犬の生理はなぜ起きるの?その理由や飼い主が気をつけるべきことを解説

犬を飼ったことがある方ならご存じかと思いますが、メス犬は生理を経験することになります。
どのメス犬も経験することとは言え、やはり飼い主さんは急に血が出ているのを見れば驚き、心配してしまうでしょう。

生理は別名で「ヒート」や「シーズン」とも呼ばれますが、生理は生後どのくらいから始まるか、期間はどのくらいなのか、またどうして発生するのかの理由、その間飼い主はどのような対応をすればいいか、特に注意するべき点などについて今回は見ていきましょう。

どうして犬の生理は起こる?

犬にとっての生理は「発情期」とも言えます。約半年に1度発生するのですが、犬によっては1年に1度の場合もあります。

発情期に妊娠できるように体が準備をして、子宮が充血することで生理は起こります。

犬の発情期サイクル

人間の生理とは、起こる理由も発生する間隔も全く違います。犬の発情期にはサイクルがあって、詳しくは以下の通りになります。

  • 発情に向かって子宮・卵巣が準備をスタートします。(発情前期)
  • オス犬と交配・受精をすることが可能になります。(発情期)
  • 妊娠・分娩・授乳の時期に入り、オス犬は受けつけなくなります。(発情休止期)
  • 4~8ヶ月卵巣が休んでいる時期で、この時期の長さで犬によっても生理の周期が変わります。(無発情期)

犬の生理は発情前期・発情期に発生しますが、発情前期にはねっとりとした色の濃い出血であり、だんだんと色は薄く量も少なくなっていきます。

いつから生理はスタートするか

犬の生理は体が性的に成熟してからですから、生後6~10ヶ月で始まることが多いです。

大型犬では生まれて1年経ってから始まる場合もあります。
犬も年を取るにつれ、生理の周期は長くなり、出血量も減ってはいきますが、人間のように「閉経」は存在しません。

犬の生理の期間は?

生理の続く期間は個体差もありますが、長いと2~3週間程度です。短いと1週間ですが、出血の量が減ってきても、完全に生理が終わったわけではありません。
発情から排卵までおよそ1ヶ月生理が続くケースも考えられますが、陰部からの出血が長すぎると感じた場合は、獣医に診てもらうようにしましょう。

生理のきざしを知る方法

犬は生理が始まると水を良く飲んで、おしっこの回数も増加します。陰部が膨らんでいつもと違う鳴き方をする、自身の体を人間や物に擦りつける犬もいます。

出血前にはおりものが出ることもあり、犬は自分で血をなめるため、陰部をなめる動作も頻繁に見られるようになるでしょう。

腹部や乳房が膨らむ、いわゆる「偽妊娠」状態になる犬もいるようです。つわりを起こし食欲不振になる、母乳が分泌される場合もあるようです。
偽妊娠は一度も交配経験のない犬にも起こりうることです。

ちなみに陰部をなめる動作は、犬にとって自然なことなので心配は要りません。犬によっては通常時より陰部が3倍も腫れるケースもあり、飼い主さんは気になるかもしれませんが、生理時ではこれも良くあることなので、心配は無用です。

生理期間の散歩について

では生理中の散歩はどうすればいいのでしょうか。犬には人間で言う生理痛はないと考えられていますが、これも個体差で痛みを多少感じる犬もいるかもしれません。
元気がない場合は、もちろん無理に散歩に行く必要はありませんが、散歩はいい気分転換と運動にもなるので、散歩はしても大丈夫です。

生理中の犬の体調もそれぞれで、いつものように元気な犬もいれば、だるそうにする犬、頻尿になる犬などケースバイケースです。

散歩中の注意点

生理中は普段とメス犬の体の状態が異なるため、注意するべき点がいくつかあります。

まずオス犬には近寄らないようにしましょう。メス犬の生理中の匂い(フェロモン)に反応し、発情することがあり、オス犬が愛犬につきまとって引き離すのが大変になります。
散歩中他の犬と交流させるのであれば、相手の犬がオスかメスかをまず聞いてから近づけるようにします。念のためにマナーパンツを履かせてもいいでしょう。

また他の犬が多く散歩している時間帯には、できるかぎり散歩しないことがおすすめです。家の周囲のみの散歩に限定する、あるいは人通りの多いところは行かないようにし、一軒家にお住まいであれば、庭の中でボール投げなどで適度な運動をさせるのもいい方法です。

ドッグランはいろいろな犬が遊びに来ているところですから、生理期間中は行かない方が賢明です。ドッグランによっては生理中のメス犬は入場を禁止しているところもあります。

マナーパンツの履かせ方と注意点

出血量の多いメス犬の場合、家の中のものが血で汚れる可能性もあるので、そういった意味でもマナーパンツを履かせると便利です。

今は犬の生理用パンツは、種類も豊富にホームセンターやペットショップで販売されています。犬の大きさに合わせて各種売られており、デザインもかわいいものがあります。
人間の赤ちゃんのおむつに、尻尾を出せる穴を開けて使ってもいいでしょう。良く動いてマナーパンツが外れる犬には、サスペンダーで固定する方法もあります。

もし市販された物では気に入らないのなら、ハンドメイドで作る方法もあります。素材はコットンなど犬の皮膚にも優しい、洗いやすいものを選びます。

なおマナーパンツは、長い間履かせたままは衛生的にもよろしくありません。血液には細菌が繁殖するため、半日たったら新しいものに交換をします。手作りのパンツの場合は漂白剤でつけ置きをしてから洗濯するといいでしょう。

使い捨てのマナーパンツを繰り返して使うのは危険です。皮膚炎や尿路経由の感染リスクを減らすためにも、マナーパンツは清潔さを保つようにしてください。皮膚の弱い犬ですと「オムツかぶれ」を起こすこともあるので、皮膚が荒れていないかも合わせて気をつけてあげましょう。

その他に注意すべきことは?

生理期間は体の免疫力も低下しているので、感染症にもかかりやすいため、体調管理には気をつけましょう。屋外で犬を飼っているのなら、生理中は家の中に入れてあげると安心です。

実は生理中の症状と良く似ている病気で、子宮蓄膿症があります。陰部から出血または黄色の分泌物が出て、元気がなくなり水を良く飲み、おしっこの回数が増えて吐くこともあります。

子宮蓄膿症は重くなると緊急手術が必要なので、出血した時にお腹が痛そうな仕草や嘔吐・下痢・血尿などの症状が見られるようなら、すぐに獣医に診察してもらうようにしてください。

避妊手術も選択肢に

愛犬をオス犬と交配させて子犬を産ませたいのであれば、もちろん避妊手術はするべきではありませんが、もし交配を考えておらず子宮に関する病気が心配な場合は、避妊手術をさせるという選択肢もあります。

生理も2度目を迎える前に避妊手術をすると、乳がんのリスクも軽減できると言われていますし、先ほどお話しした子宮蓄膿症や子宮がんも防ぐことができます。

この場合は臓器が減ってしまう分、消費するカロリーも減るために、術後太りやすくなると言われます。なので食餌量を考えるなどの工夫は必要です。

なお初めての生理を迎えて、生理中に避妊手術を受けさせることは大変に危険なので、おすすめできません。血管も通常時より膨張しており、手術の危険度も高まります。生理が1度終わってから避妊手術は行うようにしましょう。

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渡邊 星海hoshimi0505
この記事を書いた人保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者JKC公認トリマー養成機関で2年犬に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営しながらドッグフードベストわんっ!を運営。 詳しいライター情報はこちら
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