「愛犬に安心でおいしいドッグフードを見つけてあげたい」と思い、毎日安全なフードを探している飼い主さんは少なくありません。
その中で、「国産のドッグフードは安全なはず」と思っていたのに、ネットや口コミで「実は危険らしい」と目にしたことはないでしょうか。
私たちは食品については「国産=安心」と考えがちですが、なぜドッグフードではそのように言われてしまうのでしょうか。
ここでは、犬管理栄養士マスターの資格を持つ私が、国産ドッグフードが「危険」と言われる背景と、本当に安全な国産フードを見分けるポイントをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、愛犬に安心して与えられるフードを自信をもって選べるようになるはずです。

Dog salon Star seaの専属ライターです!10歳になるチワックスと仲良く暮らしています。取得した知識を活かしワンちゃんに関する記事を執筆していきます!
保有資格:犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、犬の管理栄養士マスター

なぜ国産のドッグフードが「危険」って言われているの?

国産ドッグフードが「危険」といわれている理由は、主に4つあります。
ここでは、そのそれぞれの理由について、わかりやすく説明していきましょう。
日本のペットフードは雑貨扱いであるため

ドッグフードをはじめとするペットフードは、犬や猫のごはんとして販売されていますが、実は「雑貨」扱いとなっています。
人が口にする食べ物は「食品」に分類され、「食品衛生法」や「食品表示法」などの法律で厳しく安全が管理されています。
しかし、ペットフードは雑貨なので、同じレベルの法的基準がなく、安全基準が明確に定められていない部分が多いのが現状です。
2007年には、中国製のペットフードから有害物質「メラミン」が検出され、それを食べた犬や猫が約100頭も亡くなるという悲しい事件がありました。
この事件をきっかけに、日本でも2009年に「ペットフード安全法」が施行され、一定の安全基準が設けられるようになってはいます。
とはいえ、人が食べる食品に求められる基準にはまだ遠く及びません。
農薬や添加物、汚染物質の残留基準などは大きく差があり、安価なペットフードでは人間が食用にできない肉の部位が使われることもあります。
このように、ペットフードが「雑貨」として扱われているため、安全基準の改善にはまだ課題が多く、これが“国産フードでも危険”と言われる一因になっているのです。
日本がペット推進国ではないから

日本でも多くの家庭で犬や猫が飼われていますが、実は「ペット先進国」とは言えません。
ペット先進国とは、動物愛護の意識が高く、ペットに対する環境や法律が整っている国のことを指します。
主にヨーロッパのドイツ・スイス・スペイン・イギリスなどがその代表です。
これらの国では、犬の飼育環境やフードの品質・流通に関してとても厳しい基準が設けられています。
中には、動物保護の理念が憲法レベルで定められている国もあるほどです。
それに比べて日本は、まだ動物福祉や飼育環境、食事面での基準が十分に整っていません。
そのため、「海外(ペット先進国)のドッグフードのほうが安全」というイメージが広まりやすいのです。
寺田紗千ちなみにドイツでは、ペットフードの原材料はすべてヒューマングレード(人が食べても問題のない品質)でなければならないという規則があります。
また、ヨーロッパではFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)という機関が中心となって、ペットフードのガイドラインを定めています。
FEDIAFに加盟している製造工場では、HACCPシステム(衛生管理基準)の導入が義務づけられており、厳しい品質管理のもとでフードが作られているのです。
こうした取り組みは、日本ではまだ考えられないほど高い基準だといえるでしょう。
合成着色料の使用が多いため

ご存じの方も多いかもしれませんが、日本で販売されているカラフルな見た目の安価なドッグフードには、合成着色料が使われていることがあります。
しかし、犬は見た目ではなく匂いで食べ物を判断する動物です。
そのため、色をつけることに意味はなく、むしろ体に負担をかけてしまう可能性のある添加物といえます。
それでも着色料が使われるのは、飼い主の購買意欲を高めるためや、原料の色味の悪さを隠すためなど、人間側の都合によるものがほとんど。
実際に、こうした合成着色料をドッグフードに使用しているのは日本と一部のアジア圏だけで、欧米ではほとんど見られません。
ヨーロッパでは、FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)のガイドラインに沿って製造されており、「無着色」が基本とされています。
それに対して日本では、依然として多くのフードに合成着色料が使われているのが現状です。
犬の健康には何の意味もない「見た目の色づけ」が行われていることこそ、日本のドッグフードが“危険”といわれてしまう一因になっているのかもしれません。
国内製造でも原料が海外産の場合があるから

実は、「生産国に“国産”と書かれているから、日本で安全に作られている」と思うのは、半分正解で半分間違いなんです。
確かに日本は、中国やタイなどに比べると製造面での安全性は高いかもしれません。
しかし、「日本で作られている=原料も日本産」というわけではないのです。
実際には、日本国内で製造していても、原材料はすべて海外から仕入れているというケースも少なくありません。
中には中国産の原料が使われていることもありますが、それがパッケージに明記されていない限り、私たちにはわからないのが現状です。
つまり、どんな原料を使っているかはメーカーを信頼するしかないありません。
このように、「国産」という表示だけでは安全性を判断できない点も、日本のドッグフードが必ずしも安心とは言い切れない理由のひとつだといえるでしょう。
安全な国産ドッグフードの選び方を専門家が徹底解説!

ここまで、国産ドッグフードが「危険」と言われる理由について解説してきましたが、国産のドッグフード=すべて危険というわけではありません。
最近では、ペット先進国の基準に合わせて製造している国産メーカーも増えてきており、安心して与えられる高品質なフードも多く存在します。
安全な国産ドッグフードを選ぶためには、これから紹介する3つのポイントを押さえておけば間違いありません。
ぜひポイントを参考に、愛犬に安心して与えられる国産ドッグフードを見つけてみてくださいね。
原材料の産地の記名がある・国産の素材の使用がある

まずは、原材料の産地がしっかり明記されているかを確認してみましょう。
すべての原材料の産地を公開しているドッグフードもありますが、それはまだごく一部です。
特に注目しておきたいのは、お肉やお魚などの食材。
これらは菌が繁殖しやすく、扱いにも注意が必要な食材なので、産地が明記されていると安心感が大きいですよね。
また、「国産フード」にこだわりたい場合は、国産素材がどの程度使われているかも確認しておきましょう。
パッケージに「国産!」と大きく書かれていても、「国産素材使用」などの記載が一切ない場合、実際には“日本で製造しているだけ”の可能性もあります。
うたい文句だけを信じず、飼い主さん自身の目で原材料表示を確認することが大切です。
余分な添加物の使用がない

日本では、ドッグフードに合成着色料が使われやすいとお伝えしましたが、まずはそのような添加物が含まれていないかを確認してみましょう。
代表的なものには、赤色102号や黄色5号などがあります。
また、着色料以外の合成添加物もできるだけ避けるのが安心です。
高品質なドッグフードであれば、基本的に添加物の使用は少なく、天然由来の成分で代用されていることがほとんどです。
一方で、価格の安いフードほど品質を補うために、さまざまな合成添加物が使われていることがあります。
気になる添加物を見つけたときは、インターネットで名前を検索して安全性を確認してみましょう。
中には、犬にアレルギー反応を引き起こす可能性のある添加物も存在します。
愛犬の健康を守るためにも、できるだけ安全性の高いフードを選ぶようにしたいですね。
製造工場や品質管理についての情報が公開されている

※参照画像:おさかなドッグフード公式
国産ドッグフードであれば、生産国はもちろん日本です。
そのため、製造している工場名を調べれば、どの地域で作られているのかを確認することができます。
ただし、工場名がわかっただけでは安心とは言えません。
その工場がどのような製造工程で作っているのか、最終検査を行っているのか、原料のトレーサビリティ(追跡体制)が確保されているのかといった点も大切です。
すべての情報が公開されていなくても、「ここは安全に配慮しています」といった説明や、製造現場の写真などがあるだけでも安心感は大きく違います。
情報を公開できるということは、それだけ安全面に自信がある証拠でもあります。
パッケージの記載だけでなく、メーカーの公式サイトを確認してみるのがおすすめです。
そのフードがどんな思いで作られているのか、開発者のこだわりなども知ることができるかもしれませんよ。
【厳選】絶対に安心できる国産ドッグフード3選!

これまで解説してきた「安全な国産ドッグフードの選び方」を参考に、私が特におすすめできる国産ドッグフードを3商品厳選しました。
どれも品質や安全性にこだわり、愛犬に安心して与えられるフードばかりです。
ぜひチェックして、愛犬にぴったりの国産ドッグフードを見つけてみてくださいね。
うまかドッグフード

うまかは、老舗の水炊き料亭が開発した、かつお節の香りがふんわり漂うドッグフードです。
主原料には、なんと九州産のブランド鶏「華味鳥(はなみどり)」を100%使用。
この華味鳥は、自社で飼育から調理まで一貫管理しているため、味と品質のどちらも一級品です。
さらに、22種類の国産素材を使用しており、原料の安心感を重視したい方には特におすすめできます。
また、あえてグレインフリーにはせず、栄養価の高い雑穀をバランスよく配合。
ビフィズス菌やオリゴ糖、コンドロイチン、グルコサミンなど、犬の健康をサポートする成分がたっぷり含まれています。
粒は小型犬でも食べやすい小粒タイプで、香ばしいお出汁の香りが食欲をそそりますよ。
そのため、食いつきにも期待できるフードと言えるでしょう。
| 価格(税込) | 1.5kgが初回50%オフの2,778円! 定期価格:4,930円 通常価格:5,478円 |
| 内容量 | 1.5kg |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | 日本 |
| タンパク質 | 21.4%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 350kcal・9.5%以上 |
| 無添加 | ノンオイル コーティング | グルテン フリー | ヒューマン グレード | 腸内 ケア | 涙やけ ケア | 関節 ケア | 毛並み ケア | 低脂肪 | 食いつき |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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おさかなドッグフード

創業110年の老舗鰹節屋が本気で作ったドッグフード「おさかな」。
製造は、お魚の町として知られる静岡県焼津市で行われています。
ここで水揚げされたお刺身用のカツオやマグロを贅沢に使用し、さらに自社工場で丁寧に製造した新鮮な鰹節をふんだんに加えることで、お魚の香りと旨味が引き立ち、嗜好性抜群の美味しさに仕上がっています。
また、厳選した国産野菜もバランスよく組み合わせており、アレルギーでフード選びに悩む犬にも安心して与えられるレシピです。
焼津だからこそ実現できる新鮮な素材と、食品と同等レベルの品質管理。
まさに「これぞ国産ドッグフード」と言える商品です。
魚が苦手な子でも、一度はぜひ試してみてほしいフードです。
| 価格(税込) | 【初回お試し価格】999円(400g) 【定期価格】5,940円(1㎏×2袋) 【通常価格】6,600円(1㎏×2袋) |
| 内容量 | 1㎏ ※お試しは400g |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | 日本 |
| タンパク質 | 25%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 346kcal・脂質9%以上 |
| 無添加 | ノンオイル コーティング | グルテン フリー | ヒューマン グレード | 腸内 ケア | 涙やけ ケア | 関節 ケア | 毛並み ケア | 低脂肪 | 食いつき |
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このこのごはんドッグフード

このこのごはんは、国産の小型犬に特におすすめできるドッグフードです。
主原料には、国産の鶏ささみ。さらに鹿肉・マグロなど、複数の動物性タンパク源をバランスよく組み合わせています。
使用しているお肉やお魚は、人間でも食べられるレベルの高品質な原料を採用。
さらに、食品工場と同等の基準で原料管理や製造が行われているため、安心して与えられます。
余分な添加物を使わず、素材本来の良さを活かしている点も魅力です。
まさに、安全性と品質にこだわった国産ドッグフードといえるでしょう。
また、成分情報をできる限り公開しているのも大きな特徴です。
飼い主さんに安心感を持ってもらえるよう、情報を丁寧に開示している姿勢がとても好印象ですね。
| 価格(税込) | 定期価格:3,278円 通常価格:3,850円 (1袋あたり) |
| 内容量 | 1kg |
| 対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
| 原産国 | 日本 |
| タンパク質 | 20.9%以上 |
| カロリー・脂質 (100gあたり) | 343kcal・8.0%以上 |
| 無添加 | ノンオイル コーティング | グルテン フリー | ヒューマン グレード | 腸内 ケア | 涙やけ ケア | 関節 ケア | 毛並み ケア | 低脂肪 | 食いつき |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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まとめ

この記事では、「国産ドッグフードは危険」と言われる理由と、安全な国産フードを選ぶためのポイントを解説しました。
日本ではペットフードが雑貨扱いであったり、合成着色料や海外原料が使われるケースもありますが、すべての国産フードが危険というわけではありません。
ここで紹介したドッグフードのように近年では、ペット先進国の基準を取り入れた高品質な国産フードも増えています。
原材料の産地や添加物、品質管理体制を確認することで、安心して愛犬に与えられるフードを選ぶことができます。
ぜひ今回紹介したおすすめの国産ドッグフードも参考に、愛犬にぴったりの安全でおいしいごはんを見つけてくださいね。



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