犬はコーヒーを飲んでもいいの?動物取扱責任者が解説!

人間にとっては馴染みのあるコーヒー。朝は1杯のコーヒーから、なんて方もいるのではないでしょうか?

私たちにとってはいい効果を期待できるコーヒーですが、愛犬にとっては非常に危険な飲み物なのです。


ではコーヒーが愛犬にどのような危険があるのか解説していきます。

なぜコーヒーが危険なのか?

コーヒーに含まれているカフェインについて解説します。
カフェインには中枢神経を刺激して興奮させる作用があります。

眠気覚ましや疲労回復や、さらにはダイエット効果など私たち人間にとってはよい効果があります。

ですがこの作用が愛犬に対し、中毒を巻き起こしてしまいます。

この記事では犬がコーヒーなぜ飲んではいけないのか、そしてその症状と対処法について解説をします。

犬がコーヒーを飲んでしまうと以下のような症状が起こります。

主な中毒症状
  • 興奮作用(落ち着きがなくなる)
  • たくさん水を飲む
  • 尿失禁
  • 下痢嘔吐(消化器疾患)
  • 頻脈
重症化した場合
  • 高血圧(動悸)
  • 不整脈
  • 筋肉の硬直
  • けいれん
  • うっ血や出血(血管が拡張してしまう)

このような症状が出てしまいます。愛犬の届かない場所に置くよう、注意が必要です。

どのくらいの量なら大丈夫か?

体重1kgあたりのカフェイン摂取量と症状の程度について解説します。

カフェインの摂取量による症状
  • 20mgで軽度
  • 45-50mgで重度の症状
  • 140mgで致死量

ひとなめ程度であれば問題ないことがほとんどです。
この中毒症状は一般的に1~2時間程度であらわれるため、
数時間は愛犬を観察してください。

次はカフェインが含まれる飲み物と食べ物、その含有量について解説します。

カフェインが含まれる飲み物と食べ物

コーヒー以外にも、カフェインが含まれる食品があります。

代表的なものは緑茶、紅茶、エナジードリンク、栄養ドリンク、ガム、チョコレート、ココアなどがあります。(コーヒーの加工品もNGです)

各食品に含まれるカフェインの量はこのようになっています。

各食品に含まれるカフェインの量
  • インスタントコーヒー 約60mg
  • 玉露 約160mg
  • 煎茶 約20mg
  • 紅茶 約30mg
  • エナジードリンク 約30-40mg
  • 栄養ドリンク 約50mg
  • ガム ブラックガム1粒に対して約12mg
  • 板チョコレート(50g) 約14mg 
  • ココア(ピュアココアの場合粉末1gあたり約14mg)

摂取したカフェインの量が、愛犬の体重で考え少なければ大丈夫というわけではありません。
自己判断せず、動物病院に相談しましょう。
飼い主の誤った処置により重症化する恐れがあります。

カフェイン中毒に対する治療内容と処置

治療内容と処置は以下のものがあります。

動物病院での治療内容
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 催吐処置
  • 胃洗浄
  • 点滴や薬剤、活性炭の投与など

これらは飲んでしまって2-4時間以内に処置を行うことができれば、
回復の見込みは良好な場合がほとんどです。

病院や検査内容にもよりますが治療費は10万円を超えることもあります。

また的確な診断と処置をするために、以下のことを把握してください。

獣医に伝える情報
  • 飲んでしまった時刻
  • 飲み物の種類(コーヒーの種類など細かく)
  • 摂取量(愛犬がどのくらい飲んでしまったか)

上記をメモするなどして覚え、獣医師に伝えてください。
すでに症状が出てしまっていたり摂取量によって緊急性があるため、動物病院に電話をし診察内容を事前に伝えましょう。
事前に伝えることで病院へ到着後、すぐに処置をうけられるようにするためです。

緊急事態が起こってしまったときは、慌てず冷静に動物病院に相談してください。

愛犬と快適に過ごしていくために

コーヒーは使用後のかすを乾燥させ消臭剤として使うなど、飲んだあとも利用することができます。
しかし愛犬の誤飲のリスクを考慮し、使用しないことをおすすめします。

カフェインが含まれている飲み物を、愛犬が飛び乗れるような場所に置かない、放置し目を離さないなど愛犬が飲んでしまわないように細心の注意を払いましょう。

危険を取り除き、安心で快適な愛犬との毎日をたのしく過ごしましょう!

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私には8歳の時に里親譲渡で我が家に来たトイプードルの愛犬がいます。 そんな愛犬が12歳を超えたあたりから、(できるだけ愛犬が長生きしてくれるような”本当に良いド.....
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山本 星海Dog salon Star sea オーナー
この記事を書いた人 保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人 第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海 JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを経営しながらドッグフードベストわんを運営。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹