「うちの子、もっと可愛くなってほしい!」
そんな思いを持って、私がオーナーを務めるトリミングサロンにはたくさんの飼い主さんがご来店されます。
もちろん、カットでできる限り可愛く仕上げてあげたいのですが、中には毛量が少なく、理想のスタイルにできない子もいます。
毛量の少なさは遺伝や病気が影響することもありますが、実は栄養不足が原因になっていることもあるんです。
そこで今回は、トリミングサロン「Dog salon Star sea」オーナーの私が、毛量アップをサポートしてくれるおすすめのドッグフードをご紹介!
さらに、毛艶や毛並みをきれいに保つフードの選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹

毛量を増やすのにおすすめのドッグフードの選び方

毛量を直接増やすのは、人間でも簡単なことではありません。
まずは、毛をつくるために必要な栄養をしっかり摂ることが大切です。
そこで今回は、毛量や毛艶を綺麗に保つために意識したいドッグフードの選び方を4つのポイントに分けてご紹介します。
必要な栄養が摂れる|総合栄養食・または主食として利用できる

まず大前提として、毛を育てるためには基本的な栄養がしっかり摂れていないと意味がありません。
そのため、ドッグフードを選ぶ際には
「AAFCO(米国飼料検査官協会)」や「FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)」の栄養基準を満たしたフードを選ぶようにしましょう。
これらの基準をクリアしているフードは「総合栄養食」や「主食として使える」とされており、
水とそのフードだけで、犬の成長段階に合った栄養をしっかり摂ることができます。
長期的に与えても栄養が偏る心配がないため、毛の悩みを改善したいときの土台としても重要です。
愛犬の毛量が少ない、毛並みが気になるという場合は、まずは今与えているフードのパッケージをチェックして、「総合栄養食」か「主食として使える」どうかを確認してるといいでしょう。

ちなみに、「総合栄養食」と書かれていないフードには、多くの場合「一般食」と記載されています。
これはあくまで“おかず”のような位置づけで、それだけでは必要な栄養が足りなくなる可能性があります。
そのため、一般食は「総合栄養食」と一緒に与えるのが基本です。
健康的な被毛を作る|高タンパクである

犬の毛がパサついたり、毛艶が悪くなってきたときは、タンパク質が不足しているサインかもしれません。
さらに、抜け毛や薄毛が目立ってくると、毛量が少なく感じてしまうこともあります。
これは、犬の毛の主成分が「ケラチン」というタンパク質でできているためです。
そのため、しっかりタンパク質を摂ることが、丈夫で抜けにくい毛を育てるポイントになります。
特に大事なのは、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質をしっかり摂ること。
タンパク質は20種類のアミノ酸からできていますが、犬にとって必要なアミノ酸のバランスは、動物性タンパク質の方が理想的に近いのです。
また、犬はもともと肉食寄りの雑食動物なので、動物性タンパク質のほうが消化吸収もよく、しっかり栄養を毛先まで届けてくれます。
そのため、フードを選ぶときは、原材料の一番最初に「肉」や「魚」が記載されている高タンパクフードを選ぶのがおすすめです。
皮膚や被毛の健康維持|良質な脂質を配合している

犬にとって脂質は、毛艶や皮膚の健康を保つために欠かせない栄養素です。
脂質が不足すると、皮膚が乾燥しやすくなったり、毛艶が悪くなったりする原因になります。
皮膚にトラブルが起きると、毛が抜けやすくなってしまうこともあるため、しっかり脂質を摂ることが大切です。
中でも特に大事なのが「必須脂肪酸」。これは犬の体内で作ることができないため、食事から補う必要があります。
- リノール酸(n-6)
- α-リノレン酸(n-3)
必須脂肪酸は上記の2種類があります。
特にオメガ3脂肪酸(n-3)は、皮膚の健康を保つための定番成分として知られており、積極的に取り入れたい脂肪酸のひとつです。
フードを選ぶ際は、脂質が12%前後と低すぎず、オメガ3・オメガ6脂肪酸の配合量が明記されているものがおすすめです。
亜鉛不足防止!|亜鉛が豊富な食材が使用されている

犬にとって亜鉛は、皮膚や被毛、骨の健康を支える大切なミネラルのひとつです。
不足すると皮膚の赤みや脱毛といった症状が出て、毛量が減ってしまう原因にもなります。
そのため、亜鉛がしっかり摂れるフードを選ぶことが大切です。
実は、カルシウムやフィチン酸(未精製の小麦・穀類・豆類などに多く含まれる成分)を過剰に摂取すると、腸での亜鉛の吸収が妨げられてしまい、亜鉛不足を引き起こすこと※もあります。
ただし、総合栄養食であれば基本的に亜鉛不足になることはほとんどありません。
とはいえ、フードに亜鉛が栄養添加されていても、それがしっかり吸収されるとは限らないため、原材料に亜鉛を多く含む食材が使われていると、より安心でしょう。
- 牛肉
- 牛・豚レバー
- 鶏もも肉
- 鮭
- 卵黄など
犬の毛量を増やすのにおすすめのドッグフードランキング5選!
商品名 | 最安値 | 特徴 | 内容量 粒の大きさ | 主原料 | カロリー100gあたり/脂質 | グレインフリー / グルテンフリー | 危険な添加物 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() 1位カナガン チキン | 2,519円 公式サイト | チキン50%以上配合! 高タンパク・高脂質で栄養満点 | 2kg 直径約1cm | チキン生肉26% | 376kcal 15%以上 | グレインフリー | 不使用 |
![]() 2位エルモ リッチインチキン | 2,063円(800g) 公式サイト | イタリア発祥のプレミアムフード 単一タンパク源 | 800g、3㎏ 直径約1cm | 鶏肉 | 405kcal 14%以上 | グルテンフリー | 不使用 |
![]() 3位 パーフェクション ポーク | 2,420円(1㎏) 公式サイト | 原材料の品質にこだわり 消化吸収率90%以上を実現 | 900g、1.8㎏、6kg、20kg 約7mm | 豚肉 | 370kcal 18%以上 | グルテンフリー | 不使用 |
※最安値は初回定期購入や定期割引など適応した価格になります。
※あくまで犬の被毛の健康に配慮されたフードなので、毛量が増えるのには個体差があります。
1位 カナガンドッグフード チキン

カナガンチキンは、ペットフード先進国・イギリスで製造された高品質なドッグフードです。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)が定める全年齢対応の栄養基準をクリアしており、栄養バランスにも優れています。
主原料には、ストレスの少ない環境で育った放し飼いチキンを使用しており、チキンの配合率はなんと50%以上!愛犬がよろこぶ美味しさを実現しています。
高タンパク・高脂質で、健康な体づくりだけではなく、丈夫な被毛づくりをしっかりサポート!乾燥卵や亜鉛が配合されているのもポイントです。
さらに、オメガ3・6脂肪酸もバランスよく含まれており、艶のある被毛や皮膚の健康もサポートしてくれるでしょう。

カナガンサーモンは、生サーモンをはじめ、ニシンや白身魚などの魚をたっぷり使ったドッグフードです。
オメガ3脂肪酸が2%も含まれており、被毛や皮膚の健康をしっかりサポートしてくれます。
チキンが好きな子もいれば、魚が好きな子もいます。ぜひ愛犬の好みに合わせて、どちらが合うか試してみるといいでしょう。
価格(税込) | 当サイト特別価格! 初回半額の2,519円 ※この記事を含む限られたサイト限定です。 定期価格:4,534円 通常価格:5,038円 |
内容量 | 2kg |
対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
原産国 | イギリス |
タンパク質 | 29%以上 |
カロリー・脂質 (100gあたり) | 376kcal・15%以上 |
Dog salon Star seaからの購入で今なら初回半額!
2位 エルモドッグフード リッチインチキン(成犬用)

エルモは、イタリア最大級のフードメーカーが手がける高品質なドッグフードです。
「食の大切さ」にこだわる独自の理念のもと、厳選された高品質な原材料を使用しています。
3つのシリーズが展開されていますが、中でも「プロフェッショナーレ」はエルモを代表するバランスの良いシリーズ。どんな愛犬にも使いやすいのが魅力です。
なかでも「リッチインチキン」は、主原料にチキンを使用し、高タンパク・高脂質で、健康的な被毛づくりをしっかりサポート。
亜鉛は150mg、さらにオメガ3・オメガ6脂肪酸も豊富に配合されていることも毛量アップに嬉しい内容となっているでしょう。

チキンだけでなく、サーモンやダックなど種類が豊富なので、愛犬の好みや体質に合わせてフードを選べるのも嬉しいポイントです。
価格(税込) | 2,063円(800g) 6,469円(3kg) ※参考価格:Amazon |
内容量 | 800g、3㎏ |
対応年齢・犬種 | 成犬・全犬種 |
原産国 | イタリア産 |
タンパク質 | 26%以上 |
カロリー・脂質 (100gあたり) | 405kcal・14%以上 |

3位 パーフェクションドッグフード ポーク

原材料の品質にとことんこだわって作られた、消化にやさしいドッグフードです。
消化吸収率は90%以上とされており、お腹に負担をかけにくい設計になっています。
ヒューマングレードの食材のみを使用しており、副産物や遺伝子組み換え作物などは一切含まれていません。
チキン・ポーク・サーモンの3種類から選べますが、なかでもポークは、豚肉を主原料に、玄米やオートミールを組み合わせたレシピに。
高タンパク・高脂質で、豚肉に含まれる亜鉛も豊富なため、健康的な被毛づくりにもぴったりのフードです。
また、AAFCO(米国飼料検査官協会)が定める栄養基準もクリアしており、栄養バランスの面でも安心して与えられますよ。

体に吸収されやすい「キレート化ミネラル」を配合しているため、亜鉛もしっかりと効率よく摂ることができますよ。
価格(税込) | 2,960円(900g) 5,353円(1.8㎏) 13,156円(6kg) 32,890円(20kg) |
内容量 | 900g、1.8㎏、6kg、20kg |
対応年齢・犬種 | 全年齢・全犬種対応 |
原産国 | イタリア |
タンパク質 | 24%以上 |
カロリー・脂質 (100gあたり) | 370kcal・18% |

4位 ナチュラルチョイスドッグフード 小型犬用 チキン&玄米

ナチュラルチョイスは、2026年に創業100年を迎える老舗ブランド「ニュートロ」シリーズのひとつで、愛犬のニーズに合わせた豊富なラインナップが魅力です。
中でも「小型犬用 チキン&玄米」では、主原料にチキンを使用し、ラムミールも配合されています。
タンパク質や脂質をしっかり摂れるので、健康な被毛や体づくりにぴったりのフードです。
また、鶏脂や亜麻仁から摂れるオメガ3・6脂肪酸に加え、リノール酸と亜鉛のバランスも最適に配合されています。内側から美しい被毛の維持をサポートしてくれますよ。

愛犬の体型に合わせて選べるのは嬉しいポイント!食べやすい粒にすることで、食いつきアップにも期待できるでしょう。
価格(税込) | 2,318円(1㎏) 5,793円(3㎏) 11,346円(6kg) |
内容量 | 1㎏、3㎏、6kg |
対応年齢・犬種 | 成犬用・小型犬用 |
原産国 | アメリカ |
タンパク質 | 24.0% 以上 |
カロリー・脂質 (100gあたり) | 370kcal・16.0% 以上 |

5位 ハッピードッグドッグフード ミニモンタナ

ハッピードッグは、ドイツで高い支持を集めているプレミアムなドッグフードです。
ヒューマングレードの食材を使い、自社工場で製造するなど、安全性にもこだわっています。
中でも「ミニモンタナ」は、低アレルゲンで注目されている馬肉を使用。馬肉は亜鉛や鉄分が豊富で、栄養面でも優れています。
その馬肉にポテトを組み合わせることで、食物に敏感な犬でも安心して食べられるよう工夫されています。
タンパク質や脂質もしっかり摂れ、オメガ3・6脂肪酸も豊富に含まれているため、健康な皮膚や被毛の維持にもおすすめです。
ただし、主原料がポテトなので、気になる方は別のフードを検討してもよいかもしれません。

アレルギー体質の犬は、皮膚トラブルが原因で毛が抜けやすくなってしまうことがあります。
そんな犬にとって、馬肉のような低アレルゲンなお肉は、安心して食べられるうえに、お肉が好きな子にも嬉しい食材といえるでしょう。
価格(税込) | 330円(80g) 3,190円(800g) 12,760円(4㎏) |
内容量 | 80g、800g、4㎏ |
対応年齢・犬種 | 成犬∼シニア犬・小型犬 |
原産国 | ドイツ |
タンパク質 | 24.0 %以上 |
カロリー・脂質 (100gあたり) | 357.5kcal ・12.0 %以上 |

愛犬の毛量が少ない原因は栄養以外にも!対処法はある

愛犬の毛量が少ない理由は、栄養不足だけでなく、もともとの体質(個体差)による場合もあります。
たとえば、トイプードルといえば毛がふさふさなイメージがありますが、なかには毛量が少なめな子もいます。そういった場合は、個体差として捉えて問題ありません。
一方で、もともとは毛が多かったのに、最近になって抜けてしまったというケースも。このように毛が減ってしまった原因がある場合には、適切な対処で改善が期待できることもあります。
ここでは、犬の毛が抜ける主な原因とその対処法について詳しくご紹介します。
内分泌疾患

犬のホルモンは、毛の生え変わりや皮膚の新陳代謝に深く関わっており、ホルモンバランスが乱れると脱毛の原因になることがあります。
ホルモンが過剰に働くと「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」、逆にホルモンが不足すると「甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)」が疑われます。
▼ホルモンが過剰に働く(甲状腺機能亢進症)ときの主な症状
・慢性的な嘔吐や下痢
・多飲多尿
・呼吸が速くなる
▼ホルモンが不足する(甲状腺機能低下症)ときの主な症状
・体重の増加
・食欲不振
・脱毛や皮膚トラブル
・頻尿
なお、犬に多く見られるのは「甲状腺機能低下症」とされています。
どちらの病気も投薬治療が中心で、甲状腺機能亢進症の場合は手術が必要になることもあります。ただし、いずれも動物病院で治療可能な病気です。
愛犬に脱毛や体調の変化が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は、犬によく見られる皮膚トラブルのひとつです。
特定のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に体が過剰に反応することで、皮膚のかゆみや赤み、そして脱毛などの症状があらわれます。
特に、柴犬・シーズー・フレンチブルドッグなどはアレルギー性皮膚炎になりやすい犬種といわれています。
愛犬がこれらの犬種に該当し、体をよくかいている様子がある場合は、一度動物病院でアレルギー検査を受けてみると安心です。
アレルギー性皮膚炎は、原因となるアレルゲンを避けることが何よりの予防・対策になります。
特に食べ物が原因の場合は、低アレルゲンのドッグフードを選ぶことで症状の軽減が期待できますよ。
強いストレス

人間がストレスで円形脱毛症になるように、犬も強いストレスを感じると脱毛につながることがあります。
特に、前足や後ろ足を執拗に舐めるといった行動が見られ、そこから毛が抜けてしまうことがあります。ただし、脱毛が見られるのは体の一部だけなので、全体の毛量が少ないようには見えにくいのが特徴です。
このように毛が抜けるほど舐めてしまうのは、長期間ストレスを感じているサインかもしれません。まずは、できるだけストレスをためない生活環境を整えてあげることが大切です。
とはいえ、ここまで症状が進んでいる場合は、早めに動物病院で診てもらうことが必要です。
愛犬が同じ場所を繰り返し舐めていて脱毛しているようであれば、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ブラッシング不足

実は、ブラッシングを怠ることも脱毛や抜け毛の原因になることがあります。
本来ブラッシングは、被毛についた汚れや抜け毛を取り除き、毛並みを整えるために行うものです。
しかし、ブラッシングをしないでいると毛玉ができやすくなり、その毛玉が蒸れて皮膚トラブルを引き起こすことがあります。
痒みからかきむしってしまったり、皮膚が弱って毛が抜けやすくなったりすることもあるでしょう。
また、一度毛玉がひどくなると、ブラッシングに時間がかかり、皮膚が引っ張られることで犬がブラッシング嫌いになってしまうこともあります。
愛犬の毛量を保つためにも、日頃からこまめなブラッシングを心がけましょう。
まとめ

犬の毛量は、もともとの体質によることもありますが、食事を見直すことで健康的で抜けにくい被毛を育てることができます。
毛量が少ない子の場合、これ以上毛が抜けないように、まずは食事の改善やこまめなブラッシング、ストレスの少ない生活環境を心がけましょう。
毛量が増えることで、トイプードルやビションフリーゼのようなカットが映える犬種では、トリミングの幅も広がり、よりかわいらしいスタイルを楽しめるようになります。
ここで紹介しているフードは、毛量アップだけでなく、毛並みや毛艶の健康維持にも配慮されたものばかりです。
美しく健康的な被毛を育てたい方にもおすすめなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コメント