大体の飼い主さんは「大切な愛犬に長生きしてほしい」と思っているでしょう。最近は愛犬の健康管理に意識の高い飼い主さんが増えています。愛犬の健康のためには鮮度の高いドックフードを毎日与えてあげたいものです。
いくら値段が高いフードでも保存状態がよくなければ意味がありません。そこで飼い主さんが愛犬にできることは、購入してから愛犬が食べるまでのドックフードの鮮度を保つことです。そのための保管方法や保存容器をご紹介しますので、初めて愛犬を飼う方は是非参考にしてください。

この記事を書いた人(旧姓:渡邊)
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士(※資格名を押すと証明書が見れます。)
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関で2年犬に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営しながらドッグフードベストわんっ!を運営。
詳しいライター情報はこちら

目次
ドックフードの容器容器の必要性とフードストッカーのすすめ
ドックフードに記載されている賞味期限とは、開封前のものであると認識しておくことが大事です。そしてドックフードは「缶詰」「ドライフード」とともに一度でも開封してしまうと、原料の油脂分や脂肪分が空気に触れることで酸化してしまいます。
それらが酸化してしまうと過酸化脂質となってしまい、過酸化脂質が発生したフードを愛犬の口に入れなければなりません。過酸化脂質は愛犬の健康を害してしまう可能性があるので摂取は控えたいところです。
いかなるタイプのフードでも賞味期限内、あるいは賞味期限よりも早めに消費するようにしたほうが良いでしょう。
未開封のままでも酸化に注意
ちなみに、フードは未開封のままの状態で保存すれば酸化しないのか、というとそうでもありません。たとえ賞味期限内のフードであっても、高温多湿の環境に晒されると開封前でも酸化は進んでいるのです。
そこで、購入してからは自宅の中での冷暗場所で保存することがポイントになります。袋ではなく缶だから安心ということでもありません。缶のフードでも高温多湿の環境においては、一切過信することができないと心得ておきましょう。
蓋つきの容器で保存しよう
ドッグフードを容器で保管するようにしましょう。
ドライフードは大袋、大容量で販売されていることが多く、一度開封してしまうと全体の酸化速度が上がります。そこで、ドライフードを購入し開封後は、清潔な小袋などに小分けして保存しておくようにします。
例えば、ジッパーのついた家庭用袋、蓋つきのパックを利用して、少量ずつ保存しておくことができます。小袋に小分けしておく目的は酸化予防です。なのでジッパー、チャックという蓋をしっかりと閉め密閉しておく必要がありますね。こうして真空状態にすることで、フードの酸化予防になるでしょう。
また、酸化防止のためには、酸化防止剤配合のフードを選ぶという選択肢もあります。愛犬のために無添加のフードを選びたいというのであれば、酸化やカビなどの品質には一層注意が必要になります。もしも事情があって多めに買いだめするのであれば、1月程度を目安にして購入し消費するようにしましょう。
フードストッカーってなに?
保存にペット用品のアイテムを使用したい方はフードストッカーがおすすめです。
フードストッカーと呼ばれている容器は、ペット用品の売り場において購入することができます。フードストッカーは容器の容量に合わせて収納していくか、あるいは少し少なめ収納していきます。フードの貯蓄量はペットの食事の消費ペースをみてから、約1月分くらいを目安に貯蓄しておきましょう。
大型犬と中型犬と小型犬、それぞれ食事の量も違うために、フードの買いだめも差があるはずです。愛犬の食べるボリュームに合わせて容器のサイズ、数を揃えて買うようにします。
ドックフードの保管に必要なコストはどのくらいか
主にドックフードの酸化防止を目的にして容器、小袋を購入する場合は一体どれだけのコストがかかるのでしょうか。
小袋を使用するのであれば、家庭用品として販売されている小袋や容器を応用することができます。安く見積もると、100円ショップでも購入することができる商品です。商品価格にしては一個100円+消費税です。フードストッカーでは容器はもう少し高くなってしまいます。
こうした小袋や容器は家庭用洗剤で綺麗に洗えば、何度でも再利用することができるので、それほどコストはかかりません。愛犬のフード用として必要な数をおろしておきましょう。
多めに保管したい場合はフードストッカー
一方で、一度に多めに保管したいならばペット用品のフードストッカーというアイテムを使います。
ペット用品店などで一個1000円から2000円程度で購入することができます。また、缶のフードはドライフードに比べて保存期間が長いものも多いですが、一回開封してしまうとすぐに酸化してしまいます。
当日から翌日にかけて消費するように注意しましょう。缶入りのフードも開封後すぐに食べきれないならば、別の容器に移しかえてから冷蔵庫に入れておくのがおすすめですよ。
容器にドックフードを移し替えない時のリスクと容器を使うメリット
ドックフードは容器に移し替えることで、酸化防止の役割がありますということをお伝えしました。
もしも購入後そのままの状態で保存した場合、以下のリスクが出てきてしまいます。
- 徐々に酸化が進んできて過酸化脂質が発生してしまうリスク。
これはフードの添加物で使用されている酸化防止剤よりも、ずっと危険性が強い物質です。
最悪、愛犬の老化を早めてしまうというリスクにつながります。 - 愛犬が必要以上の量を勝手に食べてしまうリスク。
袋のままで保存しておくと、食べ放題の環境になってしまうこともあります。
その為太ってきてしまうリスクがあるでしょう。 - 爆発を引き起こすリスク。
消費期限がすぎた古いフードを長期間忘れていると原料の発酵が進み、条件が揃うと最悪、、爆発を引き起こしてしまうこともあります。
可能性は低いですが完全にないとは言い切れません。
こうしたリスクを回避するためにも、小袋や容器を使用してこまめに品質管理をしてあげましょう!
容器や小袋で管理することは販売されている状態のまま利用するよりもメリットが大きいので、是非そのことを考慮して一手間かけてあげて下さい。
容器・小袋で保存するメリット
容器、小袋を利用するメリットと工夫は次のようになります。
- 賞味期限を把握しやすい。
飼い主側が賞味期限を把握しやすいということがあります。
開封時期などあまり覚えていないことが多いですよね。
シールやラベルを利用して開封日と賞味期限を記入しておくようにしましょう。 - 飼い主も視覚的、臭覚による異変を感じやすい。
カビが生えてきたりと異変に気がつきやすく、その分愛犬の健康管理も可能です。
大量に保管してあると、下の方のドッグフードの品質に気づかないことがあるでしょう。
小分けして管理することで品質管理もゆき届きます。 - 愛犬の食事量を管理しやすい。
ダイエット中・成犬・老犬・子犬と愛犬のライフスタイルにおいてフードの種類も異なります。
多頭飼で愛犬の食事管理を行うときも、1日に必要な量を小分けしておくことで食べ過ぎや不足になる事態を防ぐこともできるのです。もちろん一匹の愛犬の食事管理にも最適です。
一匹の愛犬に何種類ものフードを与えているのであれば、種類と賞味期限をメモして小分けしておきましょう。必要な食事時間になればそれを与えるだけで、計りやカップで量を確認しなくても良くなります。小袋に入る容量を決めておけばあとは、測る必要がなく手間が省けますね。
多頭飼いであれば、シールや袋に名前を書いて管理してあげると、分かりやすく管理もスムーズです。
まとめ
愛犬のためにできることはないか。飼い主さんが愛犬を思う気持ちを行動に移してあげることで、愛犬は愛情を感じてくれるはずです。
口から入れるフードの衛生管理に注意し、出来るだけ健康に過ごすことができるように工夫してあげましょう。
食べ物が健康と体を作る一番重要なものだと認識新たにしました。
うまかを半年食べさせていますが、涙やけ少しと一袋食べきるのに1ヶ月かかりますので気になり貴記事を拝読しました。
信頼性が高い記事をありがとうございます。
ありがとうございます!これからも良質な記事を作り続けたいと思います。