犬にバナナを与えても大丈夫?!バナナの与え方と気をつけたいポイント

人間は食べられても犬に与えてはいけない食べ物は多く、バナナはおやつとして使えるか気になる人もいるのではないでしょうか?

結論から言えば、犬にバナナを与えても問題はありません。

ただし、与える量などには注意が必要で、食べさせすぎは問題になります。
肥満の元になりかねないほか、栄養バランスの関係から体調を崩す恐れも出てきます。

人間と同じくアレルギーを起こす犬も存在するのがポイントです。
食べさせ方も工夫し、あくまでおやつ感覚で利用する必要があります。

少量であればバナナを与えても問題がない

犬は人間が物を食べている姿を見ると、自分も食べられるのではないかと考えてしまうことがあります。
特に子犬など好奇心が旺盛な時期はこの傾向が顕著です。
バナナを食べているときにじっと見つめられたり、ねだられてしまいあげたくなってしまう人もいます。

バナナは犬にとって毒になるということはなく、少量であれば与えても問題ありません。
ただし、あくまでおやつとして用いるべきで、大量に与えたり、ねだられたらすぐあげるのは避ける必要があります。

与える量には注意が必要

犬は学習能力が高く、においや味を覚える能力が高いのが特徴です。

バナナの味をどう覚えるかは犬しだいですが、おいしい食べ物だと認識し、食生活が偏るとトラブルの元になります。
与えるときは常に少量にしないと、「いくらでも食べられるもの」と認識し、ドッグフードを食べられなくなるほどねだるケースが出てくるからです。

おやつの食べすぎで太る犬がいるように、バナナが原因で肥満になることや、食生活の偏りから病気になるケースもあります。
与える場合は1本丸ごと与えたりせずに、カットして少量を与えるといった工夫が必須になります。
与えようとする人間が我慢しなければならないケースも多いのです。

ねだられたら躾に悪くないか考える必要がある

バナナを食べているときにねだられ、バナナを与えてしまうと犬は「バナナはねだれば貰える物」と学習します。

躾への悪影響を考えることも重要で、自分が食べているときはバナナを与えないなどきりわけが必要です。
特に注意したいのが盗み食いの癖がある場合です。

日常的に食卓にのることが多いバナナを盗み食いの対象として覚えてしまうと、管理が大変になります。
皮ごと食べてしまいお腹を壊すといったトラブルも考えられます。

家族がいる場合は勝手に与える家族がいないように管理することも大切です。
相手を選んでねだったり、自分の把握していない間に味を覚えて盗み食いをするようなケースもあるからです。

一度味を覚えると、食べ終わったバナナの皮でもゴミ箱をひっくり返してチェックするなど、悪癖につながりやすくなります。
皮を捨てるときに密閉して臭いがもれないようにする、そもそも購入しないといった対策もセットで考える必要が出てきます。

バナナを与える際の4つのポイント

バナナを与える場合は4つの注意点を守る必要があります。
アレルギーや持病の関係で食べさせるのが危険な犬もいます。
犬によって基準が異なることも含め、しっかりと考える必要があるのです。

アレルギーや持病に注意が必要

人間と同じようにバナナでアレルギーを起こす犬もいます。

体質的にお腹がゆるくなりやすいなど、トラブルの元になる犬もいるため、与える場合もまずは少量で様子を見るといった慎重さが必要です。

また、心臓の病気や腎臓病など、持病を持った犬に与えるのは避けるのが賢明です。
バナナは栄養価が非常に高い果物ですが、だからこそ犬の健康に大きな影響を与える可能性があります。

持病の薬や治療法との相性も考える必要があるため、健康に問題がある場合は医師に相談する意識も大切です。

必ず皮をむくこと

バナナの皮は繊維質が豊富ですが、犬の消化に負担をかけます。
お腹を壊す原因となりかねないため皮は必ずむく必要があります。
皮ごと与えると、皮ごと食べられるものと学習し、盗み食いの原因となる場合もあります。

与える場合は細かく切るかすりつぶして少量だけ

バナナは標準的なサイズの物を1本与えるだけで、犬にとってはかなりの負担になることがあります。

形や味を覚えて盗み食いの対象と覚えさせないためにも、細かく切るかすりつぶし、少量だけ与えるのがおすすめです。

おやつの時間に与えるほか、ドッグフードに少量だけトッピングする方法もあります。
小型犬や仔犬の場合は体格が小さい分、量も少なめにすることが大切です。
あまり与えすぎると、ドッグフードを食べ残す可能性もあるためです。

栄養管理を考えるならサプリメントも視野に

バナナは栄養が豊富で、特にカリウムが豊富なことで知られています。

犬の健康管理を考えてバナナを与える場合は、本当にバナナである必要があるかまで考える必要があります。

バナナは標準的なドッグフードと比較した場合、かなりの高カロリー食品になるからです。
栄養補助のために食べさせて肥満の原因を作るなど、思わぬトラブルの元になりかねません。
与えるならサプリメントを視野に入れる、医師にも相談するなど栄養管理全般に気を配るのがおすすめです。

メインで与えるドッグフードを変えるなど、根本から変えた方が良いケースもあります。

加工品を与える場合はより注意が必要になる

バナナは様々な加工品が流通していて、バナナチップやバナナジュースなど様々な食品が手に入ります。
加工品を犬に与えたい場合は、添加物や甘味料など、バナナ以外の原料にも気を使う必要があります。

たとえば、バナナチップは油で揚げた物や、見た目を良くするために様々な添加物が含まれているのが大半です。

原料に何が使われているかはしっかりとチェックする必要があります。
ジュースは糖分や乳成分を含んだ物が多くなります。
他の食品と同じく、人間用と犬用に加工された物は分けて考えるのが基本です。

人間用の加工品は犬に適さない

身近に購入できるバナナの加工品は、人間が食べることを前提に作られています。

犬が食べることを考えていないため、栄養や味に関する基本が異なっています。
犬に食べさせることで肥満の原因になるケースは珍しくなく、糖尿病などにかかるリスクも高まるため注意が必要です。

犬にも高血圧などの病気は存在するため、人間用の加工品は犬に適さないのです。
ついついあげたくなっても、あげないことが大切です。

犬用のおやつとして加工された物も原材料をチェック

犬用のおやつとしてドライフルーツを扱うペットショップも珍しくなく、バナナチップなどが購入できることもあります。

犬用のおやつとして加工品を購入する場合も原料や注意書きをチェックするのがおすすめです。
これはメーカーによってこだわる部分が異なり、犬用おやつの加工法や原料も変わってきます。
自然系の原料にこだわりたい場合は、保存料や油が使われていないか、どんな加工をされているかチェックした方が良いのです。

もともとおやつとして作られている物のため、他のおやつと同様与えすぎには注意が必要です。
アレルギーの可能性を考え、初めて食べさせる場合も少量にするなど安全管理も必要になります。
アレルギー以外にもどんなときには与えない方がいいか注意書きがされている場合もあります。

参考文献・参考サイト

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山本 星海Dog salon Star sea オーナー
この記事を書いた人 保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人 第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海 JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを経営しながらドッグフードベストわんを運営。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹