「新規契約者数No.1のアイペット損保ってどんな会社?」
「高齢のペットでも入れるって聞いたけど本当かな」
「良さそうだけど落とし穴がないか不安…」
数あるペット保険会社の中でも高いシェア率を誇るアイペット損保は、ペット保険の草分け的存在。
補償範囲の広さや高齢のペットでも新規申し込みができる点が評価されており、加入を検討する人も多いでしょう。
この記事では少額短期保険募集人資格を持つ私が、アイペット損保の保険「うちの子」の口コミ評判や特徴を徹底解説。
メリット・デメリットや加入前に知っておきたいこと、アニコムや「うちの子ライト」との違いについても解説します。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを経営しながらドッグフードベストわんを運営。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹
目次
アイペット損保「うちの子」の基本情報
70%プラン | 50%プラン | |
保険料 ※月払いの場合 | 0歳3,090円 4歳3,890円 7歳5,190円 | 0歳2,480円 4歳3,040円 7歳3,980円 |
通院限度額/日 年間最大支払い日数 | 12,000円 22日 | 12,000円 22日 |
入院限度額/日 年間最大支払い日数 | 30,000円まで 22日 | 12,000円まで 22日 |
手術限度額/回 年間最大支払い日数 | 15万円/回 2回 | 10万円/回 2回 |
補償限度額 | 122.4万円/年 | 72.8万円/年 |
新規加入年齢 | 12歳11か月まで | 12歳11か月まで |
契約の継続 | 終身 | 終身 |
免責金額 | なし | なし |
窓口清算 | 可 | 可 |
アイペット損保「うちの子」は、アイペット損害保険株式会社が販売するペット保険です。
補償内容は通院・入院・手術と幅広く、70%プランと50%プランを用意。
対応病院であれば窓口清算ができ、面倒な保険金請求をする必要はありません。
アイペット損保「うちの子」の口コミ・評判
大手ペット保険会社であるアイペット損保ですが、実際に加入した人は満足しているのでしょうか?
まずは、アイペット損保「うちの子」に加入している飼い主さんの正直な感想を紹介します。
加入を検討する際は、ぜひ目を通しておきましょう。
良い口コミ
まずはアイペット損保の良い口コミを紹介します。
- 窓口清算できて便利
- 補償範囲が広くて安心
- 高齢のペットも加入できた
- 電話対応が丁寧で分かりやすい
- 加入審査がゆるくて入りやすかった
- 手書きのお悔やみが嬉しかった
アイペット損保の良い口コミは、主に補償範囲の広さと窓口清算ができることでした。
特に窓口清算は大きな魅力と感じている方が多く、多少保険料が高くてもアイペットがいいという声も目立ちます。
また、ペットが亡くなり解約手続きをした際に届く解約通知書には、手書きのお悔やみメッセージや保険証を保管する用のホルダーが付いているなど、飼い主に寄り添う心遣いが嬉しいとの声も複数ありました。
悪い口コミ
続いてアイペット損保の悪い口コミを紹介します。
- 保険料が高い
- 電話がつながらない
- 解約手続きが書類のみで面倒
- 資料請求後の電話連絡がしつこい
アイペット損保の悪い口コミの多くは、「保険料が高い」というものです。
補償範囲が広かったり窓口清算ができたりするのは確かに魅力的ですが、保険料が高ければそれだけ継続が負担になり、続けられない可能性も出てきます。
また、資料請求をすると「資料は届いたか」「不明点はあるか」などのいわゆる勧誘電話があり、対応がわずらわしいとの声も。
電話対応自体は良いようですが、そもそも電話がかかってくることがイヤという方にとっては負担が大きいかもしれません。
アイペット損保「うちの子」のメリット
アイペット損保「うちの子」の主なメリットは7つあります。
- 補償範囲が広い
- 対応病院なら窓口清算可能
- 12歳11ヵ月まで新規加入できる
- 犬は12歳以降、猫は9歳以降の保険料が変わらない
- 継続時の条件追加や更新制限がない
- 待機期間・免責金額がない
- 優待サービス「クラブアイペット」がお得
ひとつずつ詳しく解説します。
補償範囲が広い
アイペット損保「うちの子」では膝蓋骨脱臼(パテラ)や誤飲、歯周病、椎間板ヘルニアなど多くの傷病を補償してくれます。
これらの傷病は補償対象外のペット保険も多いなか、すべてカバーできるのは大きな魅力。
股関節形成不全やてんかんなど、継続治療が必要な病気もしっかり補償されているので、安心感が強いです。
対応病院なら窓口清算可能
アイペットの窓口清算に対応している動物病院なら、アイペット「うちの子」の保険証を受付で提示するだけで補償分を差し引いた診療費の支払いが可能です。
ほとんどのペット保険が後日明細書などを保険会社に送って保険金を請求する「後日清算型」であるのにたいし、アイペット損保の「うちの子」は窓口清算型。
人間の健康保険と同じように会計時は自己負担分だけで済み、後から保険金を請求する必要はありません。
12歳11ヵ月まで新規加入できる
アイペット損保は12歳11ヵ月までのペットであれば新規で加入できます。
ペット保険の新規加入年齢は保険会社によって異なりますが、一般的には7~9歳に設定しているところが多いでしょう。
その点アイペット損保は高齢のペットでも加入しやすいよう配慮されており、「年齢制限で保険に入れなかった」というケースも少なめです。
犬は12歳以降、猫は9歳以降の保険料が変わらない
アイペット損保の保険料は犬12歳、猫9歳から据え置きになります。
若年層の保険料はやや高めなものの、窓口清算できるメリットや補償範囲が広いことを考えれば納得できる価格といえます。
人間と同じく、ペットも高齢になると体調を崩しやすくなり治療費の負担も増えるので、高齢時の保険料が年々上がらないのは助かります。
継続時の条件追加や更新制限がない
アイペット損保では前年度にかかった病気によって条件が付いたり、更新を断られたりする心配がありません。
安いペット保険のなかには慢性疾患になると次の年から「その病気に対する治療は補償対象外」など免責事項が追加されることもあるので、いざというときの備えとしてはやや不安があります。
また、アイペットは保険を多く使ったからといって保険料が割り増しになることもなく、些細なことでも気兼ねなく通院できます。
待機期間・免責金額がない
アイペット損保は待機期間の設定がなく、申し込みから最短1ヶ月で補償開始になります。
多くのペット保険では補償開始後に「保険が適用されない期間(待機期間)」を設定しており、その期間内に発生した傷病の治療費は飼い主さんが全額負担しなければいけません。
その点アイペット損保は待機期間がなく、必須自己負担額である免責金額も存在しないので、補償されない期間や金額について心配する必要がありません。
優待サービス「クラブアイペット」がお得
アイペット損保に加入すると、クラブアイペットのサービスを無料で利用できます。
クラブアイペットとは、トリミングサロンやドッグカフェ、しつけ教室などアイペット損保と提携している全国のさまざまな施設で優待を受けられるもの。
旅行やレジャーで使えるクーポンもあり、ペットとの暮らしをよりお得に楽しめます。
アイペット損保「うちの子」のデメリット
メリットが多いアイペット損保ですが、以下のようなデメリットもあります。
- 保険料が高い(特に高齢時)
- 通院補償の限度日数が22日
- 獣医師相談サービスはない
- 未対応病院の保険金は書類で請求しなければいけない
- 時間外診療費は補償対象外
それぞれ詳しく解説します。
保険料が高い(特に高齢時)
アイペット損保の最も大きなデメリットは保険料が高いことです。
0~8歳頃までの保険料をはじめ、高齢時の保険料は他のペット保険と比べると2倍以上のケースも。
補償の範囲が広く窓口清算可能、お得な優待サービスも充実していることを考えれば納得できる価格ともいえますが、保険料が高いのは加入を検討する際のネックになります。
通院補償の限度日数が22日
アイペット損保「うちの子」には70%と50%のプランがありますが、どちらも通院補償の年間限度日数は22日です。
ペットが元気なときは十分に思える回数かもしれませんが、大きな病気や継続治療が必要な傷病で通院することになった場合は22日では足りなくなる可能性も。
その点、他社のペット保険には「日数制限なし・年間補償の限度額まで利用可能」というものもあるので、ちょっとしたことでも保険を使いたいという人はやや不満に感じるかもしれません。
獣医師相談サービスはない
最近は契約者特典として「無料で獣医師や専門家に健康・しつけなどの相談ができるサービス」を付帯しているペット保険も多くあります。
一方、アイペット損保にはそうしたサービスがなく、少々物足りなさを感じるのが正直なところ。
ペットについて何か相談ごとがある場合は自ら専門家を探したり動物病院を受診したりと手間がかかるので、今後アイペット損保でも始まるといいですね。
未対応病院の保険金は書類で請求しなければいけない
窓口清算できるのが大きなメリットのアイペット。
ですが、かかりつけの動物病院が窓口清算未対応であった場合は、飼い主さんが一旦治療費を全額負担する必要があります。
また、保険金を請求するには後日必要書類をアイペットに郵送しなければいけず、手間と時間がかかります。
時間外診療費は補償対象外
アイペット損保では、夜間や休日にかかった時間外診療費は補償の対象外です。
時間外診療費の値段は動物病院によって異なりますが、高いところでは1回1万円以上かかることもあるので、できればペット保険で補償してほしいもの。
ペットの体調不良はいつ起こるか分からないからこそ、時間外診療費が補償対象外なのは残念です。
アイペット損保「うちの子」はこんな人におすすめ
幅広い補償範囲とお得な優待サービスが魅力のアイペット。
前年度にかかった傷病による条件追加や継続不可、保険料の割り増しなどもなく、一生涯安心して加入することができると根強い人気があります。
他のペット保険に比べて保険料が高めであったり、通院限度日数が決まっていたりする点は残念ですが、いざという時には十分活躍してくれる保険といえるでしょう。
そんなアイペット損保は、以下のような人におすすめです。
- 保険金請求に手間をかけたくない人
- お得な優待サービスを利用したい人
- 条件追加や更新拒否をされない保険に入りたい人
- ペットが高齢で他のペット保険に入れない人
ほとんどのペット保険は後日清算型なので、動物病院の窓口では一旦治療費を全額負担する必要があります。
その点、アイペットでは人間の病院と同じように保険証を提示するだけで保険金の清算ができ、とにかく便利。
必要書類を集めたり、郵送したりする手間はいっさいかからないので、面倒な手続きが苦手な人には特におすすめの保険ですよ。
アイペット損保「うちの子」のよくある質問
ここでは、アイペット損保「うちの子」のよくある質問をまとめました。
アイペット損保のペット保険に入りたいと思っている方はぜひ目を通してみてくださいね。
まとめ
最後に、アイペット損保「うちの子」の特徴をまとめます。
- 対応病院なら窓口清算可能
- 通院・入院・手術フルカバーで補償範囲も広い
- 12歳11ヵ月まで新規加入できる
- 犬は12歳以降、猫は9歳以降の保険料が変わらない
- 継続時の条件追加や更新制限がない
- 待機期間・免責金額がない
- 優待サービス「クラブアイペット」がお得
- 高齢時の保険料が高め
- 通院補償の限度日数あり(22日)
- 時間外診療費は補償対象外
保険証を出すだけで窓口清算できるのは、アイペットの大きな強み。
そのぶん保険料は高いものの、「とにかく楽」と根強い人気があります。
待機期間がなく窓口清算可能なペット保険はアイペットだけなので、「保険金請求は面倒」「なるべく早く補償を受けたい」と思っている方は、ぜひアイペット公式サイトをチェックしてみてくださいね。