食材が持つ栄養や香りをできる限り活かして作られているドッグフード「ココグルメ」。
フレッシュフードという比較的新しいジャンルのドッグフードとして注目されていますが、腎臓病の犬でも食べられる商品なのか気になりませんか?
ここでは「ココグルメは腎臓病を患っていても安心して食べられるのか」「避けた方がいい食材は使われていないか」など飼い主さんが気になる事柄をまとめて解説していきます。
愛犬の体に負担をかけず、安全に与えられるようにぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹
ココグルメの基本情報
ココグルメは、国産食材にこだわった手作りのドッグフードです。
メニューは4種類あり、与え方や保存方法に合わせて「冷凍・常温・プチ」の3タイプから選択できるようになっています。
メニュー | チキン&ベジタブル | ポーク&ブロッコリー | フィッシュ&パンプキン | ジビエ&ビーツ |
選べるタイプ | 冷凍/常温/プチ(冷凍) | 冷凍/常温/プチ(冷凍) | 冷凍/プチ(冷凍) | 冷凍/プチ(冷凍) |
内容量 | 冷凍:100g 常温:50g/100g プチ(冷凍):120g(20g×6粒) | 冷凍:100g 常温:50g/100g プチ(冷凍):120g(20g×6粒) | 冷凍:100g プチ(冷凍):120g(20g×6粒) | 冷凍:100g プチ(冷凍):120g(20g×6粒) |
対応年齢 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 全年齢対応 | 全年齢対応 |
お試し価格(税込) | 500円(冷凍) | 500円(冷凍) | 500円(冷凍) | 500円(冷凍) |
通常価格(税込) | 冷凍0.4~1.6kg:2,480円~ 常温50g12袋/100g8袋:4,980円~ プチ1粒20g計36粒入:4,350円 | 冷凍0.4~1.6kg:2,480円~ 常温50g12袋/100g8袋:4,980円~ プチ1粒20g計36粒入:4,350円 | 冷凍0.4~1.6kg:2,480円~ プチ1粒20g計36粒入:4,350円 | 冷凍0.4~1.6kg:2,480円~ プチ1粒20g計36粒入:4,350円 |
フードは全て獣医師やペット栄養管理士など、動物の専門家が監修をしている総合栄養食です。
低温調理でじっくり作られているココグルメは、食材の香りはもちろん栄養もできる限り摂取できる新しいタイプのドッグフードと言えるでしょう。
食材は人間が食べられるヒューマングレードのものを使用しており、製造工場も人間用の工場と同じレベルの衛生基準で作られています。
また、穀物不使用のグレインフリーなので、穀物に対するアレルギーを持つ犬やアレルギーが心配な犬でも食べやすいドッグフードです。
子犬からシニア犬まで食べることができますし、主食や普段与えているドッグフードのトッピングとしても活用できるので、購入の際は目的に合わせて選んでみてください。
ココグルメは腎臓病の犬でも安心して食べられる?
腎臓病の犬にココグルメを与えても問題ないかは、獣医師の指示によって異なります。
療法食や食事制限の指示がない場合
かかりつけの獣医師から食事制限の指示がないのであれば、主食としてココグルメを与えても問題はありません。
何か指示を受けているわけではないのに個人の判断で療法食などを与えてしまうと、本当に必要な栄養を摂取できなくなる恐れがあります。
そのため、愛犬が気に入って食べてくれるなら、少量をトッピングとして与えることから始めてみましょう。
ただし、与える前にはきちんとココグルメを与えても大丈夫なのか獣医師の確認を取るようにしてください。
商品を持って行くか、原材料名や成分表などが分かるように撮影したものを見せるとスムーズに対応してくれるでしょう。
療法食や食事制限の指示を受けている場合
タンパク質やリン、ナトリウムなどの摂取量に制限が設けられている、療法食の指示が出ているのであればココグルメは避け、基本的には療法食を与えるようにしてください。
ただ、療法食だけだと食べない場合や別のフードを混ぜると食べる場合などは、獣医師に相談して食べさせても問題がないか確認をしてから与えましょう。
本来なら栄養バランスが整えられた療法食のみのほうが腎臓にかかる負担は少ないため、療法食だけを与えた方がいいです。
しかし、食べる量がとても少ない、全くと言っていい程食べない状態だと病気だけではなく、生命維持にも悪影響が出てしまいます。
そのため、療法食だけだとどうしても食べない時は、トッピングできる量や毎食与えても大丈夫なのかを相談したうえで、愛犬の体調に気付けながら与えるようにしましょう。
ココグルメは総合栄養食であることを忘れずに
ココグルメの分類は総合栄養食です。
総合栄養食とは、それぞれのライフステージに合わせた成分がバランスよく配合されているもののことを指します。
人間が朝や昼、夜に食べるご飯と同じものだと思うと分かりやすいでしょう。
健康に問題のない犬や摂取制限などの指示が出ていない犬は、総合栄養食をメインに与えるのが一般的です。
対して療法食は、病気に合わせて栄養バランスが調節された特別なドッグフードのことを指します。
例えば、腎臓病であればタンパク質やリンなどの摂取を制限する必要があるため、療法食ではタンパク質などの量が少なく設計されているのが特徴的です。
元気な犬にとっては健康的で体にいい食べ物ですが、あくまでも総合栄養食なので療法食と同じ扱いをしないように気を付けましょう。
ココグルメに使われている原材料は腎臓病の犬が食べても問題はない?
ココグルメに使われている原材料は腎臓病の犬が食べても問題ないのでしょうか。
食材だけではなく、添加物も含めてチェックしていきます。
かぼちゃやさつまいもなどが含まれるため与える量に注意が必要
腎臓病になると食べるものにも気を付けないといけません。
例えば、カリウムが豊富に含まれるかぼちゃやさつまいもといった食べ物です。
健康的な犬であれば体にいい食べ物ですが、腎臓病の犬はカリウムの排出が上手にできなくなり負担となってしまうため避けた方が安心とされています。
ココグルメのメニューには、すべてかぼちゃやさつまいもが含まれているので、不安に感じる場合は与えない方がいいでしょう。
たまに少しだけ食べさせる程度なら心配し過ぎる必要はないですが、それでも念のために獣医師へ確認を取ることは忘れないようにしてください。
腎臓に負担のかかるビーツが使われている商品もある
ビーツは健康で元気な犬にとってはメリットの多い野菜です。
色は鮮やかな赤色のものが多く、カブと形がよく似ていますが、分類としてはほうれん草や砂糖の原料として使われる甜菜(てんさい)の仲間とされています。
スーパーフードとも言われているビーツは胃腸の負担を軽くし、血圧の上昇も抑えてくれる働きを期待できるため、与え過ぎなければ健康維持に一役買ってくれるでしょう。
しかし、ビーツにもカリウムが豊富に含まれているので、腎臓や心臓の病気がある犬が食べると大きな負担となってしまいます。
ココグルメでビーツが使われているのは、ジビエという商品です。
上で解説したかぼちゃやさつまいももジビエに含まれているので、なるべく負担にならないようにしたいのであれば、別のメニューを選択した方がいいでしょう。
人工添加物不使用で腎臓への負担が少ない
ココグルメには保存料や着色料、甘味料などの人工添加物が含まれていません。
人工添加物は日持ちをよくして品質低下を防ぐため、嗜好性を高めるためなどに使用されることがあり、使用量も厳しく決められています。
安全に考慮して使用されているものではありますが、腎臓への負担を考えると添加物は少ないほうが安心です。
そのため、人工添加物が一切使用されていないココグルメは、腎臓病の犬でも食べやすいドッグフードと言えるでしょう。
ココグルメに含まれる成分は腎臓病の犬に悪影響はない?
ココグルメに含まれている成分は腎臓病の犬にとって問題ないのでしょうか。
腎臓病になると制限されることの多いリンやカリウム、タンパク質に注目してみていきましょう。
リンやカリウムは療法食に比べると高め
ココグルメに含まれるリンやカリウムの量は、決して多いというわけではありません。
一般的な総合栄養食の中では低めに設計されていますが、それでも療法食と比べると高めの値です。
メニューによっても含まれるリンなどの量には違いがあるので、必要以上に摂り過ぎないようにしたいのであれば、成分量をよく確認しながら購入するものを選んでください。
ただ、とくに食事制限や療法食の指示がないなら、たまに与えるフードとして活用してもすぐに悪影響となることはないでしょう。
獣医師からの許可があれば、食事制限をしていてもトッピングとして与えることもできます。
病気の進行度合いで与えられる量や頻度は変化していくので、しっかりコントロールしながら食べさせてあげるようにしてください。
高タンパクだから食事制限がある場合は注意!
ココグルメのメニューは、高タンパクが特徴です。
肉も魚もタンパク質が豊富に含まれているため、タンパク質の摂取量を制限する指示が出ている場合はとくに注意しないといけません。
ただ、タンパク質は犬にとっても元気に過ごすためには欠かせない大切な栄養素の一つです。
腎臓病を患っていても適度に摂取する必要のある栄養ですので、できるだけ質の高いたんぱく質を補給させてあげるようにしましょう。
とくに病気で食欲が低下し、適切な量を食べられていない時にココグルメを利用するといい香りに誘われて食べる量が増えるかもしれません。
食事のサポートとしてもいい活躍を見せてくれる可能性があるので、困った時のお助け役として検討してみてはいかがでしょうか。
腎臓病の犬にココグルメを与えたい時は獣医師に相談してから決めよう
すでに何度も記載していることではありますが、腎臓病の愛犬にココグルメを与えようと思っているのであれば、その前にきちんとかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。
腎臓病になるとあらゆる栄養の摂取量が制限されてしまうため、今まで食べられていたものが食べられなくなることもあります。
どんな食べ物が腎臓に負担をかけてしまうのか、病気の進行を早めてしまうのかを素人が見極めるのはとても難しいことです。
栄養の摂取量も腎臓病の進行度や動物病院での検査結果によって変わるので、勝手な判断で制限してしまうと必要な栄養を十分補給できないこともあるでしょう。
腎臓病の犬にとって食事は体調に大きく関わってくる要素です。
食事に関する指示を受けている、受けていないに限らず普段与えていないものをあげようとしているのであれば、まず獣医師に問題ないかを確認してください。
また、与えた後は愛犬の体調に変化が現れないか、しばらく様子を観察することも忘れないようにしましょう。
まとめ
ココグルメは、腎臓病の犬でも獣医師からの許可が下りれば食べられるドッグフードです。
しかし、あくまでも総合栄養食に位置づけられている商品ですので、療法食と同じように扱うのは避けましょう。
ただ、扱いにさえ気を付ければ、あまり量を食べてくれない犬の食欲を増加する手助けをしてくれることもあります。
活用方法を工夫することで腎臓病の犬でも美味しく食べられるので、上手にコントロールしながら楽しい食事の時間を作ってあげるようにしてください。