ドッグフードをどのような方法で砕いているでしょうか?
硬いイメージのドッグフードは道具さえあれば簡単に砕くことができるのです。
本記事では、ペットフードを砕く専用の道具や100均で購入可能なフードを砕く道具を紹介していきます!
実際に私がドッグフードを砕いた方法も解説しているので、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
Dog salon Star seaの専属ライターです!10歳になるチワックスと仲良く暮らしています。取得した知識を活かしワンちゃんに関する記事を執筆していきます!
保有資格:犬の管理栄養士、犬の管理栄養士アドバンス、犬の管理栄養士マスター
ドッグフードを砕くメリット
ドッグフードを砕くのは大変なことですが、その分メリットも多いのです。
それぞれを詳しくみていきましょう!
食べやすくなり食いつきがよくなる
一般的には愛犬の体格に応じて粒の大きさを選ぶことが多いですが、「これいいな」と思ったドッグフードの中には粒が大きく超小型犬や小型犬が食べにくいフードが販売されています。
そのようなフードを砕くことによって、体の小さな犬でも食べやすくなり嗜好性もアップします。
ドッグフードの食いつきが悪い場合は粒が大きくて食べにくい可能性もあるので、ドッグフードを砕くことで食べてくれるようになるかもしれません。
変食や好き嫌いの激しい犬には食いつきのいいフードを砕いて、いつものフードにかけて混ぜ合わせてみましょう!
砕くことでいつものフードに絡まりやすくなり、残さず食べてくれるかもしれませんよ。
胃腸にかかる負担を減らす
消化機能が未熟だったり衰えている場合には、フードを砕くことで消化時間が短くなり胃腸への負担を少なくできるかもしれません。
愛犬の便が硬すぎたり、柔らかすぎたりしているときは、粒をうまく消化できず消化不良を起こしている可能性もあります。
そのような場合には、砕いたドッグフードを与えて2∼3日程度愛犬の便の様子をみてください。消化不良が改善されて適切な便になるようであれば、引き続きフードを砕いてあげましょう。
ふやかしやすい
フードをふやかしたい場合、砕いたほうが時間を短縮できます。ぬるま湯であれば早くて5∼10分ほどでふやかすことができるでしょう。
また子犬の離乳期は飲み込めるようドロドロにしたフードを与えなければいけません。
フードを砕かずにふやかすと芯が残ることもあるので、フードを砕いてからふやかして、子犬用ミルクを混ぜて与えましょう。
ドッグフードを砕くデメリット
ドッグフードを砕くことで以下のようなデメリットもあります。
歯垢がつきやすい
ドッグフードを砕くことで粒が小さくなり、歯の隙間に挟まりやすくなります。そのまま放置していると歯垢や歯石になってしまうことも。
歯垢や歯石は歯周病の原因になり、最終的には歯が抜けてしまったり、重度の場合は下顎の骨が骨折してしまうこともあるでしょう。
フードを砕くことで口腔内のトラブルを引き起こしやすくなるため、歯をしっかり磨くことが大切になります。
粉々にしすぎるとむせてしまうことも
ドッグフードを砕くと粒の大きさは均等になりません。
なかには、砕きすぎて粉っぽくなってしまうこともあるでしょう。そんな状態で愛犬が食べてしまうとむせて咳きこんでしまうことがあります。
粉が気管に入ると異物を排除したり、細菌感染が起きて肺に炎症を起こす誤嚥性肺炎になる可能性があるので、粉になったフードはなるべく捨てて形の残っているものだけを残してあげましょう。
また愛犬の口の周りが汚れたり、床に粉がちらばるデメリットもあります。
ドッグフードを砕く必要のある犬は?
ドッグフードを砕く必要があるのはどのような犬なのか、説明していきましょう!
超小型犬
チワワやトイプードルポメラニアンなど超小型犬にとって大きい粒は、口に運びにくく食べにくいです。フードを丸呑みしてしまう子では大きな粒が喉に詰まってしまい危険なことも。
もし愛犬に合った小粒タイプのフードが見つからない場合は、砕いてフードを食べやすくしてあげましょう。
最近では、小粒タイプのフードも多く販売されているので、フードを砕く前に探してみることをおすすめします。
子犬や老犬
消化機能が未熟な子犬や消化機能が低下してくる老犬には、ドッグフードを砕いて消化しやすくさせてあげるといいでしょう。
また、離乳期では離乳食を作るためフードを砕いてふやかす、高齢期では口腔内トラブルが増えるため食べやすくするために砕く工夫も必要となります。
食べれるフードが限られている犬
アレルギーを持っている、特定の疾患等に対し食事療法食を与えているなど、与えれるフードが限られている犬もいます。
与えているフードの粒が愛犬にとって大きすぎる場合は、食べやすくなるように砕いて与えましょう。
ドッグフードを砕く道具を7つ紹介!【100均、Amazon、楽天】
皆さんはどのような道具を使用してドッグフードを砕いているでしょうか?
ドッグフードの砕き方には正解がないため、飼い主さん自身がやりやすい方法を見つけてみましょう。
ここでは、ドッグフードを砕く道具とその方法を紹介していきます!100均でも揃えられるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
砕く道具 | トンカチ | こん棒 | すり鉢・すりこぎ | 包丁・ハサミ | ミキサー | コーヒーミル | フードクラッシャー |
100均での購入 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
価格帯 | 100円∼ | 100円∼ | 100円∼ | 100円∼ | 2,000円∼ | 500円∼ | 1,000円∼ |
※価格帯よりも安く販売されていることもあります。
トンカチ
100均でも購入できるトンカチは少ない力でもフードを砕くことができます。
ジップロックの中にフードを入れて、上から優しく叩きましょう。
あまり力を入れるとフードが粉々になるので注意!
めん棒
めん棒も100均で購入可能な道具になります。
トンカチ同様にフードをジップロックに入れて上から叩きましょう。
思っているよりも簡単に砕くことができますが、最初は力加減が難しいです。
叩くときに大きな音が出るため、側に愛犬がいないことを確認してください。ジップロックの下にタオルをひいておくとほんの少しだけ響きが軽減されます。
すり鉢・すりこぎ
すり鉢・すりこぎも100均で購入することができます。
すり鉢にフードを入れてその上からすりこぎで押し潰しましょう。
すり鉢にたくさん入れてしまうとフードを砕けにくいです。そのため、少量だけ砕きたい方や粒の砕く大きさを調整したい方に向いています!
トンカチやめん棒と違い、直接フードに触るので、ペット専用のすり鉢・すりこぎ買う必要があるでしょう。
包丁・ハサミ
包丁やハサミも100均で販売されています。
ハサミは一粒ずつしかできないため、効率が悪いですが確実に2等分にできます。
包丁はまな板も必要となりますが、まな板シートを敷いておけばペット専用のものを買う必要はないでしょう。
どちらも飛び散ってしまう可能性があるので、周りに誰もいないことを確認して慎重に行いましょう。
粒が丸いため、うまく切れず誤って手を怪我させてしまう可能性もあります。包丁、ハサミの取り扱いには注意しましょう。
ミキサー
一番力をかけずに砕くことができるのはミキサーです。
しかし、威力が強く粉々に砕けてしまう可能性があるので、スイッチを押す時間を見極めなければいけません。
また、ペット専用のミキサーを新たに購入することは一番コストがかかります。現在使用していないミキサーがあれば、しっかり洗って活用してみるといいでしょう。
コーヒーミル
コーヒーミルでもドッグフードを砕くことができます。100均で購入できますが、500円ほどで販売されています。
コーヒーミルは必ず新品で購入しましょう!コーヒーにはカフェインが含まれており、犬が摂取してしまうと中毒症状を引き起こしてしまうため大変危険です。
コーヒーが好きな方は間違えてコーヒー豆を挽いてしまう可能性も否定できないため、保管場所は分けておきましょう。
フードクラッシャー(ペット用)
※引用画像:Amazon
犬や猫のフードやおやつを等を細かくする機械です。押す回数によって細かさを調整できることがポイント!
手動だけではなく自動で砕くことのできるフードクラッシャーも販売されています。
もし毎日のようにフードを砕く必要があれば、家に一台置いておくと便利でしょう。
実際にドッグフードを砕いてみました!
上の画像は私が実際にドッグフードを砕いたときのものになります。
私がフードを砕くのに使用したアイテムは「コップ」です!ジップロックにフードを入れて上から何回か叩くだけで簡単に砕けます。
画像をみてもらうとわかりますが、大きさはバラバラで均等ではありません。砕けていない粒もあるので力加減は難しいなと感じました。
割れるようなガラスコップではなくタンブラーで砕きました!お気に入りのコップはやめておきましょう。
繰り返し砕くとコップが傷ついてしまう可能性があるため、必ず傷ついてもいいコップを使用してくださいね。
愛犬家の友人はお皿でフードを砕いていると聞きました!
フードを砕く道具を新たに購入しなくても、お家にある食器を活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ドッグフードを砕くことはメリットだけではなくデメリットもあることを覚えておきましょう。
本記事で紹介したドッグフードを砕く道具はほとんど100均で購入することが可能です。トンカチや、めん棒はすでにお家にあるもので使用できます。持っていればわざわざ購入する必要はありません。
もしフードを砕いたり、フードをふやかす頻度が多ければペットフード専用のクラッシャーを購入すると便利ですね。