犬猫生活キャットフードは腎臓病の猫に与えても大丈夫?療法食と成分値を徹底比較!

高齢の猫がかかりやすい病気と言えば腎臓病。

腎臓は加齢によって機能が低下していくうえ、猫はあまり水を飲まないためにどうしても腎臓病になりやすい傾向があります。

愛猫の将来が心配な飼い主さんも多いでしょう。

そこで今回は、腎臓病の猫や腎臓病が気になる猫に犬猫生活キャットフードをあたえられるのかを公表されている成分値から検証していきます。

犬猫生活キャットフードのパッケージ表面

腎臓病におすすめ?犬猫生活キャットフードの特徴

犬猫生活キャットフードのパッケージ表面

犬猫生活は、安心と安全に加えて素材にもこだわった国産ペットフードメーカーです。

キャットフードは肉主体と魚主体のオールステージ用、リンやナトリウムの量を控えめにしたシニア用があります。

いずれも穀物アレルギーに配慮したグレインフリーまたはグルテンフリーです。

一般的なペットフードよりも低い温度で調理する低温加熱製法を採用して素材の美味しさを引き出し、ノンオイルコーティングながら香りと食いつきのよさを実現しています。

成分値を見るかぎり、腎臓病の猫にあたえるにはタンパク質とリンの値がやや高いものの、健康的な猫の主食として考えれば良好な栄養バランスのキャットフードと言えるでしょう。

それでは、詳しく解説していきます。

成分チキン味金沢港の朝獲れ魚味シニア
タンパク質31%以上30%以上28%以上
脂質15%以上12%以上14%以上
粗繊維3%以下3%以下3%以下
灰分9%以下7%以下7.5%以下
水分10%以下10%以下10%以下
リン1.08%0.8%0.86%
ナトリウム0.28%0.32%0.28%
エネルギー373kcal360kcal360kcal

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犬猫生活キャットフードの腎臓に関する口コミ

携帯を手に持つ

犬猫生活キャットフードをあたえている飼い主さんによる腎臓病関連の口コミやレビューはほとんど見当たりませんでした。

ひとつだけですが、腎臓についての口コミを紹介したいと思います。

シニアの猫で1番気になるのは腎臓へのケアだと思います。それに配慮してフードの成分のタンパク質とリンが控えめなのはとてもありがたいです。ただ、普段食べているキャットフードとは見た目などが結構違っているので最初はなかなか食べてくれませんでした。最初はいつものフードとあわせながらと説明がありましたがうちではウェットフードに混ぜて与えたところ早く食べ慣れてくれました。今では普通に食べてくれているので、引き継ぎあげてみようと思います。

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肯定的な口コミやレビューの多くでは素材の良さや香りの良さ、原材料の安全性に触れており、高品質なキャットフードという印象です。

全体的には購入者の63%ないし70%が肯定的な評価をしていると言えます。

食べ物だけに好みに左右されるところはありますが、否定的な口コミは少ないようです。

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腎臓病に推奨される成分値と犬猫生活キャットフードの成分値を比較

ここでは腎臓病の猫にあたえる食事の基本と犬猫生活キャットフードの成分値について解説します。

なお、ここで紹介するのは猫の腎臓病について一般的な事柄で、すべての猫にあてはまるわけではありません。

個々の猫にあたえる食事はかかりつけの獣医師とよく相談したうえで、与えるようにしてください。

腎臓病の食事の基本とは

腎臓病の猫の食事は「低タンパク・低リン・低ナトリウム」が基本です。

それぞれの推奨値は、キャットフードに含まれる水分を除いた乾物の状態で以下となります。

腎臓病食の推奨値
  • タンパク質:28〜30%
  • リン:0.4〜0.6%
  • ナトリウム:0.2〜0.35%

腎臓病ではとくにリンの値を重視します。

リンの摂取量を適切に制限することは、腎臓病の猫の寿命を延ばすことが唯一証明された治療法だと考えられているためです。

一方、タンパク質の制限については慎重に検討する必要があります。

痩せている猫ほど腎臓病の予後が悪くなる傾向があり、タンパク質の制限は筋肉量が低下して痩せやすくなるという問題があります。

したがって、筋肉量や運動量との兼ね合いを見ながら調整していくのが適切でしょう。

犬猫生活キャットフードの成分値と腎臓病食の推奨値を比較

ここでは犬猫生活キャットフードの成分値を腎臓病食の推奨値と比べてみます。

推奨値は乾物量なので、かっこ内に乾物量の計算値を記載しています。

成分推奨値チキン味金沢港の朝獲れ魚味シニア
タンパク質28〜30%31%以上(34.4%以上)30%以上(33.3%以上)28%以上(31.1%以上)
リン0.4〜0.6%1.08%(1.2%)0.8%(0.9%)0.86%(1.0%)
ナトリウム0.2〜0.35%0.28%(0.3%)0.32%(0.4%)0.28%(0.3%)

全体的には、シニア用が腎臓病用の食事の推奨値に最も近いことがわかります。

タンパク質の数値は、オールステージ用の生鶏肉、金沢港の朝獲れ魚、シニア用のいずれも推奨値に比べてやや高めです。

ナトリウムの数値は朝獲れ魚がやや高めですが、生鶏肉とシニア用は推奨値の範囲内におさまっています。

それに対して、リンの数値はどれも高く、生鶏肉は推奨値の上限の2倍にもなります。

健康な猫であればどの種類を主食として選んでも問題ない数値と思いますが、気になる場合は獣医師に相談するのが安心でしょう。

乾物量は以下の計算方法で求められます。
成分値÷(100-水分)×100

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犬猫生活キャットフードと腎臓病の療法食を比較

次は、犬猫生活キャットフードと腎臓病の猫向けに販売されているヒルズとロイヤルカナンの療法食と数値を比べてみます。

ヒルズのデータが乾物のみなので、かっこ内に乾物量の計算値を記載しています。

成分ヒルズロイヤルカナンチキン味金沢港の朝獲れ魚味シニア
タンパク質30%22.5%(24%)31%以上(34.4%以上)30%以上(33.3%以上)28%以上(31.1%以上)
リン0.49%0.41%(0.43%)1.08%(1.2%)0.8%(0.9%)0.86%(1.0%)
ナトリウム0.24%0.45%(0.48%)0.28%(0.3%)0.32%(0.4%)0.28%(0.3%)

療法食と比べても犬猫生活キャットフードはタンパク質がやや高めです。

獣医師から低タンパクの食事をと指示されている場合は気になるかもしれません。

また、リンの数値は総合栄養食ということもあって、ヒルズやロイヤルカナンと比べると高めとなります。

ナトリウムについてはヒルズとロイヤルカナンのあいだの数値なので、とくに問題はないと言えるでしょう。

もし、愛猫に腎臓病の初期という診断がくだされているのであれば、タンパク質とリンの数値について獣医師と十分に相談したうえであたえるかどうか検討することをおすすめします。

療法食はリンの含有量をかなり押さえたレシピになっているものが多いため、総合栄養食である犬猫生活キャットフードのリンの値が高めに感じてしまうは当然とも言えます。総合栄養食としては決して含有量が多すぎるというわけではありません。

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犬猫生活キャットフードは腎臓病が気になる猫におすすめ

犬猫生活キャットフードは、健康な猫であれば良い選択肢となるでしょう。

ただし、腎臓病用の療法食ではありませんので、腎臓病の猫の食事で推奨される数値と比べるとタンパク質とリンの数値は高めとなります。

そのため、腎臓病の猫にはおすすめできません。

一方、健康な猫なら腎臓に負担を与える数値でありませんので、腎臓病が気になっている猫にも安心して与えることができるキャットフードと言えます。

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まとめ

犬猫生活キャットフードは素材や製法にこだわった高品質なキャットフードであり、安全かつ安心で栄養バランスに優れた総合栄養食です。

若くて健康な猫はもちろん、腎臓病が気になる飼い主さんにもおすすめです。

ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、加齢などで健康に不安があるのであれば獣医師に相談すること、定期的な健康診断を受けることをおすすめします。

なお、すでに愛猫が腎臓病になっている場合は獣医師の指示に従って、適切な食事を与えるようにしましょう。

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参考文献
・猫の腎臓病がわかる本
・ペット栄養管理学テキストブック
・動物栄養学
専門家がキャットフードを調査している

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北村 まほ
保有資格:愛玩動物救命士|猫疾病予防管理士|猫健康管理士|犬猫行動アナリスト|ペット災害危機管理士3級|猫のシニア生活健康アドバイザー|ペットフード/ペットマナー検定 犬猫専門フリーライター。「犬猫のために書く」をモットーに多数のペットメディアで執筆中。