お腹に優しいイメージがあるりんご。
すりおろしたり煮詰めてみたり、アレンジ方法も豊富で優しい甘みが特徴ですよね。
風邪を引いた時はりんごを食べる、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなりんご、猫ちゃんは食べてもいいのでしょうか?
そこで今回は猫ちゃんにりんごを与えても大丈夫か、与えるときの注意点などポイントをまとめてみました!
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
りんごは与えても大丈夫だけど…
猫ちゃんはりんごを食べても問題ありません!
ですが量や与え方には注意が必要。
というのも猫ちゃん達は本来肉食の動物、りんごのように食物繊維が豊富な食材は上手に消化することができません。
かえって嘔吐や下痢など消化器に不調をきたしてしまう可能性もあります。
また人間ほど大きな健康効果はないので無理にあげる必要はありません。
りんごの栄養成分
食物繊維
りんごには不溶性食物繊維が多く含まれています。
水に溶けない食物繊維のため便のかさが増え腸が刺激を受けます。
結果として排便がスムーズになることも!
カリウム
細胞の浸透圧を調節する栄養成分で血圧を下げる効果があるとされています。
リンゴ酸
体の新陳代謝をあげ免疫力アップにつながる栄養成分。
疲労の元となる乳酸を減らしてくれる効果もあります。
ポリフェノール
抗酸化作用があるポリフェノールはアレルギーを抑える効果など様々な面で体の状態を底上げしてくれる栄養成分です。
ビタミンC
こちらも抗酸化作用がある栄養成分、老化による体の衰えを緩やかにし病気に打ち勝つ免疫力向上に役立つ成分です。
猫にりんごを与えるメリットは?
水分が取れる
気に入って食べてくれるようであればりんごから水分を取ることができます。
喉越しも良く甘みも強いのですりおろしたものをフードと混ぜ合わせてもGOOD。
色々な栄養素
必要な栄養素は総合栄養食から摂ることができていますので無理にプラスαの栄養を与える必要はありません。
ただし手作り食の場合は不足する栄養素としてうまく活用できると理想的です。
便秘の改善
前述した通りりんごには不溶性食物繊維が多く含まれています、腸にとって刺激となるため便通がよくなることも。
ただしかえって便が大きくなりすぎてしまい便秘が進んでしまう事や反対にお腹がゆるくなってしまう事もありますので注意が必要です。
りんごを与えても良い量や部位は?
与えてもいい部位
猫ちゃんに与えていいのは果肉の部分のみです。
皮やへたは消化がされにくく嘔吐や下痢など消化器症状の不調につながる可能性があります。また種には中毒を起こす有毒成分アミグダリンが含まれていますのでNG。
果肉部分以外は避けましょう。
与えても良い量
あくまで補助的な食材として使用したい食品です。
毎日ではなく1週間に1回程度の頻度でいいかもしれませんね。小さじ一杯程度を目安にしましょう。食べすぎは消化器官に負担がかかりますのでNGです。
調理方法
消化の負担を軽減するためにすりおろし、または小さくカットして与えましょう。
すりおろしたものを絞ってジュースにしてもOK。
りんごを与えるときの注意点
種には要注意
前述した通りりんごの種にはアミグダリンという猫ちゃんには有毒な成分が含まれています。含まれている量はごく少量ですが誤って猫ちゃんが口にしてしまわないよう注意しましょう。多量に摂取してしまうと痙攣や嘔吐などを起こしてしまいます。
アレルギー
ごくまれにですがりんごにアレルギーを起こしてしまう事もあります。
初めて食べるときはティースプーン半分程度のごく少量から始め顔の腫れ、痒み、赤みなどが起きないか様子をよく観察しながら少しずつ量を増やしていきましょう。
お腹や消化器官の不調
食物繊維が多く含まれているりんごだからこそお腹の不調を引きこしてしまう可能性もあります。また元来肉食である猫ちゃんたちはその他の食品の消化が負担になってしまう事も。嘔吐や下痢、便秘など消化器系の症状が起こらないか注意してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
猫ちゃんにりんごはあげてもOKですが、あくまで欲しがる場合のみ。
無理にあげる必要はありません。
またあげる場合は量に注意し猫ちゃんが体調を壊さないようよく様子を見てあげましょう!
参考文献・参考サイト
環境省_ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理]
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