますが、根本的な完治を目指す場合は外科手術が必要です。

認知症

認知症は、脳の老化によって学習・記憶能力の低下が起こる病気です。

発症すると、夜鳴き、失禁、徘徊、昼夜逆転、飼い主の呼びかけに反応しないなどの様子がみられます。

現状、認知症の有効な治療法は見つかっておらず、発症後は犬が少しでも快適に過ごせる環境の整備を中心に行います。

柴犬の飼育で必要なもの

柴犬の飼育では、最低限以下のものが必要です。

必ず必要なもの
  • フード
  • キャリー
  • 食器・水皿
  • 首輪・リード
  • ハウス・ケージ
  • トイレ・ペットシーツ
あると良いもの
  • ブラシ
  • おやつ
  • おもちゃ
  • シャンプー
  • 衛生・デンタルケア用品

フード

まず必要なものは、犬の食事であるドッグフードです。

ドッグフードはスーパーやホームセンター、ペットショップなどで購入できます。

最近は良質なドッグフードも多く販売されているので、犬の健康面に配慮されたものを選びましょう。

キャリーバッグ

キャリーバッグは、犬を連れて移動するときに利用します。

公共交通機関を利用する際はもちろん、自家用車での移動にも、キャリーがあると便利。

リュックタイプや折り畳みタイプなどさまざまな種類があるので、気になるものを探してみてください。

食器・水皿

犬専用の食器・水皿を用意するのも忘れずに。

犬用の食器には、ステンレスや陶器、プラスチックなど、さまざまな素材や形があります。

丈夫で壊れにくいものを選べば、長い間使うことができるので、経済的です。

首輪・リード

犬との散歩に欠かせない首輪・リードも、たくさんの種類があります。

首輪は皮タイプや金属タイプ、リードは伸縮タイプから紐の長いロングタイプなど。

首への負担が少ないハーネスもあるので、使用シーンや好みによって選ぶと良いでしょう。

ハウス・ケージ

犬が落ち着ける場所として、犬用のハウス・ケージを用意しましょう。

留守番時など、ケージの中で過ごす時間が長い場合は、ある程度広いものを選んであげて。

ケージ内にトイレを設置する際は特に大きいサイズのものを選ぶと、きれい好きの柴犬も快適に過ごせます。

トイレ・ペットシーツ

室内で排泄させたい場合は、必ずトイレが必要です。

大きめの小型犬である柴犬には、中型犬用のトイレトレーを選ぶと良いでしょう。

トレーからはみ出さないよう、ペットシーツはトイレトレーに合ったサイズを選んでください。

なお、柴犬は室内での排泄を嫌がりやすい犬種です。

詳しくは後述しますが、子犬のうちは室内で排泄できても、成長するにつれて外でしかしなくなるケースも多いでしょう。

室内での排泄を嫌がる場合には、トイレの上に人工芝を敷いてあげると、スムーズに排泄してくれる場合が多いですよ。

そのほか、お手入れグッズ

ブラシ、シャンプー、デンタルケア用品など、お手入れに必要なグッズも忘れてはいけません。

柴犬は抜け毛が多く、かつ皮膚病になりやすい犬種なので、こまめなブラッシングやシャンプーは必要不可欠といえるでしょう。

また、定期的な歯磨きで口腔内の衛生を保つことは、犬の寿命を延ばすために必要です。

デンタルケアは嫌がる犬が多いので、子犬のうちから特訓しておいてくださいね。

柴犬の飼育にかかる費用

柴犬の飼育には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

ここでは、柴犬の飼育にかかる費用について、初期費用と毎月かかる費用、必要に応じてかかる費用に分けて解説します。

初期費用は4万円程度~

柴犬を飼ってすぐにかかる費用は、以下の通りです。

項目費用相場備考
畜犬登録3,500円登録代として3,000円、鑑札代として500円
狂犬病注射3,500円/回1年に1回接種
混合ワクチン3,000~1万円/回1年に1回接種
初年度は3回接種(子犬)
飼育グッズ3万円~ケージ、トイレ、ペットシーツ、食器、フード、首輪・リード、キャリー、ブラシなど
合計4万円~ 

犬を飼った人は、必ず最寄りの市区町村で畜犬登録を行わなければいけません。

届け出は犬を飼ってから30日以内に行う必要があるので、忘れないようにしましょう。

狂犬病の予防接種も、飼い主の義務として法律で定められています。

なお、混合ワクチンの接種は任意ですが、ドッグランやペットホテルを利用するためには、ほぼ必ず必要です。

初年度は間隔を開けて、合計3回の接種を行うのが一般的ですが、ペットショップやブリーダーから迎えた場合、1度目の接種は済んでいる場合が多いでしょう。

次年度以降は毎年1回接種、あるいは1年ごとに抗体検査を行い、必要な時期に追加接種を行います。

マイクロチップについて

ペットショップやブリーダーが販売する犬には、マイクロチップの装着が義務付けられています。

犬を購入した時点では、所有者がショップやブリーダーになっているので、30日以内に飼い主情報を変更しましょう。

情報の変更には、オンラインで300円、書類手続きで1,000円かかります。(ショップやブリーダーでの登録手続き代行費用は除く)


なお、保護犬や知人から譲り受けた犬の場合、マイクロチップの装着は必須ではありません。

ただ、「できるだけ装着を検討してほしい」という努力義務はあります。

マイクロチップの装着は動物病院で行い、費用は3,000~1万円程度かかります。

毎月かかる費用は9,500円程度~

次に、毎月かかる費用についてみていきましょう。

項目費用相場備考
ドッグフード3,000円 
おやつ1,000円 
サプリメント1,000円
おもちゃ1,000円 
ペットシーツ1,500円レギュラーシーツ100枚として
ケア用品2,000円シャンプー、歯ブラシ、ウェットティッシュなど
合計9,500円 

フードやペットシーツなど使うごとに減るものは、消耗品として毎月費用がかかります。

また、ドッグフードやおやつは質によって値段の幅が大きく、高いものでは1万円以上かかるものもあるでしょう。

柴犬は皮膚が弱いので、皮膚に良いサプリメントを飲ませている飼い主さんも多いです。

なお、フィラリア予防薬やノミダニ予防薬など、予防医療にも費用はかかります。

項目費用相場備考
フィラリア予防薬1,000円居住地域によるが4月~11月の投薬が基本
ノミダニ予防薬1,500円通年投与が理想

毎月必須のものではありませんが、いずれも犬の健康を守るために必要です。

その他、必要に応じてかかる費用

その他、必要に応じて以下のような費用もかかります。

項目費用相場備考
美容サロン代5,000円柴犬の場合カットは不要
シャンプーや爪切りなど必要に応じて行う
ペットホテル5,000円/泊小型の部屋代として
ペット保険1,000円~保険会社やプラン、年齢によって幅がある
健康診断5,000円/回1年に1~2回が理想
レジャー1,000円~ドッグランなど施設利用費
防災用品1,000円~簡易トイレ、エチケット袋など
項目費用相場
去勢手術3~5万円
避妊手術4~6万円

去勢・避妊手術代は動物病院によっても変わりますが、相場は上記の通りです。

術前検査代や入院代、抜糸代なども考えると、プラス1~2万円程度みておくと良いでしょう。

柴犬を飼いたいと思ったときは、これらの費用が無理なく捻出できるか、よく考えてくださいね。

柴犬の飼い方やしつけ方のポイント

その性格や気質から、柴犬は飼うのが難しい犬種といわれることもあります。

そのため、柴犬との正しい接し方を実践できない人は、柴犬を飼ってはいけないといえるでしょう。

ここでは、柴犬を飼う上で最低限知っておくべき飼い方のポイントについて解説します。

しつけはメリハリを持って行う

柴犬のしつけは、上下関係のけじめをしっかりつけ、メリハリを持って行う必要があります。

柴犬は気質の個体差が激しい犬種といわれており、犬によってしつけの難易度が大きく変わります。

特に猟犬気質のオス犬は我が強いので、不適切なしつけではわがまま放題になってしまうことも。

柴犬の飼育では飼い主が確実にリーダーシップを取り、指示に従うことを習慣づけましょう。

なお、柴犬をしつける際はお互いの信頼関係を築くことにも力を注いでください。

柴犬はとても忠実な犬ですが、犬との関係性が良くない状況では、問題行動が頻発するケースも珍しくありません。

柴犬に信頼できるボスと思ってもらえるよう、日々きちんと向き合い、思いやりを持って接することが大切です。

子犬期からの咬み癖対策が必要

猟犬として活躍していた柴犬は、咬むことに対するハードルが低い傾向にあります。

特に子犬期はなんでも咬んで遊ぶので、電気コードや家具などを壊してしまうことも多いでしょう。

子犬のうちだけだろうと思って油断していると、成犬になっても咬み癖が直らず、苦労するケースも多々あります。

他人やほかの動物を咬んでしまうなど、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので、咬み癖は子犬のうちに直しておくこと。

ダメなことはダメとはっきり伝え、代わりに咬んでも良い犬用おもちゃを与えると良いでしょう。

トイレは基本的に屋外で済ませるつもりで

柴犬を飼うときは、少々の悪天候でも散歩に行くという心構えを持っておかなければいけません。

柴犬をはじめ、警戒心が強くきれい好きな日本犬は室内での排泄を嫌がるので、トイレは基本的に屋外で済ませたがります。

特に柴犬は頑固な性格ゆえ、しないと決めたら意地でもせず、散歩のとき以外は一切排泄しない犬も珍しくないでしょう。

排泄しなければ外に出さないなど、根気比べのしつけをすると、膀胱炎などの病気につながる可能性もあるので、注意が必要です。

散歩には

尿による汚れと臭いを洗い流せるよう、散歩は水を持って出かけましょう。

尿を洗い流す水は「マナー水」と呼ばれていますが、特に専用のものを買う必要はなく、水道水で構いません。

また、便は必ず拾って持ち帰り、自宅で処分するのが飼い主としてのマナーです。

犬と人間、お互いが気持ちよく暮らせるように、散歩は最低限のエチケットを守って行ってくださいね。

日々の抜け毛対策は必須

柴犬は短毛の犬種ですが、かなり抜け毛が出ることで知られています。

特に春と秋の換毛期には抜け毛がごっそり出るので、抜け毛対策は必要不可欠。

月に1~2回程度のシャンプーで抜け毛を取り除き、少なくとも3日に1回はブラッシングをしましょう。

柴犬は皮膚病を起こしやすい犬種でもあるので、皮膚の通気性をよくするため、換毛期のブラッシングは毎日行うのが理想です。

また、部屋はこまめに掃除機をかけ、空気清浄機などで空気中の抜け毛を取り除くのも、重要な抜け毛対策といえるでしょう。

散歩は毎日1時間以上

柴犬は多くの運動量を必要とする犬種であり、散歩は毎日1時間以上連れていくのが理想です。

柴犬が運動不足になると、そのストレスによって無駄吠えをしたり、問題行動を起こしたりする可能性があります。

雨が続いて外に出られないときは、柴犬の猟犬気質を生かし、狩りタイプの遊びを取り入れてみましょう。

柴犬は散歩に出たいとき、あえて自分からは催促しないタイプが多いです。

ただ「散歩に行きたい」という気持ちには気付いてほしいので、飼い主に熱い視線を送り、アピールします。

柴犬の値段・価格相場

柴犬の価格相場は、10~25万円程度です。

なかには1万円台など、明らかに安価で販売されている柴犬もいますが、これには注意が必要。

相場を大きく下回る柴犬は、古殿性疾患や骨格異常などを抱えている可能性もあるため、避けたほうが良いでしょう。

なお、柴犬の値段を左右する要因としては、毛色や血統、性別などがあります。

柴犬はオスよりメスのほうが飼いやすいといわれていることから、メスはやや高値で販売される傾向があるでしょう。

また、チャンピオン犬を親に持つ柴犬の場合、血統が良いとして価格が上がることが多いです。

柴犬の購入方法

柴犬は、ペットショップやブリーダー経由で購入するのが一般的です。

柴犬のように気質の差が激しい犬種を迎えるときは、できるだけ穏やかな性格の犬を選ぶことが大切。

ブリーダーであれば、親犬の気質を事前に確認することができるので、子犬の性格を想像しやすいといえるでしょう。

保護犬を迎えるという選択も

また、最近はペットの保護団体や里親募集サイトを通して、柴犬を引き取る方も増えています。

ただし、保護された柴犬のなかには、心に傷を負っていたり、困った癖がついていたりすることもあるので、安易な引き取りはNG。

柴犬の里親になる際は、柴犬特有の気質や性格をよく理解したうえで、覚悟を持って臨んでくださいね。

まとめ

日本犬の代表ともいえる柴犬は、独特の魅力を秘めた犬種です。

芯の通った性格と素朴ながら凛々しい顔立ちは、柴犬の大きなチャームポイント!

テリトリー意識が強く、家族以外にはめったに心を許さないなど、番犬にもぴったりな犬といえるでしょう。

反面、厳格なリーダーがいない家庭では、わがまま放題の犬になってしまう可能性もあります。

特に気の強いオスでは、自分をリーダーだと思い込むことで、咬み癖や吠え癖などの問題行動がみられるケースも多いです。

柴犬を迎える際は、上下関係のけじめをしっかりつけられるか、家族全員でよく検討することが大切ですよ。

この記事を書いた人

ヤマザキ学園大学卒。アニマル・ヘルス・テクニシャン、トリマー、ベタリナリー・テクニシャン、犬の管理栄養士。現在はwebライターとして、動物の病気や飼育方法、豆知識などペット関連コラムをメインに執筆中。

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