ブッチのドッグフードは、環境規制が世界一厳しいニュージーランド原産のドッグフードです。
しかし、口コミの中には「肝臓の数値を悪化させる」といった声があります。
このような口コミがあると、飼い主さんはブッチを与えるのを躊躇してしまいますよね。
良い口コミも多いため、実際はどうなのか気になりませんか。
そこで、犬の管理栄養士の資格を持つ私が「ブッチが原因で肝臓の数値が悪化するのか」この疑問を解消したいと思います。
ニュージーランドで鳥インフルエンザが発生したため、令和6年12月2日(月)に農林水産省が輸入を一時停止しました。この影響で、ブッチの新規販売を停止しており、再開時期は未定です。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹
ブッチドッグフードで肝臓の数値は悪化するの?
「ブッチが原因で肝臓の数値が悪化する」といった口コミですが、ブッチには肝臓の数値に悪影響が出るような成分は入っていません。
また健康な犬が食べて、健康を害するような事実も見当たりませんでした。
では、なぜこのような口コミが出てくるのでしょうか。ブッチの特徴と肝臓への影響について解説していきます。
ブッチドッグフードの特徴
ブッチはニュージーランド産のヒューマングレードのお肉を使用しています。
小麦などのグルテンや人工調味料、合成色素などの成分は一切使用していない無添加ドッグフードです。
赤身の牛肉や鶏肉をメインに使っており、嗜好性の高いドッグフードであることが特徴です。
お肉の割合が76.5〜92%のミートフードであり、肉の消化を得意とする犬にぴったり!美味しく、健康にも気を遣ったドッグフードとなっています。
ブッチドッグフードが与える肝臓への影響は?
肝臓への影響ですが、健康な犬がブッチを食べるのには問題ありません。
しかし、もともと肝臓が悪い犬は避けたほうがいいでしょう。
肝臓が悪い犬は「赤身肉を与えない方がいい」と獣医師に言われることがあります。
それは赤身肉に含まれているアミノ酸が犬の体内で代謝される時に、肝臓に負担をかけてしまう可能性があるからです。
そのため「ブッチが肝臓の数値を悪化させる」といった口コミが出てくるのかもしれませんね。
肝臓に持病がある犬に与える場合は、獣医師に相談してから、ブッチを与えるようにしましょう。
健康な犬の肝臓の数値が悪くなるといった根拠は、調査した限りでは見つかりませんでした。
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ブッチドッグフードのメリットとデメリット
これまでブッチの特徴や肝臓への影響について紹介しましたが、ブッチを使っていくうえで、他にもさまざまな特徴があります。
ブッチを与えていく飼い主さんにとって、メリット・デメリットはどのようなものなのでしょうか。ブッチを購入する前に確認しておくといいでしょう。
ブッチドッグフードのメリット
ブッチを調べていると、良い口コミが多いです。
実際にブッチには以下のようなメリットがあります。
- 食いつきがいい
- 水分摂取ができ、消化に負担をかけにくい
- 無添加へのこだわり
食いつきがいい
もともと肉食動物の犬にとって、ミートフードであるブッチは食いつきがいいドッグフードです。
短時間かつ低温で調理しているため、肉本来の匂いや風味を逃すことなく楽しめます。
犬の食欲が増すようなドッグフードになっているでしょう。
水分摂取ができ、消化に負担をかけにくい
ペットフードといえば、カリカリとした乾燥しているドライフードをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
しかし、ブッチは違います。水分の含有量は74.5%と水分を多く含んだドッグフードです。
生肉と同じくらいの水分含有量を保ち、食べ物の消化吸収にかかる胃腸への負担を最小限に抑えています。
また、水をうまく飲むことができない高齢のシニア犬や口腔内トラブルがある犬にも水分補給としてブッチがおすすめです!
無添加へのこだわり
ブッチは以下のような人工添加物や成分は一切使用していません。
- 糖類
- 小麦
- グルテン
- イースト
- 合成色素および人工調味料
- 合成香料
- エトキシキン
- プロピレングリコールなど
飼い主さんが安心して与えることができるでしょう。
ブッチドッグフードのデメリット
ブッチのメリットを紹介しましたが、メリットばかりではありません。
デメリットもあるので、そちらも確認しておきましょう。
- 切り分けないといけない
- 要冷蔵で賞味期限が短い
- 販売場所が限られている
切り分けないといけない
ブッチはミートフードですが、カットされていない大きな商品です。愛犬に与える前にカットしなければいけない手間があります。
犬が食べる量を切り分けて、食べやすいサイズにしてあげる必要があるでしょう。
要冷蔵で賞味期限が短い
ブッチは要冷蔵のチルドフードなので、冷蔵庫のスペースを圧迫してしまいます。
開封後は鮮度を保つために7〜10日を目安に食べきらないといけないので、長期保存には向いていません。
長期保存を考えるのであれば、カットしたブッチを冷凍保存する方法もあります。公式のホームページにも載っていますので、確認して試してみるといいでしょう。
販売場所が限られている
現在、一部のペットショップとオンラインのみの販売となっています。
購入したいと思っても、どこでも購入できるわけではありません。
継続して購入を考えるのであれば、購入場所を見つけておくか、定期コースの申し込みも検討しておきましょう。
公式サイトの定期コースでの注文がブッチを一番安く購入できますよ。
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ブッチドッグフードは安全?原料や添加物はどうなっている?
冒頭で紹介しましたが、ブッチの原材料は農産物の規制が世界一厳しいと言われているニュージーランド産です。
厳格な検査をクリアした生産牧場からの原材料を使っており、安全性は非常に高いと言えるでしょう。
ただし、実際に与えるとなると飼い主さんはどのようなものが含まれているか気になると思います。
ブッチにはどのようなものが含まれており、犬にとって影響はないのか解説していきましょう。
ブッチドッグフードにはどんなものが含まれてる?
ブッチのブラック・レーベルの原材料は以下のとおりです。
- ブッチ ブラック・レーベルの原材料
- ビーフ33%、ラム25%、チキン18.5%、2%以上~10%未満【フィッシュ(サバand/orマグロ)、野菜類(ニンジン、エンドウ豆、コーン)、大豆、ココナッツ、穀物(米、コーンを含む)植物性繊維】、1%~1%未満【凝固剤(カラギーナン等)、ケルプ、天然香料、ビタミン・ミネラル類(ビタミンD、E、Ca、塩化コリン、タウリン、亜鉛、鉄、チアミン、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、葉酸)】
商品によって割合は少し変わりますが、ほとんど同じ原料が使われています。
凝固剤と記載がありますが、ブッチの凝固剤は天然由来のものを使用しており、犬の健康に影響が少ないものです。
原材料はすべて明確な記載がしてあり、配合量も公開しているので安心して与えることができるでしょう。
ブッチドッグフードを食べないほうがいい犬は?
食いつきが良く、安全性の高いブッチですが、なかには食べないほうがいい犬もいます。
どのような犬なのか、さっそくみていきましょう。
肝臓や腎臓を患っている
冒頭にも紹介しましたが、肝臓や腎臓を患っている犬はブッチを控えておきましょう。
特にブラック・レーベルはビーフやラムの赤身肉を主体にして作られています。肝臓や腎臓が悪い犬は赤身肉は避けたほうがいいです。
鶏を使用したホワイト・レーベルや魚を使用したブルー・レーベルを与える際には、一度獣医師に相談してから与えたほうが安心です。
下痢をしやすい
たまにブッチを食べると、下痢になってしまう犬がいます。
ブッチは水分の含有量が他のドッグフードよりも多いため、下痢になってしまう犬がいるようです。
よく下痢をしてしまうような犬は避けたほうがいいでしょう。
もし下痢をしやすい犬であれば、ドライフードと一緒に少しずつ与えることをおすすめします。
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まとめ
ブッチが原因で犬の肝臓の数値が悪くなるような根拠は、調査した限りではありませんでした。
むしろ厳格な検査があり、犬にとって健康に配慮された良いドッグフードだと思います。
ブッチのメリットやデメリットを飼い主さんがしっかりと理解したうえで、愛犬に与えてあげてくださいね。
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