オールウェルキャットフードは吐き戻しがなくなるの?実際の口コミを動物取扱責任者の私が徹底的に調査してみました!

オールウェルはユニ・チャームペットから販売されている「猫の吐き戻し軽減」をするために作られたキャットフードです。

猫の吐き戻しに悩んでいる飼い主さんは多く、なかには「毛玉ケア」などの吐き戻し防止のキャットフードがたくさん販売されています。

しかし本当にオールウェルキャットを与えるだけで、猫の吐き戻しが軽減されるのでしょうか?

そこで今回は、動物取扱責任者の私がオールウェルキャットフードの原材料や口コミ、評判を徹底的に調査してみました!

項目詳細
商品ランクEランク
安全性
(2 / 5.0)
原材料
(1 / 5.0)
口コミ
(3.5 / 5.0)
カロリー
(3 / 5.0)
値段
(4.5 / 5.0)
目的総合栄養食
内容量200g.800g.1.6㎏.2.5㎏
価格200g 424円(税込み)
800g 968円(税込み)
1.6kg 1,628円(税込み)
2.5kg 2,820円(税込み)
タイプドライフード
対応年齢1歳以上の成猫
原産国日本
当サイトの総合評価

当サイトのオールウェルキャットフードの総合評価はEランクです。

オールウェルキャットフードは「吐き戻し軽減フード」として宣伝していており、ターゲットとなっているのは吐き戻しが多い猫になります。

確かに口コミでは「吐き戻しが少なくなった」などの声も多いですが、一方で効果がみられなかった猫も多いです。

また、原材料に関しては主原料を穀物にしており、お肉やお魚も粉末状のミールにしたものばかりを使用しています。これでは質の良いタンパク質を摂取することは難しいです。

また原材料に記載されている野菜1つが、「野菜類」と書かれていることにも疑問を抱いています。

吐き戻しに悩んでいる猫にはおすすめかもしれませんが、普通のキャットフードとしてはとても良いとは言えません。

オールウェルキャットフードを実際に買って調査!

オールウェルキャットフードのパッケージはこのような感じです。

オールウェルには様々な種類のキャットフードがありますが、パッケージの色はオレンジで統一されています

購入する際は種類を間違えないように注意しましょう。

パッケージ裏面になります。オールウェルキャットフードの特徴が書いてあります。

パッケージ裏面の上部には賞味期限の記載があります。

パッケージ左側面にはオールウェルキャットフードの食事量や与え方の注意点が書かれています。

パッケージ右側面には原材料や成分値の記載があります。猫は腎臓病や泌尿器系の病気が多いため、リンやマグネシウム値の記載があると安心しますね。

オールウェルキャットフードを開封すると400gの袋が2袋入っていました。キャットフード全体の内容量は800gですが、2袋に小分けされています。

袋を開封してみました。アルミ加工の袋に入っていますが、そのまま保管ができるようなジッパーはついていませんでした。

粒を手に出してみるとこのような感じです。粒は丸く平く、均等な形をしていますね。

1円玉とオールウェルキャットフードの粒の大きさを比較してみました。

オールウェルキャットの粒は1つ約7~8㎜と小さめです。身体の小さな猫でも食べやすい大きさになっています。

オールウェルキャットフードの口コミや評判をチェック

良い口コミ

粒が小さく、とても食いつき良いです。吐き戻しも、ほとんどしなくなりました。

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我が家の猫は食が細いので、困ってました。

猫缶はほどほど食べますが、猫缶ばかりでは良くないと動物病院で言われた、何とかカリカリを食べさせていました。同程度の価格のフードを使ってましたがこちらに変えてみたら、良く食べてくれます。

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吐き戻すことが多くて、自然素材で作られているとか、ナチュラル、自然派とか、試しましたが、これが一番うちの子達にあったようです。これまで切り替えると好き嫌いがあって食べないものもありましたが、これは、初めからよく食べました。

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悪い口コミ

10歳の猫がよく吐くようになったので、CMを見て気になっていたこちらを与えてみました。粒が前のものより小さいので、カリカリ音もしないくらいガツガツ食べるので噛んでいないのじゃないかと不安になりました。数日後、粒の形こそ無いものの、やっぱり吐きました。それに何故かウンチがとても臭くなりました。前のカリカリに戻すことにします。

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うちの子たちがよく吐き戻しをして悩んでいたのでしばらくこのフードにしていましたが、何の効果もありませんでした。逆にひどくなったみたいで食べた後すぐに吐きます。

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ピュリナでたまに吐く猫に期待して与えてみたが、10分しないうちに全部吐いた…。次の日もう一度与えてもやはり吐く。…ダメじゃん!!

食いつきは良かったし、もう一匹の吐かない猫は気にいったようでガツガツ食べてたけど、肝心の猫がゲボゲボもどすので、二度と買うことはない

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オールウェルキャットフードの口コミや評判まとめ

オールウェルキャットフードの8割は吐き戻しについての口コミでした。なので、大半が吐き戻しの有無についての評価になります。

良い口コミでは「吐き戻しが少なくなった」という口コミが多く見られました。勢いよく食べてしまう猫には効果がありそうですね。

しかし悪い口コミのなかには「逆に吐いてしまうことが増えた」などの意見もありました。

一概に全ての猫に吐き戻し軽減の効果があるわけではなさそうです。

実際、オールウェルキャットフードの公式サイトにも「軽減効果はねこによって個体差があります」と記載がありました。効果があるかどうかは試してみないと分からないでしょう。

オールウェルキャットフードのメリット、デメリット

メリット
  • 独自の技術で吐き戻しが軽減されるキャットフードになっている。
  • ライフステージによって選ぶことができる。
  • 価格が安い。
デメリット
  • 穀物を主原料にしており、猫の胃の消化に良くない。
  • 野菜や果物がほとんど使用されておらず、栄養添加物が多い。

オールウェルキャットフードのメリット、デメリットの違いになります。

メリットとしては胃ですぐ溶ける仕組みの作りになっており、吐き戻しを軽減してくれることです。

愛猫に吐き戻しが多く、吐物の片付けに悩んでいる飼い主さんにはとても嬉しいメリットでしょう。

しかし、原材料では穀物が主原料として多く使用されており、猫の胃腸に負担になってしまう場合があります。

また原材料に使用されているほとんどの原材料が低コストのため、オールウェルキャットフードのお値段もかなり安いです。

原材料気にしない飼い主さんには低価格でおすすめのキャットフードでしょう。

オールウェルキャットフードの原材料について

原材料

穀類(トウモロコシ、パン粉、コーングルテンミール)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥鶏肉加工品粉末)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、煮干パウダー、かつお節)、セルロースパウダー、動物性油脂、野菜類(ビートパルプ)、糖類(オリゴ糖)、ビール酵母、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス) 

猫にとって大量の穀物は消化の負担になるため、主原料はタンパク質が良いとされています。しかしオールウェルキャットフードの主原料は穀物です。3種類の穀物を使用しているため、アレルギー体質の猫にはおすすめできません。

お肉も素材そのままではなく肉類を乾燥させて粉状した「ミール」と呼ばれる材料が使われています。低コストのキャットフードには、お肉をミールにしたものが使用されていることが多いです。

また、野菜類に「ビートパルプ 」と記載されていますが、このビートパルプとは、甜菜(テンサイ)と呼ばれる野菜から摂れる繊維質のことです。

これだけで野菜類と原材料に書くのは、私的に納得がいきません。全体に的に原材料の評価は低いですが、酸化防止剤は天然由来のものが使用されており安心できます。

オールウェルキャットフードの成分値、カロリーについて

成分成分値
タンパク質30.0%以上
脂質9.0%以上
粗繊維9.0%以下
粗灰分7.0%以下
水分10.0%以下
カロリー(100gあたり)約340kcal

オールウェルキャットフードの成分値になります。

オールウェルキャットフードは総合栄養食なので、フードと水があれば、猫の1日に必要な栄養を摂取することができます。

他のキャットフードより脂質が少し低いように思いました。カロリーも室内猫用にしては低めの100gあたり340kcalです。

オールウェルキャットフード自体が低カロリー設計になっているため、標準体重の猫に与えると痩せてしまう可能性もあるでしょう。

オールウェルキャットフードの安全性について

オールウェルキャットフードは、日本のユニ・チャームが手掛けるキャットフードです。

使用されている原材料が国産のものでなくても、最終的に製造された場所が日本であれば国産と言います。オールウェルキャットフードには原材料の産地やどこの工場で製造されているなどの明確な記載がないため、安全性の高いとは断言できません。

しかし日本にはペットフード安全法という法律で「製造の方法の基準」が決まっているので、オールウェルキャットフードの製造基準は問題はないでしょう。

動物とはいえ、家族の一員に毎日与える食事なので、原材料や製造方法など詳細を書いてほしいですね。

オールウェルキャットフードのAmazon、楽天の価格比較

オールウェルキャットフードは通販でも気軽に購入することができます。今回、オールウェルキャットフードを最安値で購入できるのはどこなのか、大手通販会社「Amazon」と「楽天」で比較してみました!

Amazon楽天
通常価格 1,570円(税込み) 1,485円(税込み)
定期価格
送料無料660円(8,800円以上で送料無料) 

オールウェルキャットフードは「Amazon」の方が安く購入できることが分かりました。

商品自体は楽天のほうが安いのですが、送料を含めてしまうとお値段が2,000円を超えてしまいます。

もし通販で購入する場合は、Amazonで買うことをおすすめします。

オールウェルキャットフードの1日あたりの給与量目安

体重の目安1日の給与量
2kg45g
3㎏60g
4㎏75g
5㎏85g
6kg100g
7kg110g

オールウェルキャットフードの1日あたりの給与量目安になります。

食事回数は基本1日1∼2回です。

初めてオールウェルキャットフードを与える場合には、いつも食べているキャットフードに少しずつ混ぜながら切り替えていきましょう。目安としては1∼2週間です。下痢をしてしまった場合には上手く切り替えられていない場合があります。

2∼3日様子をみても治まらなければ、かかりつけ医に診てもらってください。

オールウェルキャットフードの子猫用ってどうなの?

原材料

穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、パン粉)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス、乾燥鶏肉加工品粉末)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、煮干パウダー、かつお節、まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール、乾燥シラス)、油脂類、ビール酵母、乳類(脱脂粉乳)、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、リン、亜鉛)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)

オールウェルキャットフードの子猫用も主原料が穀物です。

成猫用と大きく違う点と言えば「 まぐろミール、かつおミール、白身魚ミール 」などお魚の種類が増えたこと、野菜類が→ 乳類(脱脂粉乳) になったことです。

また、成長期の子猫に必要なタンパク質が成猫より多く含まれていることが特徴。

しかし、カロリーが100gあたり370kcalと子猫用にしては低いカロリーです。

肝心の口コミですがAmazonで☆4.4でした!原材料を気にしなければ、子猫用にしてはコスパが良いキャットフードだと思います。

専門家がキャットフードを調査している

参考文献・参考サイト

環境省_ペットフード安全法基準規格等 [動物の愛護と適切な管理]

ペットフードで健康になる(著者:坂本徹也)

AAFCO(全米飼料検査官協会)

消費者庁 公正競争規約

厚生労働省 HACCP

FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)

安全・安心なペットフードをお届けするために(一般社団法人ペットフード協会)

独立行政法人 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)

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ABOUT US
山本 星海Dog salon Star sea オーナー
この記事を書いた人 保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者 JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。