本来肉食の猫ちゃん達はお野菜を食べる機会はありません。
ですが中には手作り食を好む猫ちゃんもいますよね。
キャベツはカサ増しに使う事もできる万能な食材!
人間でもダイエットに愛用している方が多いかと思います。
では猫ちゃんにキャベツはあげても大丈夫なのでしょうか?
今回は猫ちゃんにキャベツを与えても大丈夫か、また量や与え方の注意点をまとめました!
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/第一種動物取扱業登録/動物取扱責任者
JKC公認トリマー養成機関で2年犬や猫に関する様々な知識や技術を学び、多数の資格をとる。トリミングサロンStar seaを経営。
猫ちゃんにキャベツは与えてもOK!
結論から先にお伝えすると猫ちゃんにキャベツは与えても大丈夫です。
ただし量や与え方には注意が必要。
誤った与え方をしてしまうと体調不良の原因にもなりかねません。
また肉食である猫ちゃん達ですから、もちろんキャベツを食べたがらない子もいます。
総合栄養食を食べている場合は普段の食事で十分な栄養が取れていますから無理に食べさせる必要はありません。
キャベツの栄養素
キャベジン
ビタミンUのこと。
胃や十二指腸の潰瘍を防ぐ成分で消化器の保護に役立ちます。
そのため人間ではトンカツなど脂っこいものに付け合わせてとして出されることが多いんですね!
ビタミンC
抗酸化作用があるビタミンC。
免疫力を高め強い体を作ることに役立ちます
ビタミンK
骨を頑丈にしてくれる栄養素です。
また出血時に正常に血液を止めることにも作用しています。
葉酸
赤血球の生成を助け貧血を予防します。
妊娠中などは意識して摂りたい栄養素とされています。
与えていい量や部位は?
与えていい量
一回に与えていい量は湯がいたキャベツで小さじ一杯分と考えましょう。
食べすぎは消化不良を起こしかねません。
また満腹感が強いためあまり沢山食べてしまうとその他の栄養素を補う普段の食事が取れなくなってしまうためNGです。
毎食与えるというよりは週に数回程度がいいかもしれませんね。
あくまでトッピング、香り付け、のポジションで使用してくださいね。
与えていい部位
キャベツの中で猫ちゃんに与えていいのは柔らかい内葉の部分のみです。
芯は消化がされにくく、嘔吐や下痢の要因となりますので避けてくださいね。
また一番外側の葉もかたく消化されにくいことに加え尿路結石を作りやすい成分が多く含まれている、農薬がかかっているなどの理由から猫ちゃんに与えるのはやめておきましょう。
与え方
生で与える
ビタミンは水溶性なため長時間水にさらしたり加熱すると溶けだしてしまう性質があります。生のまま与える事で本来の栄養素を逃すことなく与える事ができます。
またキャベツの食感を楽しみたい猫ちゃんは生の方が喜んでくれるかもしれませんね。
ただし生野菜は消化がされにくく猫ちゃんの消化器官に負担がかかることもあります。
生キャベツを与えるときは小さく刻み、ごく少量を意識して与えましょう。
千切りキャベツで数本あれば十分です。
葉のまま与えると消化がうまくできないことがありますので避けた方が無難です。
加熱して与える
一度火を通すことで柔らかくなり消化もされやすくなります。
また食べる事で水分摂取にもつながりますので飲水量が落ちる冬時期などは特におすすめの与え方です。
ビタミンなど失われてしまう栄養素も多いですが猫ちゃんの体に負担なく食べられるのは加熱済みのキャベツとなります。
注意したいポイント
アレルギー
ごくごくまれにですがアレルギーを起こしてしまう事があります。
初めて食べるときはティースプーン半さじ程のごく少量から始め大丈夫そうであれば量や回数を増やしていきましょう。
もし嘔吐や下痢、顔の腫れ、皮膚の異常が起きたときは中止して動物病院へかかられてくださいね。
消化不良
キャベツを上手に消化できないと胃や腸に負担がかかり嘔吐や下痢の症状が出始めます。
このような時は体にあっていない可能性が高いので与える事はやめておきましょう。
結石
キャベツには尿路結石を作る【シュウ酸】という成分が含まれています。
1回食べたくらいでは問題ありませんが長期的に食べ続けることで結石ができやすい体質になってしまうことも考えられます。
与える量や回数を制限しつつ、元々尿路疾患を持っている猫ちゃんは与える事自体避けた方がいいでしょう。
冷え
キャベツはお腹を冷やしてしまう事があります。
生のまま、加熱済みに関わらず冷えてしまったものは少し心配です。
生であれば冷蔵庫ではなく常温保存していたもの、加熱したものであれば人肌程度に冷ましたものがいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
猫ちゃんはキャベツを食べても大丈夫ですが無理に与える必要はありません。
また体質や持病の有無であげない方がいいケースもあります。
日常的に与えたいという場合はかかりつけの獣医師に一度確認してからの方が安心かもしれませんね!
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