日本人が国産を選んでしまう理由として、「国産のものは安全」という概念があります。
私たちが食べ物を手に取って産地を確認してしまうのと同じように、キャットフードも国産を与えたい飼い主さんは多いです。
外国産のフードももちろん安全ですが、どこの材料を使用しているのか?どこの工場で作られているのか不透明な部分もたくさんあります。
安心安全な国産のキャットフードを探している飼い主さんに、今回はおすすめの国産キャットフードとその選び方をご紹介していきます。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
目次
外国産と国産キャットフードの違いとは?
キャットフードの原産国は最終的に加工された場所がどこなのかで決まります。そのため使用される原材料の産地は関係ありません。
意外にも海外の方がペット先進国なので、製造や販売の基準が日本より厳しい場合があります。国産の方が安全なイメージですが、それほど2つに大きな違いはないのです。
しかし海外産のキャットフードはコンテナなどで輸入される際に、品質が悪くなってしまう可能性があります。全てのキャットフードに起こるわけではありませんが、夏場のコンテナは温度がこもるため管理状態が良くないことが多いです。
国産ではその過程がないので、管理状態においては安心できますね。
日本ではペットフード安全法があり、輸入品についてもペットに悪影響のあるものは販売禁止になっています。
国産キャットフードを選ぶメリットとは?
外国産との違いが分かったところで、国産のキャットフードにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
何かあった場合に連絡がすぐ取れる
国産のキャットフードは問い合わせに時間がかかりません。何かあったときにすぐ対応してくれるのも国産の良さだと思います。
食材の産地が分かるため安全性を確認しやすい
外国産のキャットフードは食材の産地が記載していても、その場所で作られている食材が安全かは分かりません。国産は一目で産地を確認することができます。
輸送時のトラブルがない
先ほども説明したようにコンテナでの輸送がないため、熱による品質劣化の心配がありません。
国産キャットフードの選び方
国産だから全てのキャットフードが良いとは限りません。国産のフードは安心で安全なものが多いですが、中には注意したい食材が使用されていることもあります。
ここでは国産のキャットフードを選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントをご紹介していきます。
原材料をチェックしよう!
キャットフードに使用されている原材料は国産ではない場合も多く、輸入された外国産の食材が使用されていることがあります。
パッケージに記載されている原材料一覧には産地の表示義務がないため、ホームページなどで産地を記載しているキャットフードは信頼性が高いです。
原材料の主原料にお肉が使われているフードがおすすめですが、選ぶ際に注意しておきたいポイントがあります。
表記に肉副産物やミールと書かれており、どの部位が使われているのかわからないものは避けた方がいいでしょう。
肉副産物やミールには骨や内臓などの部位も加工されているため、愛猫に安心して与えることができません。お肉が加工されているキャットフードでも、部位の記載がしっかりされているものを選択しましょう!
無添加のキャットフードを選ぶ!
無添加のキャットフードとは人工添加物が入っていないものを指します。
人工添加物には主に「着色料、香料、防腐剤」がありますが、安価なキャットフードにはこれらの人工添加物を多く使用しているためアレルギーやトラブルを引き起こしやすいです。
人工添加物を使わなくても安全で美味しいキャットフードは沢山あるので、なるべく避けたほうが安全でしょう。
また、同じ添加物でもビタミンやミネラルは栄養基準を満たすために添加する必要があります。
原材料を見るとキャットフードに使われている添加物が記載されているので、購入前に確認してみましょう。
酸化を防止する役割がある「エキトキシン」ですが、ペットフードに使われていることがあります。エキトキシンは発がん性のリスクがあることで有名です。
酸化防止剤はなるべく天然由来の成分を選ぶことをおすすめします。
主原料がお肉かお魚のキャットフードを選ぶ!
主原料がお肉かお魚になっているキャットフードを選びましょう。パッケージの原材料表の先頭にあるものが主原料になります。
ホームセンターなどで安く売られているキャットフードを見ると、ほとんどが穀物が主原料になっています。
猫は肉食なので穀物などよりお肉やお魚のほうが身体に合っています。
多すぎる穀物は消化に時間がかかるので胃腸に負担もかけてしまうのでおすすめしません。
1ヶ月~1ヶ月半で食べきれるサイズを選ぶ!
1度開封してしまったキャットフードは、時間が経つにつれ酸化していきます。酸化してしまったキャットフードは傷んでしまうので1ヶ月~1ヶ月半を目安に食べきりましょう!
内容量が多くコスパの良いフードは魅力的ですが、開封後何カ月も経ってしまうと、キャットフードの品質が劣化し消化器系の病気を引き起こしてしまいます。
また、冷凍保存や脱酸素剤を使用すると消費期限を延ばせるとネットで言われていますが、品質の低下を招くのでおすすめしません。
猫ちゃんの身体のサイズにあったキャットフードを選び、1ヶ月~1ヶ月半で食べきれるものを購入しましょう。
国産キャットフードおすすめランキング5選
ここでは、動物取扱責任者の私がおすすめする国産のキャットフードをランキング形式で紹介していきます!
評価基準は原材料や安全性の高さ、口コミなど総合して判断しました。
ぜひ購入前の参考にしてみてくださいね。
ランキング | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
商品名 | 犬猫生活 | ねこひかり | ニャミー | 日本みのり | こだわりのジロ吉ごはんだよ! |
通常価格(税込み) | 6,908円 (750g×2袋) | 2,728円 | 2,134円 ※室内飼いの成猫用の場合 | 1,258円(200g) 2,766円(500g) | 1,870円 ※Cats・オールステージ・総合栄養食の場合 |
定期価格(税込み) | 5,258円 | 2,178円 | 6,402円 (500×3袋) ※室内飼いの成猫用の場合 | - | - |
内容量 | 750×2袋 | 500g | 500g | 200g/500g | 500g |
主原料 | 鶏肉/魚 | 鶏肉 | 牛肉 | 牛肉 | 牛肉粉 |
カロリー/脂質 | 373kal/15%以上 ※鶏肉の場合 | 424kcal/13.5%以上 | 395kcal/14%以上 | 418kcal/14%以上 | 390kcal/17%以上 |
グレインフリー / グルテンフリー | グレインフリー | グルテンフリー | グルテンフリー | グルテンフリー | グルテンフリー |
危険な添加物 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 | 不使用 |
特徴 | 食材産地表示 利益の20%を殺処分0 活動に充てられる | 添加物完全無添加 | 食材産地表示 | 食材全てが国産 | 栄養添加物以外の食材が国産 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
1位犬猫生活キャットフード
定期価格(税込み) | 5,258円 |
通常価格(税込み) | 6,908円 |
主原料 | 鶏肉/魚 |
原産国 | 日本 |
タンパク質 | 31%以上 ※鶏肉の場合 |
カロリー(100gあたり) | 373kcal ※鶏肉の場合 |
犬猫生活キャットフードは「世界一の品質を目指して」開発された国産の無添加キャットフードです。
食材はヒューマングレード(人間が食べれる基準)のものを使用しており、公式サイトでは食材の産地を公開しています。食材の約8割が国産なので、安全性が高いです!
どこの食べ物が使われているのか知っておくことができるので、猫ちゃんにも安心して与えることができますね。
主原料は生肉を使用しており、猫の栄養に欠かせないタンパク質が豊富に含まれていることも魅力的です!
また、開封後すぐ食べきれるように内容量を750gにして鮮度を保っています。
さらに犬猫生活は利益の20%が犬や猫の殺処分0活動に充てられます。人間の都合で捨てられた犬や猫も救うことができる素晴らしい取り組みですね。もし愛猫が食べなくてもあなたが払った金額の1部が犬や猫を救うことになります。
犬猫生活キャットフードの出汁のいい香りにきっと愛猫も美味しく食べてくれるでしょう。
定期コース23%オフ!
2位ねこひかりキャットフード
通常価格(税込み) | 2,728円 |
定期価格(税込み) | 2,178円 |
主原料 | 鶏肉 |
タンパク質 | 32.4%以上 |
カロリー | 424kcal/100g |
原産国 | 日本 |
ねこひかりはビタミン、ミネラル以外の原材料が100%国産のキャットフードです。
原材料の全てに産地の記載をしているため、国産のキャットフードの中でも品質が高いと言えます。
また着色料、香料、保存料は使用せず、遺伝子組み換えをしていない食材のみを厳選!!
とにかく食材にこだわりを持ったキャットフードが「ねこひかり」です。
しかし安全なのは食材だけでなく、品質管理も徹底されています。ねこひかりが作られている工場ではキャットフードの他に人間が食べる食品を製造しているため、人間と同じ品質管理をしていることが分かります。
ねこひかりは愛猫に健康で長生きしてもらいたい飼い主さんにはおすすめのキャットフードでしょう。
3位 ニャミーキャットフード
通常価格(税込み) | 2,134円(500g×1袋) |
定期価格(税込み) | 6,402円(500×3袋) |
主原料 | 牛肉 |
タンパク質 | 36%以上 |
カロリー | 395kcal/100g |
原産国 | 日本 |
ニャミーは牛肉と天然鹿肉を使用した国産のキャットフードです。
国産の原材料を厳選しており、なかでも鹿肉は生でも食べることができる新鮮なものが使われています。
さらにニャミーはトレーサビリティを100%開示!産地や流通情報がしっかり分かるのは安心できますね。
香料、着色料、酸化防止剤は使用せず、無添加なので猫ちゃんたちの健康にも◎。
また、子猫用と成猫用に分かれているので、成長にあったキャットフードを選択できることもポイントです。
4位 日本みのりキャットフード
通常価格(税込み) | 1,258円(200g) 2,766円(500g) |
定期価格 | - |
主原料 | 牛肉 |
タンパク質 | 50%以上 |
カロリー | 418kcal/100g |
原産国 | 日本 |
日本みのりは素材本来の美味しさが味わえるように、手作りに近い製法で作られた国産のキャットフードです。
主原料は牛肉粉を使用していますが、国産のものなのでまず問題はないでしょう。
猫ちゃんに必要不可欠なたんぱく質は50%以上!また、ミネラルやビタミン以外の食材は全て国産のものが使われており、人工添加物も一切使用していません!
素材だけの天然フードを探している飼い主さんには日本みのりをおすすめします。
5位 こだわりのジロ吉ごはんだよ!
通常価格(税込み) | 1,870円 ※Cats・オールステージ・総合栄養食の場合 |
定期価格(税込み) | - |
主原料 | 牛肉粉 |
タンパク質 | 40%以上 |
エネルギー | 390kcal/100g |
原産国 | 日本 |
こだわりのジロ吉ごはんだよ!は3種類のキャットフードが展開されている国産のドッグフードです。
栄養添加物以外は国産の食材のみを使用!主原料をお肉、お魚の2種類を選択することができるので、愛猫に合ったほうを選べます。
こだわりのジロ吉ごはんだよ!の3種類のうち2種類は総合栄養食なので、フードと水だけで1日の必要な栄養が摂取できます。
また、食物繊維もたっぷりなので便秘に悩んでいる猫ちゃんにはぴったりのキャットフードでしょう。
国産キャットフードでおすすめのウェットタイプはどれ?
無一物パウチ かつお
国内の大手食品会社はごろもフーズが手掛けている国産キャットフードになります。
なんと使用している食材は「かつお」のみ!
シンプルだけど無添加なので、かなり安全性が高く猫ちゃんの食いつきも良好です。
カツオ以外のシリーズも展開しており、ローテーションすれば猫ちゃんも飽きずに食べてくれますよ。価格自体も高くはないので、いつも使用しているキャットフードに混ぜてみるのも良いでしょう。
三洋食品何も入れないまぐろだけのたまの伝説
使用している食材はマグロとビタミンEのみ。三洋食品が出している無添加100%の国産キャットフードです。
名前のセンスが面白く印象に残ることも特徴ですが、Amazonでは口コミも高く★4を獲得しています。
この形状の缶は中身が取り出しにくいものが多いですが、中のマグロは身が柔らかく中身をすぐ取り出すことができました。
また、無添加なのでアレルギー体質の猫ちゃんにとてもおすすめできるキャットフードです!
国産キャットフードまとめ
- 原材料は国産が多いものを選ぶ。
- 人工添加物が入ってないものを選ぶ。
- 主原料が肉か魚のものを選ぶ。
- 1ヶ月で食べきれる容量を選ぶ。
おすすめの国産キャットフードをランキング形式で紹介してきましたが、気になるフードは見つかったでしょうか。
国産には外国産にはない安心感があります。原材料のほとんどが国産であることや輸送時のトラブルがないことも国産キャットフードの魅力と言えますね。
しかし、国産だからと言って全てのフードが安全とは言えません。自分の目でしっかり原材料や製造方法を確認し、愛猫に合ったぴったりのキャットフードを見つけていきましょう。
キャットフードのメーカーがしっかりと契約した「正規輸入」は注文状況により仕入れされるので、新鮮なものが発送されることが多いです。
しかし、Amazonや楽天などでメーカーを通していない「並行輸入品」は賞味期限が近いもの、品質が低下しているものがあるので気を付けてください。