犬は卵を食べられる?おすすめの食べ方まとめました

卵は「完全栄養食品」と言われるほど栄養価が高く、アレンジ方法も豊富なためとても身近な食品として親しまれています。
愛犬に卵を食べさせたいと考える飼い主さんも多いのではないでしょうか?
人間ではアレルギーを持つ方も多い卵、犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか?

結論からお伝えすると犬に卵はあげてもOKです。

ただし調理方法や与え方に押さえておきたいポイントがありますので、この記事でご紹介していきます。

卵の栄養成分とは

栄養豊富!とは知っていても実際にどのような栄養素が含まれているかご存知でしょうか? 卵の中には体の様々な部分に作用する栄養素が含まれています。
特に多く含まれているものや注目したい栄養素をピックアップしてみました。

  • たんぱく質
    体を作り維持していくうえで絶対的に外せないたんぱく質が豊富に含まれています。
    皮膚や細胞、筋肉など体中の全ての機能に関わる栄養素です。
  • 脂質
    良質な脂質が含まれています。食べ過ぎは肥満の元になってしまいますが、適切な量であれば効率の良いエネルギー源として活躍してくれる栄養素。
    良質な脂質は皮膚疾患の改善に役立つことも!
  • ビタミン類
    ビタミンK、B1、B2、B6、と多くのビタミンが含まれています。
    ビタミンは代謝の活性や皮膚の健康維持に効果がある栄養素です。
  • ビオチン
    黄身に含まれる栄養素です。こちらもビタミンの一種ですが特に含まれている量が多く、犬の皮膚や神経の健康維持において大活躍する栄養素です!
    抗生剤を服用している時は体内で作ることができなくなるため、積極的に食事から取り入れたい栄養素でもあります。

もちろん卵のみでは全ての栄養素を補う事はできません。
ですが普段の食事にプラスして、不足しがちな栄養素を補うにはうってつけの食材と言えるでしょう。

卵を調理する時の注意点

加熱する

生卵を食べても中毒を起こす危険は低いのですが、生の白身に含まれる<アビジン>という成分が必須ビタミンであるビオチンの吸収を阻害してしまいます。
アビジンは加熱することで阻害力が無くなりますのでご安心くださいね。
なお黄身は生のままや、半熟でもOKです。その際は食中毒に注意し、長時間放置しない点のみ気を付けてあげましょう!

油を使わない

人間用の油はワンちゃん達にはカロリーが高いため調理時の使用もあまりおすすめできません。
加熱する時は蒸し焼きにする、ゆで卵にする、などして人間用の油は使用しないようにしましょう。
どうしても油を使用するときはオリーブオイルやアマニ油をごく少量使用してください。

卵の与え方ポイント

少ない量からスタートする

どのような食材でもアレルギーを起こす可能性はゼロではありません。
初めて口にする時はティースプーン半分位の量からスタートし、問題がなければ少しずつあげる量を増やしていきましょう。

よくほぐしてあげる

与えるときは細かく刻んであげましょう。
大きな塊のままですと消化されにくく、愛犬の体に負担になってしまう事もあります。
黄身の食感は飲み込みにくさがあるため、パピーやシニアのワンちゃんは特に注意してあげてくださいね。

おススメの与え方

  • スクランブルエッグにしてトッピングとして活用
  • 目玉焼きにして刻み、普段の食事と和える
  • ゆで卵にしてペースト状につぶし投薬などに活用

卵単体で与えるというよりは、食事のトッピング、おかずとして楽しみましょう。
卵は味も濃く香りも良いため、ペーストにしてお薬を練りこむとすんなり飲んでくれることもありますよ♪愛犬の食の好みに合わせアレンジしてみましょう!

与えていい卵の量や回数は?

週に1回~2回を目安に!

高栄養の食材だからこそ与えすぎには注意が必要です。
脂質が豊富な卵は食べ過ぎることによって肥満の原因ともなります。
また様々な栄養素も適した量を超えてしまえば反対に臓器に大きな負担となることもあります。

小型犬で全卵三分の一、中型犬で全卵三分の二、大型犬で全卵一つ

与えてもいい量は体重によって異なります。肥満が気になる方は正確なカロリー計算を行い、一日の許容カロリーを超えてしまわないようにしておくと安心です。
また主食以外から摂取するカロリーは全体の20%以下になるようにすると栄養バランスが乱れず、愛犬の体にも負担がかかりません。

アレルギーの危険性

中には卵にアレルギーを起こしてしまうワンちゃんもいます。
元々アレルギー体質、鶏肉にアレルギーがある、皮膚がデリケート、こういったワンちゃんは事前に獣医師に相談してみてくださいね。
アレルギーの代表的な症状は以下になります

  • 下痢、嘔吐
  • 目や顔周りの赤み、痒み
  • 全身の発疹、痒み

初めて食べた日に症状が出ることもありますが、量を増やしていくうちに徐々に症状が出ることもあります。こういった症状が見られた場合、卵を与える事は一度中止して動物病院にかかりましょう。

まとめ

いかがでしたか?少量でも沢山の栄養を取ることができる卵。
安価で手に入りやすく、素材の味もワンちゃんが好んでくれる心強い食材です。普段の食事にトッピングしてもいいですし、手作り食で不足してしまう栄養素を補う食材として活用してもOK!
与えるときは注意点をおさえ、安全に食事タイムを楽しませてあげましょう!

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山本 星海Dog salon Star sea オーナー
この記事を書いた人 保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人 第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海 JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを経営しながらドッグフードベストわんを運営。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹