チワワの平均寿命は?健康で長生きしてもらうためのポイント5つを獣医師が解説!

チワワの飼い主さんたちは、愛犬に健康で長生きしてほしい!と思っている方がほとんどでしょう。

チワワは、賢く甘え上手で、飼い主さんからの人気も高い犬種です。

本記事では、チワワの寿命や健康で長生きするためのポイントを獣医師が解説しています。

飼い主さんは、チワワとの生活のポイントを知ることで、愛犬の健康寿命をのばすことができます。

結論、チワワの健康寿命をのばすために必要なポイントは以下の通りです。

チワワの健康寿命をのばすために必要な5つのポイント
  1. 適正な食事とカロリーを与える
  2. 定期的な散歩に連れて行く
  3. 口腔内を清潔に保つ
  4. ストレスを解消する
  5. 定期的な健康診断をうける

どれも簡単にできることなので、ぜひ参考にして、愛犬との生活に取り入れてみてください。

目次

チワワの平均寿命は13.8歳

チワワの平均寿命は13.8歳です。*(1)

人間に換算するとおよそ70~75歳ほどになります。

犬の平均寿命が14.1歳なので、他の犬種と比較すると少し短命かもしれません。

この理由としては、他の犬種よりも循環器の病気、主に心臓病にかかりやすいことが関与している可能性が考えられます。

しかし、あくまで平均寿命であり、長生きしてくれるチワワもいます。

愛犬が長生きするかどうかは、個体差にもよりますが、

  • 飼い主さんの与えるご飯や生活環境
  • ストレス

などが関与しています。

次章では、ギネスブックに記載されている最高齢のチワワが何歳なのかを解説していきます。

チワワのもっとも長く生きたギネス記録は?

2022年の12月現在、世界で最も長生きしている犬としてギネスに記録されている犬は、アメリカ・フロリダ州在住のチワワ、トビーキースくん21歳です。

短命かと思われたチワワですが、トビーキースくんのように21歳まで生きる子もいます。

また、日本で最も長く生きたチワワは25歳です。

人間の年齢に換算すると110歳ほどとなるようです。

愛犬のチワワにもこれくらい長生きして欲しいものですよね。

次章では、チワワの健康寿命をのばすために必要なポイントを紹介していきます。

生活環境や食事など飼い主さんの努力次第で、愛犬の健康寿命をのばすこともできますので、ぜひご参考ください。

チワワの健康寿命をのばすために必要な5つのポイント

チワワの健康寿命をのばすために、飼い主さんが気をつけなければいけないポイントは以下の5つです。

チワワの健康寿命をのばすために必要な5つのポイント
  1. 適正な食事とカロリーを与える
  2. 定期的な散歩に連れて行く
  3. 口腔内を清潔に保つ
  4. ストレスを解消する
  5. 定期的な健康診断をうける

それぞれについて詳しくみていきましょう。

適正な食事とカロリーを与える

適正な食事を適正なカロリーで与えるようにしましょう。

チワワにとって適正な食事とは、タンパク質、脂質、ミネラル、繊維質など栄養バランスの取れた総合栄養食です。

ドッグフードを購入する場合には、おやつ、副食などと書かれているものではなく、しっかりと総合栄養食と記載されているものを購入するようにしてあげてください。

飼い主さんの中には、人間の食事をあげている方もいますが、愛犬の健康寿命を短くしてしまうので控えた方が良いでしょう。

また、1日の摂取カロリーにも気を遣ってあげましょう。

食事量が少ないとカロリー不足のため栄養失調になりますし、食事量が多いとカロリー過多で肥満になります。

栄養失調は免疫の低下をまねき、肥満は心臓病や気管虚脱、膝蓋骨脱臼などチワワに多い病気の原因となりえます。

体重別の適正な食事量、カロリーは以下の表の通りです。
(300kcal/100gのドライフード、去勢避妊済みの成犬を想定)

体重(kg)適正な1日摂取カロリー(kcal)適正な1日の食事量(g)
1kg112kcal37g
2kg208kcal69g
3kg256kcal85g
4kg304kcal101g
5kg352kcal117g
6kg400kcal133g
7kg448kcal149g
8kg496kcal165g

上記の表を参考に愛犬にあった適正な食事量をあげるようにしましょう。

しかし、犬によって太りやすい、痩せやすいなどの体質もあります。

気になる方は、一度獣医師に触ってもらって愛犬の体型を確認してもらい食事量を調節していきましょう。

定期的な散歩に連れて行く

定期的な散歩に連れて行くことは、愛犬の健康のためには大切です。

定期的な散歩には以下の2つの効果があります。

  1. 筋力の低下を防げる
  2. 愛犬のストレスを緩和する

散歩の1つ目の効果は、筋力の低下を防げることです。

犬も高齢になってくると筋力が低下してきます。

筋力の低下は以下のような症状、病気の原因となります。

  • 寝たきり
  • 関節疾患
  • 会陰ヘルニア
  • 気管虚脱

散歩は、適度に筋肉を刺激し筋力低下を防ぎますので、定期的に散歩に連れて行くようにしましょう。

散歩の2つ目の効果は、ストレスを緩和することです。

高齢犬でも、新鮮な空気を吸わせてあげたり、いつもと違った景色を見せてあげることが重要です。

ぜひ、定期的な散歩を行ってあげるようにしましょう。

口腔内を清潔に保つ

チワワは口が小さい犬種であるため、歯周病などの口腔内疾患にかかりやすいです。

歯周病によって増殖した口腔内の細菌が、心臓や肝臓などの臓器に感染することにより、心内膜炎や肝酵素の上昇などさまざまな疾患を引き起こします。

歯周病は万病の元になりますので、飼い主さんは普段から歯磨きやデンタルグロスで口腔内を清潔に保つようにしましょう。

もし、愛犬の歯石がしっかりと形成されており、取り除くことが困難な場合には、一度麻酔下でスケーリングの処置をすることもおすすめです。

ストレスを解消する

散歩の章でも述べましたが、ストレスの解消は愛犬の健康寿命をのばすために重要です。

愛犬がストレスを感じやすい状況は以下のような場合が考えられます。

犬がストレスを感じる状況
  • 動物病院の受診
  • ペットホテルやトリミングなどの利用
  • 旅行などの移動、長時間の留守番
  • いつもと違った環境に長時間いた
  • 雷、花火など大きな音
  • 見知らぬ人の来客
  • 寒い、暑いなど体感気温のストレス
  • お腹が空いている
  • 体調がすぐれない

なるべく愛犬にストレスを与えないようにしてあげましょう。

スキンシップをとってあげたり、室内の温度を管理して快適な空間を作ってあげたりと飼い主さんができることは多いです。

ぜひ、愛犬にストレスフリーな環境を提供してあげるようにしてください。

定期的な健康診断をうける

定期的な健康診断は、非常に重要です。

特にチワワは心臓病が多い犬種ですので、動物病院を受診した際には、必ず聴診してもらい雑音がないかどうかを診てもらいましょう。

また、触診でも関節疾患や体型チェックもできますので、こまめな診察をお勧めします。

頻度としては、3歳まで一年に一回健康診断を受けるようにし、3歳をすぎたら半年に一回の頻度で動物病院を受診することをおすすめします。

心臓病や呼吸器疾患が多いチワワは、エコーやレントゲン検査などの画像診断も重要です。

血液検査だけでなくこれらの検査を行うようにしてあげてください。

チワワがシニア(老犬)になったら見直す生活ポイント3つ

チワワがシニア(老犬)になってきた場合には、飼い主さんは生活を見直してあげるポイントは以下の3つです。

チワワがシニアになったら見直す生活ポイント3つ
  1. 関節疾患やヘルニアを防ぐために生活環境を整える
  2. 認知症を予防するために積極的なスキンシップをとる
  3. 食事内容を見直す

それぞれについて詳しく解説していきます。

関節疾患やヘルニアを防ぐための生活環境を整える

チワワは膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂といった関節疾患が多い犬種です。

また、高齢になってくると腰や首のヘルニアも多発します。

こうした病気を予防するためにも、飼い主さんは、以下のポイントを参考に生活環境を整えましょう。

飼い主さんが整えるべき生活環境
  • 床に滑りずらいマットやカーペットをひく
  • 高い場所に登れないようにしておく(特にソファや階段)
  • 階段は腰や首に負担がかかるので、なるべく昇り降りさせない
  • 寒い日は、関節痛などの痛みが出やすいので、無理に散歩しない
  • 散歩時の首輪は頚部ヘルニアの原因になるので、胴輪やハーネスを利用する

高齢のチワワに優しい生活環境を整えてあげて、愛犬が快適に暮らせるようにしましょう。

認知症を予防するために積極的なスキンシップをとる

チワワの中には、高齢になってくると認知症になってしまう子もいます。

認知症の症状としては、以下のようなものが考えられます。

  • ぼーとする時間が増えたり、壁に向かって歩いたり吠える
  • しつけを忘れたり、飼い主の呼びかけに反応しない
  • 昼夜逆転する
  • トイレの失敗が増える
  • 性格が変わる、攻撃的になる

このような症状が愛犬に認められた場合は、認知症になっているかもしれません。

認知症を予防するためには、積極的にスキンシップをとり愛犬の脳に刺激を与えてあげることが大切です。

認知症を予防するために飼い主ができること
  • 一緒に遊んであげる時間をとる
  • 散歩に連れて行き新鮮な空気を吸わせてあげる
  • いつもと違った風景を見せてあげる
  • 他の犬とのコミュニケーションを取らせてあげる

飼い主さんは、上記のような行動で愛犬の認知症を予防して行くようにしましょう。

食事内容を見直す

高齢犬におすすめの食事は以下の通りです。

高齢犬におすすめの食事
  • 良質なタンパク質が多く含まれる
  • 消化に優しい低脂肪の食事
  • ω-3脂肪酸をサプリメントで補う

高齢のチワワは、よくお腹の調子をくずし下痢をしやすくなります。

また、高齢化してくると筋力も低下してきますので、筋肉を維持するための食事も重要です。

そのため、良質なタンパク質の多い食事、消化に優しい低脂肪の食事がおすすめです。

ペットフードの成分表をみて、「チキン」「サーモン」「ラム」「馬肉」などタンパク質の原材料がきちんと明記されているものを与えるようにしましょう。

また、ペットフートに含まれる脂質は10%程度のものがお腹に優しくおすすめです。

さらに、ω-3脂肪酸が含まれているサプリメントを与えることも効果的です。

チワワに多い関節疾患、心臓病を含め老化による毛質や認知機能の悪化も予防することができます。

チワワを飼っている飼い主さんは、ぜひお試しください。

チワワに多い死因トップ3

チワワの死因を多い順に並べると以下のようになります。(*2)

チワワに多い死因トップ3
  1. 循環器疾患
  2. 泌尿器疾患
  3. 呼吸器疾患

チワワに最も多い病気は、循環器疾患、つまり心臓病です。

特に僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓の弁の病気が多い傾向があります。

この病気は、悪化すると肺に水が溜まってしまう肺水腫と呼ばれる病気を引き起こすので注意が必要です。

また、気管虚脱と呼ばれる呼吸器の病気も多い犬種です。

心臓病や気管虚脱、肺水腫は、咳が症状としてあらわれることが多いです。

飼い主さんは、チワワの咳をみた時には、すぐに動物病院に連れて行って検査してもらうようにしましょう。

チワワがかかりやすい病気とお家でできる対策

チワワに多い死因トップ3を解説しましたが、これらの疾患以外にもチワワがかかりやすい病気は存在します。

例えば、以下のような病気が考えられます。

チワワがかかりやすい病気
  • 心臓病
  • 気管虚脱
  • 膝蓋骨脱臼
  • くしゃみ、鼻炎

ここからは、それぞれの疾患に対してお家でできる対策を解説していきます。

心臓病

チワワに多い僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる心臓病は、早期発見が大切な病気です。

早期発見するためには、定期的に動物病院で聴診してもらうのが良いでしょう。

犬が僧帽弁閉鎖不全症になると心雑音が聞こえてくることがほとんどですので、動物病院を受診した時には、必ず聴診してもらうようにしましょう。

また、症状としてはが認められることが多いです。

「最近、咳が増えたなぁ」と感じる飼い主さんは早めに動物病院に連れて行きましょう。

気管虚脱

気管虚脱は、気管軟骨が劣化し、気管の構造をうまく保てなくなる病気です。

症状としては、「ガーガー」といったガチョウの鳴き声のような咳が認められるようになります。

気管虚脱の原因としては、

  • 肥満
  • 首輪による刺激
  • クッシング症候群などのホルモン疾患

が考えられます。

飼い主さんができる対策としては、以下のようなものが考えられます。

  • 肥満にならないように適正な食事を与える
  • 首輪をやめて胴輪やハーネスを用いる

咳の症状がひどい場合は、内服薬や外科手術を行わないと治療できないこともあります。

そのため、悪化する前に早めに動物病院を受診することが大切です。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝にあるお皿がずれてしまう病気です。

違和感や痛みから歩きにくそうにしたり、足を引きずって歩いたりする症状が認められます。

この病気は、悪化するとと前十字靭帯断裂といった更なる関節疾患を引き起こす可能性があります。

飼い主さんができる対策としては、以下の通りです。

  • 肥満にならないようにする
  • 床で滑らないように、滑り防止のマットをひく
  • 激しい運動や急な方向転換をさせない
  • 足先の毛が伸びている子は、短くカットしておく

こうした生活環境や愛犬の体型や毛を整えることで、予防することができる病気です。

重症度が高い場合や、前十字靭帯断裂を起こしている場合は、手術適応となりますので、飼い主さんは積極的に上記の対策を生活の中に取り入れて行きましょう。

くしゃみ、鼻炎

くしゃみや鼻炎もチワワに多い病気です。

愛犬が常に鼻水が出たり、「クシュン、クシュン」と鼻を鳴らしている場合は、注意してください。

くしゃみや鼻炎の原因としては、

  • 何らかのウイルス、細菌の感染
  • 鼻腔内腫瘍
  • 歯周病

などが考えられます。

原因をはっきりさせないことには、治療ができないことがほとんどですので、上記のような症状が認められた場合には、動物病院を受診するようにしましょう。

歯周病からくしゃみや鼻炎を起こすこともありますので、日々のデンタルケアもしっかり行ってあげるようにしましょう。

まとめ

本記事では、チワワの寿命やかかりやすい病気、長生きするために飼い主さんができることなどについて解説してきました。

チワワは、何かと病気が多い犬種です。

しかし、飼い主さんが定期的に動物病院に連れて行ったり、お家の環境を整えてあげることで予防できる病気もたくさんあります。

チワワの健康寿命を伸ばすポイントをおさらいしておきましょう。

チワワの健康寿命をのばすために必要な5つのポイント
  1. 適正な食事とカロリーを与える
  2. 定期的な散歩に連れて行く
  3. 口腔内を清潔に保つ
  4. ストレスを解消する
  5. 定期的な健康診断をうける

飼い主さんは、上記のポイントを意識して、愛犬のチワワが楽しく長生きできるように日々の生活に取り入れてあげましょう。

*参考文献
(1)アニコム「家庭どうぶつ白書2021」
(2)動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命と死亡原因分析

この記事を書いた人

宮崎大学農学部獣医学科卒業後、関西の動物病院に勤務。
大学では、循環器内科を専攻し、現在も循環器を得意分野として診察を行う。
獣医師として、飼い主さんの悩みに寄り添い、信頼できる正確な情報を多くの人にお届けできたらと思い情報発信を行なってます。保有資格:獣医師国家資格

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