猫ちゃんのフードパッケージを見ると成分にとうもろこしが含まれていることがあります。とうもろこしは炭水化物やビタミンが豊富で猫ちゃんが生きていくうえで必要な栄養素としても重宝するため多くのキャットフードがとうもろこしを原料に使用しています。
では自宅で加工していないとうもろこしをあげてもいいのでしょうか?
答えは【OK】!ただし与え方やその量、猫ちゃんの体質にも注意が必要です。
そこで今回は猫ちゃんにとうもろこしを与えるときの方法やそのポイントについてまとめました!
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
とうもろこしの栄養素
炭水化物
体を動かすうえで重要なエネルギー源となる成分です。
本来肉食である猫ちゃん達は人間ほど炭水化物の必要性はなく、消化も得意ではありません。とはいえ全く取らなくていいというわけでもないため何らかの食材から摂取できることが理想的。
事実、多くのキャットフードがとうもろこしなどの穀物を原料にして炭水化物を含ませています。
ビタミン類
ビタミンB1、B2、B6、C、E…様々なビタミン栄養素を含んでいます。
皮膚や代謝、免疫機能の維持に役立つ成分で抗酸化作用にも期待ができます。
カリウム
細胞活性や筋肉収縮に役立つ栄養素。
体内の過剰なナトリウムを排出する効果もあり血圧の維持にも関わってきます。
摂りすぎても不足してしまっても体に影響が出るため注意が必要です。
食物繊維
便秘や毛球症の改善にも役立つ栄養素です。
大腸で整腸作用が発揮されることが特徴で療法食の中には高繊維食というものもあります。
タンパク質
体を作る重要な栄養素です。肉食であった猫ちゃん達には絶対的に必要な栄養素ともいえます。
重要なエネルギー源となるもので不足してしまうと不調を招くためしっかりとした良質なたんぱく質を撮ってもらう必要があります。
猫にとうもろこしを与えるメリット
必要栄養素の補給
とうもろこしだけで必要な栄養素をとってもらうことはできませんが、それでも猫ちゃんにとって重要な栄養素が豊富に含まれています。
食が細かったり手作り食にしているという猫ちゃんには栄養素を補給できる食材と言えるでしょう。
抗酸化作用が期待できる
ビタミンを豊富に含んでいますから抗酸化作用に期待ができます。
免疫力を底上げすることで病気になりにくい体を作ることへとつながっていきます。
ダイエットにも効果あり
食物繊維が豊富でかさましにも使用できる食材です。
便通が整う効果もあるためもちろんダイエット効果にも期待できるでしょう。
猫にとうもろこしを与えるデメリット
アレルギーを起こす可能性
穀物であるとうもろこしはアレルギーを持つ猫ちゃん達も多くいます。
元々アレルギー体質、という場合は注意が必要。
皮膚の痒みや嘔吐、下痢が出たときは与える事は中止し動物病院を受診しましょう。
検査を行うことでアレルギーがあるかないか確認することも可能です。
消化できないことも
与え方によっては状巣に消化することができないこともあります。
アレルギーはなくても嘔吐、下痢が見られることも。
消化しやすい調理方法で与え、様子を見てあげましょう。
与え方
与えても良い部位
与えても良い部位は粒の部分のみ。芯やひげは消化できないためNGです。
市販品は食塩や保存料が添加されていることもあるためやめておきましょう。
与えてもいい量
栄養素が豊富なとうもろこしですが猫ちゃんの消化器官では多量のとうもろこしを消化することができないためあくまで少量がポイントです。
一日で数粒~ティースプーン一杯程度を目安にしましょう。
与えるときの調理方法
必ず加熱してから与えましょう。
茹でる、または蒸すとGOOD!
皮が消化されにくいため細かく刻む、またはミキサーにかけペースト状にしてあげると安心です。
まとめ
いかがでしたか?
普段から総合栄養食を食べている猫ちゃんはフードだけで必要な栄養素を補う事ができていますので無理にとうもろこしを食べさせる必要はありません。
また初めて食べさせるときはアレルギーに注意しごくごく少量からスタートしましょう。
気に入ってくれるようであればトッピングなどとして上手に使ってあげてくださいね。
参考文献・参考サイト
環境省_ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理]
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