犬の身体はなぜくさい?臭いの4つ原因と消臭対策を解説

犬はペットの中でも「臭い」が気になる生き物です。

猫のように自然と臭いを抑える特性もなく、放っておくと小さな犬であっても強烈な悪臭を漂わせることがあります。あちらこちらにワンちゃんの臭いが染みついてしまうこともありますので、特に室内で飼う際には苦労が絶えないペットです。

私も愛犬が臭ってくると、なにが臭いんだろと原因を探ります。

さてなぜ犬はこうも身体が臭くなりやすいのでしょうか。
犬の臭いの原因は何であるかのメカニズム、また臭いを抑えるための対処法を紹介していきます。

 

犬の臭いの4つの原因

犬の臭いの原因は単一ではなく、複数の原因が絡み合っています。ここでは代表的な原因を4つ解説していきますね。

人間も「汗」をかくと、からだ中が汗臭くなります。犬の場合も同様で、汗をかくと臭いの原因となり、そのにおいは人間よりも強烈です。

具体的に、犬には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2タイプの汗腺があります。

  • エクリン腺・・・水状のサラサラとしたタイプの汗腺。主に犬の足の裏(肉球)や鼻先などごく限られた場所にある。
  • アポクリン腺・・・ベトベトとした脂肪分の多い汗腺。全身(足の裏以外)にある。


犬の汗の臭いの主な原因となっているのは、後者のアポクリン腺です。
アポクリン腺から放出する汗は「脂肪分」が多く含まれ、この脂肪分と皮脂や雑菌がくっつき酸化反応などが起きると、結果として鼻につくようなツンとした臭いが生じます。

アポクリン腺は犬の全身にあるため、この臭いはからだのいたるところから生じます。それこそ毛量の多い犬ですと毛に汗が染み込み、頑固な臭いとなることもあります。

犬の汗も人間同様に温度の高い日や運動をした後などに多く分泌されます。特に7~8月の夏場は汗をかきやすくなりますので、必要以上に臭いに気を配らなければなりません。

口臭

犬の口は人間よりも不衛生になりやすく、食べカスなどが口の中にたまっていると、腐敗したり雑菌が繁殖し嫌な臭いを漂わせることがあります。

また犬の口の周りは毛があるため、毛に唾液や食べカスなどが付着して臭いを発していることもあります。特に餌としてウェットフードや生ものなどを与えていると、臭いが強くなりがちです。

また犬の口臭には、腎臓、肝臓の疾患、糖尿病などの病気が隠れていることもあります。「口臭がいつもと違う」「臭いが強い」「長く残る」などの違和感がみられる場合には、動物病院で一度診察を受けることも大切です。

私の愛犬も口臭がすごかった時期がありましたが、歯の根元が膿んでいた時がありました。

おしりの臭い

犬の肛門付近には、「肛門腺」と呼ばれる組織が存在しており、肛門腺からは強い臭いを放つ分泌液が出ています。

分泌液は通常ウンチと一緒に排出されますが、排便の力みが弱かった場合などには分泌液が肛門内に残ってしまい、肛門からくさい臭いが漂う原因になります。

また下痢をしてウンチや分泌液がおしり付近の毛や足に飛び散り、付着したままになると、それが腐敗して臭いの元となることもあります。

耳の臭い

たれ耳の犬の場合、耳の内部が密封され蒸しやすいため、雑菌が繁殖しやすく、臭いの原因となることが多いです。たれ耳でない犬の場合でも、梅雨時など湿度の高い季節には耳周りに雑菌が繁殖し臭いが気になることもあります。

なお臭いが強烈であったり長引く場合などには「外耳炎」などの耳の病気が隠れていることもあります。いつも違う感じがする場合には、動物病院で一度診察を受けることも大切です。

犬の臭いを抑えるための対処法、解決法

犬の臭いは強烈ですが、やり方次第である程度臭いを抑えることも可能です。以降では飼い主ができる犬の臭いの対処法を紹介していきますね。

ブラッシング

犬の毛には、汗、汚れ、雑菌などの臭いの元となる物質が溢れています。「ブラッシング」をすることで、そうした毛に付着した汚れをある程度落とすことができ、風通しも改善できるため、臭い対策の基本となります。加えてブラッシングには、抜け毛予防、血行促進などの効果も含まれています。

ブラッシングはシャンプーのように厳しい制限はなく、基本的には1日1回行って問題ありません。毎日10~20分程度のブラッシングをするだけでも臭いを軽減でき、スキンシップにより愛犬との関係を深めることにも繋がります。

シャンプー

毛の奥、皮膚表面などに溜まった頑固な汚れは悪臭の原因となりやすいです。こういった汚れはブラッシングだけでは落としにくいため、身体を綺麗にリフレッシュするのはシャンプーも必要になります。

ただしシャンプーを過度に行うのは禁物です。シャンプーは洗浄力が強いため、皮膚のバリア組織なども洗い流してしまうと皮脂分泌を過剰にさせ、逆に悪臭の原因を作ることにもなりかねません。そのためシャンプーは3週間前後に1回を目安として間隔を開けて行うことが大切です。

歯磨き、口臭ケア

歯に食べカスなどが溜まっていると、口臭の原因となるだけでなく次の病気を誘発させてしまいます。

  • 口内炎
  • 虫歯
  • 歯周病


犬は自分で歯磨きできないため、飼い主が最低1週間に1回程度、歯磨きをしてあげることが口臭ケアとなります。
なお歯磨きは毎日行っても問題はありませんので、できることなら日々の習慣とさせたいところですね。

なお人間用の歯磨き粉には有毒なキシリトールが含まれているため、犬専用の歯磨き粉を使うことをおすすめします。

餌の見直し

缶詰などのウェットフードは、味は美味しくワンちゃんは喜びますが、食べカスが残りやすいため口臭の原因となります。一方でドライフードは食べカスが付きにくく、栄養価も高いため、犬の餌としては合理的です。

どうしてもウェットフードしか受け付けない場合には、食後に口の周りをよく拭いてあげる、歯磨きをこまめにするなどの対策が重要になってきます。

消臭対策

放出されてしまった悪臭を強制的に消すという方法もあります。

もっともポピュラーな手段として「ペット用消臭スプレー」や「ペット用消臭剤」などの消臭グッズを使用する方法があります。

近頃の消臭スプレーの効果は高く、ワンちゃんの臭いが染みついたベッドやソファーに数回吹きかけるだけで臭いが一瞬で消えることもあります。また家具ではなくペットの身体側に吹きかけるタイプの消臭スプレーもあり、一瞬でいい香りのワンちゃんにすることも可能です。

根本的な解決にはなりませんが、一時的に消臭したい場合にはこういった方法も効果的です。

一番おすすめな方法

やはり一番おすすめなのはトリミングサロンに連れていくことです。

先ほど対策として書いた、歯磨き、肛門腺絞り、耳掃除、シャンプー、ブラッシング、カットまで頼めば全てやってくれます。

私はトリミングサロンで幾度となくシャンプーカットしてきていますが、最初臭かった子でもトリミン後にはとても良い匂いになります。正直なところプロに任せるのが一番です。

豆知識:なぜ犬はくさい、猫はくさくない?

最後に犬と猫の臭いの違いについて。犬はシャンプーをしてあげないとどんどんと臭くなりますが、猫は放っておいてもイイ臭いを漂わせています。猫がくさくならない理由としては諸説ありますが、主に次のような理由が代表的です。

<猫がくさくない理由>

  • 猫は「グルーミング(毛づくろい)」で身体を綺麗にしている。
  • 猫は日向ぼっこをして、太陽の光で身体を殺菌している。
  • 猫はもともと「狩猟型」、「待ち伏せ型」の動物のため、獲物に臭いで気づかれないための体質を持っている。


猫の場合は、唾液に殺菌作用があり、唾液を含ませた両手で体中をグルーミングするため、それが身体の洗浄に繋がっているようです。犬にはこのような習性はないため、汚れた身体はそのままになり、結果悪臭の原因になります。

また太陽の光は、猫だけなく犬や人間にも殺菌作用をもたらすため、たまにワンちゃんを猫のように日向ぼっこさせてあげると身体に染みついたにおいを消臭できることもあります。

参考文献・参考サイト

ABOUT US

渡邊 星海hoshimi0505
この記事を書いた人保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者JKC公認トリマー養成機関で2年犬に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営しながらドッグフードベストわんっ!を運営。 詳しいライター情報はこちら
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