ちょっぴり高価ないちご、大人も子供も好きな方が多い人気の果物ですが猫ちゃんに与える事はOKなのでしょうか?
肉食の猫ちゃん達ですが中には甘い香りに誘われて興味を持つ猫ちゃんもいるようです。
喜んでくれるのなら奮発して食べさせてあげたくなりますよね!
そこで今回は猫ちゃんにいちごを与えるときのメリットや注意したいポイントについてまとめました。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
いちごは与えてもOK
猫ちゃんはいちごを食べても大丈夫です。
甘みも強く、香りも芳醇。
栄養素も豊富で食べる事で得られるメリットは多くあります。
ですが反対にその豊富な栄養ゆえに食べ過ぎると体調を壊してしまうケースもあるため注意が必要です。
与えるときは量や頻度を調節しつつ猫ちゃんの反応を見てあげましょう。
いちごの栄養成分
小さないちごですがその一粒に含まれる栄養素はとっても豊富です。
代表的な栄養素はこちら!
糖質
摂りすぎはNGですが適切な量であれば良質なエネルゲンとして役立つ栄養素です。
食物繊維
いちごは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方を含んでいます。
お腹の動きをスムーズにし整腸作用をもたらしてくれることも。
タンパク質
エネルゲンとして役に立ちます。皮膚や被毛の健康を保つためにも重要な栄養素。
水分
いちごの9割はなんと水分!
水分がとれることは勿論、その水分量の高さからくる食感を好む猫ちゃんも。
ビタミンC
抗酸化作用のあるビタミンC。
強く丈夫な体を作ります。
アントシアニン
こちらも抗酸化作用のある栄養素。
目の健康や循環器のサポートにも役立ちます。
カリウム
細胞の浸透圧をコントロールします。
腎機能が落ちているとカリウムの排出がうまくいかず高カリウム状態になってしまう事もあるので要注意。
キシリトール
いちごに含まれているキシリトールは天然甘味料、人間では虫歯予防効果が高いとされていますが猫ちゃんにはやや注意な成分。
いちごを食べるとどんなメリットがある?
栄養素の補助
あの小さな一粒に様々な栄養素が含まれているいちご。
トッピングやおやつとして少量摂取するだけでも不足している栄養を補う事ができます。
総合栄養食を食べている猫ちゃん達は基本的に食事から十分な栄養が取れていますが手作り食などでは栄養補助の食品として万能性の高い食材と言えるでしょう。
水分摂取
いちごの9割は水分。
飲水量が減ってくる冬時期、そしてシニア期には水分を取ってもらうために役立ちます。
飲水量の低下は尿路疾患や脱水などの要因。
お水を嫌がってしまうようであれば食事から水分摂取をしてもらうことが理想的です。
食欲の増進
いちごそのものに食欲増進の効果があるわけではありませんがグルメな猫ちゃん達は毎日同じ食事だと飽きてしまう事もあります。
いちごをトッピングすることで目新しさから食いつきがよくなることも。
水分も多く喉越しもいいため食べやすく気に入ってくれる猫ちゃんもいるかもしれませんね。
いちごを与えても良い量や頻度
気に入ってくれたとなれば沢山あげたくなりますが、勿論あげすぎはNG。
体調不良の原因になることもありますので注意してくださいね。
与えても良い部位
いちごの中で与えていいのは果肉の部分のみ。
葉や茎は消化されにくく農薬の付着も気になりますので避けましょう。
与え方
基本的には生のまま与えてOK!
細かく刻んであげることで猫ちゃんが食べやすく、消化もされやすくなりますのでひと手間かけてあげてくださいね。
加熱してあげると冷えが出にくく消化もされやすくなりますが火が通ることで消えてしまう栄養素もあります。猫ちゃんに合わせ調理してあげてくださいね。
なおいちごそのものに含まれる糖質量が多いためお砂糖などで甘みを足すのはNGです。
与えても良い量
いちごの与えていい量は通常サイズで半粒~一粒が目安。
もちろん旬の大きいものであれば減らしてあげましょう。
与える頻度
できれば毎日ではなく、数日おき~1週間に1回程度がいいかもしれませんね。
トッピングやおやつとしてちょっぴり特別な食材として使用するとGOOD。
いちごを与えるときの注意点
葉や茎
前述した通り葉や茎は消化されにくいため避けるようにしてくださいね。
加工品はNG
いちごのジャムや加工された食品はお砂糖や様々な成分が添加されています。
猫ちゃんの体には不向きですので加工品はNGです。
アレルギー
ごくまれですがアレルギーを起こす可能性もゼロではありません。
初めてあげるときはごく少量から始め体調を壊すことがないか確認しながら量を増やしていきましょう。
糖尿病やキシリトールの弊害
糖質が多いいちごは長期的、また大量に食べる事で糖尿病につながる可能性もあります。
更に猫ちゃんには害がないとされているキシリトールも実はワンちゃんには中毒性があるとされている栄養素。摂取のしすぎは避けるべきでしょう。
持病
糖尿病や腎臓、心臓の持病がある猫ちゃんは一度かかりつけの獣医師に相談してから与えるようにしましょう。
いちごが持つ栄養素は良くも悪くも持病に作用する可能性がある食材です。
下痢・嘔吐
体に合わず下痢・嘔吐をしてしまうことがあります。
消化が上手くいかないこともありますし、体が冷えてしまう事も。
このような時は与える事はやめ、症状がひどくなる前に一度動物病院を受診なさってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
全ての猫ちゃんがいちごを好むわけではありませんが気に入ってくれるようであれば補助的な食材として使用してあげましょう。
いちごのみでは全ての栄養素を補う事はできませんのであくまで総合栄養食、主食とは別で扱ってくださいね!
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