リコピンが豊富で健康野菜として人気のある【トマト】
甘味もあり水分量も豊富、喉越しがいいので食べやすくもありますよね。
手作り食を作っている飼い主さんや食が細くなってきた猫ちゃんの飼い主さんは猫ちゃんにトマトを与えてもいいか気になるかと思います。
そこで今回は猫ちゃんにトマトを与えてもOKか、また与えるときの注意点はあるか、など気になるポイントをまとめてみました。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
猫にトマトは与えてもOK
猫ちゃんはトマトを食べても大丈夫です。
ただし猫ちゃん達は本来肉食の動物、多量に与えてしまうと体に合わず消化不良を起こしてしまう事もあります。
また食べたがらない子も勿論いるでしょう。
欲しがらない猫ちゃんに無理に食べさせる必要はありません。
トマトを与えるときは注意点を守りながら猫ちゃんが体調を壊すことがないか様子を見つつあげてくださいね。
トマトの栄養成分
ビタミン
トマトにはビタミンが豊富!
ビタミンB1、B2、B6と様々なビタミンが含まれていますがその中でもビタミンCが圧倒的に多いのが特徴です。
抗酸化作用があり皮膚や被毛、免疫活性が期待できます。
ビタミン注射で体が元気になるように猫ちゃんの体にもビタミンCはとても重要な栄養素。
水溶性ビタミンに分類されますので体に不要な分は尿として排泄されます。
リコピン
トマトの赤い色はリコピンという色素からきています。
通常動物の体内では呼吸をして取り込んだ酸素の一部が活性酸素に変化します。
活性酸素は過剰になると細胞障害を起こし老化やガンの原因になるとも言われています。
リコピンはこの活性酸素を減らすことができるとされ免疫向上、健康維持に役立つ食材として人気があります。
カリウム
ミネラルの一つであるカリウムは体の水分バランスを整え、血圧のコントロールに役立つとされる栄養素です。
体に必要な栄養素ですが通常、総合栄養食を食べていれば不足することはありません。
むしろ過剰摂取は厳禁、かえって高カリウム状態になる可能性もあります。
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脂肪燃焼遺伝子を増やすとされる栄養素。
猫ちゃんでの研究結果は出ていませんが人間ですと脂肪を燃焼するたんぱく質を増産し
ダイエットに効果的とされる栄養素です。
水分
トマトはその90%が水分でできています。
飲水量の低下は尿路疾患や体調不良の原因ともなります。
猫ちゃんがお水に口をつけなくなる冬時期、そしてシニア期に活用できると理想的ですね。
猫にトマトを与えるメリットは?
抗酸化作用
トマトを食べる最大のメリットはやはりその豊富な栄養素がもたらす抗酸化作用です。
免疫活性と聞くと具体的なものが浮かんでこないかもしれませんが、猫ちゃん達も人間同様年齢を重ねれば被毛の艶はなくなっていきますし、細胞も衰え病気をしやすくなります。
サプリメントで補う方もいらっしゃいますが旬のお野菜で補う事が出来たらより健康的ですよね。
水分摂取
前述した通り水分が豊富なトマトは少量食べるだけでもしっかり水分が摂取できます。
喉越しも良く食べやすいのでお水をあまり飲んでくれない猫ちゃんに食べてもらえるといいかもしれませんね。
トマトを与えても良い量や部位は?
与えていい量
トマトは栄養豊富ですが、だからこそ与える量には注意が必要です。
成猫で一日当たりトマト16分の1程度が上限とされています。
ただ肉食の猫ちゃんが毎日その量のトマトを食べる事はお腹の不調を招く可能性もあるのであまりお勧めできません。
目安として小さじ1杯程度、数日おきぐらいが体に負担なく食べられるペースかなと思います。
与えてもいい部位
トマトの中で猫ちゃんにあげても良い部位は赤い実の部分のみです。
葉や茎には中毒症状を起こす可能性があるトマチンが含まれているのでNG。
なおこのトマチン、実の部分にも少量ですが含まれています。
特にまだ熟していない青い実には多く含まれていますので要注意、猫ちゃんに与えるときはしっかり熟したものを選びましょう。
与え方
消化が良い食材ではないので加熱してから与える方法がベストです。
加熱することによって消化がされやすくなることに加え、リコピンが吸収されやすくなる、猫ちゃんが苦手な酸味が和らぐ、というメリットも。
皮は剥き、種は取り除いてから細かく刻んであげてくださいね。
トマトを与えるときに注意点
成分に注意
前述したトマチン、そして栄養素でもあるカリウムには注意。
カリウムの過剰摂取は臓器に負担がかかり体調不良や持病の悪化につながることもあります。
腎臓や心臓に持病がある猫ちゃんに与えることはやめておきましょう。
どうしても猫ちゃんが欲しがる時はかかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。
アレルギー
ごくまれですがアレルギーを起こす可能性もゼロではありません。
初めてトマトを与えるときはティースプーン半分程度から始め体に変化が出ないか確認しながら少しずつ増やしていきましょう。
万が一皮膚の痒み、嘔吐、下痢など変わった症状が現れるようでしたら与える事は中止し動物病院を受診してくださいね。
嘔吐下痢
アレルギーではなくても体に合わない、冷えてしまった、食べ過ぎた、という時は嘔吐や下痢が出る事があります。
水分量が多い食材ですから下痢をしてしまう猫ちゃんは多いかもしれませんね。
そのような時は与える事を中止し動物病院を受診しましょう。
量を減らす、常温のものを与えるなどしても症状が出てしまう時は残念ながら体に合っていないことになりますのでトマトはやめておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
人間でも好き嫌いがあるように猫ちゃん達にも好みがあります。
もし興味を持って食べたがるようであればポイントを押さえ体調をよく観察しながら与えてみてください!
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