ミールは危険な材料だった?!副産物や4Dミートなど不安な原料を徹底解説!

ドッグフードの原材料として、よく使われている素材のひとつが「ミール」です。

ミールを簡単に言えば、素材などを乾燥させて粉末状にしたもののこと。

ドッグフードに使われやすいのは「チキンミール」や「フィッシュミール」などの、お肉やお魚を原料にしたミールになります。

そんなミールについて、ネットでは「ミールは危険」「ミールは避けたほうがいい」といった声を見かけることがありますよね。実際のところどうなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、犬の管理栄養士の視点から「ミールは本当に危険なのか?」をわかりやすく解説!

さらに、「肉副産物」や「4Dミート」など、ちょっと気になる原材料についてもわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

目次

【結論】ミール=危険は誤解!内容を見て判断しよう

まず、「○○ミール」と書かれている原料には、お肉だけでなく、内臓(肺・肝臓・腎臓・胃腸など)や骨が使われていることがあります
これらをまとめて調理し、乾燥・粉砕して作られるのが“ミール”です。

もちろん、「チキン生肉」などと比べると、品質に差があるように感じる方もいるかもしれません。

でも実は、内臓や骨にはビタミン・ミネラルなどの栄養が豊富に含まれており、栄養価が高いというメリットもあるのです。

さらに、ミールに何を使っているかはメーカーによってさまざま。
中には、内臓や骨を一切使わずに「お肉の部位だけ」で安全にミールを作っているところもあります

つまり、原材料表示に「○○ミール」と書かれていても、それだけで危険を判断することはできません

山本星海

魚については種類にもよりますが、人間も普段から内臓や骨ごと食べていることがあります。たとえば、ししゃもやいわし、さばの缶詰などがそうですね。
そのため、魚を粉末状に加工してミールにしても、特別に危険というわけではなく、むしろ安全性の高い素材といえる場合もあります

チキンミールなど動物が確認できる場合は比較的安全性が高い!

同じ「ミール」と書かれていても、その内容は商品によって大きく異なります

たとえば「チキンミール」のように動物の種類がはっきり書かれているものもあれば、「ミートミール」のように、複数の動物の肉が混ざっている可能性があるものもあります。
このような曖昧な表記は、アレルギーを持つ犬にとっては危険です。

どのような動物が入っているかわからないため、知らずにアレルゲンを与えてしまうリスクがあるからです。

そのため、ミールでも原材料がしっかりと明記されているかどうかは、フードの安全性を判断する重要なポイントになります。

そのため、品質を重視したい場合は、信頼できるメーカーの製品を選ぶか、ミール不使用のフードを選ぶのもひとつの方法でしょう。

「肉副産物」は何が入ってる?不安な方が知っておくべきポイント

上で説明した「ミートミール」と同様に、詳しい原材料が分かりづらい表記は他にもあります。
その一つが「肉副産物」です。

肉副産物を簡単に言うと、「肉」と定義された部分以外の部位ことを指します。

例えば、

  • 牛の場合は 肺・脾臓・腎臓・脳・肝臓・骨 など
  • 鶏の場合は 頭や足 など

ここまで聞くと、「こんなものを愛犬に与えるのは不安…」と思われる方も多いかもしれません。

ですが、すべてが悪いわけではありません
メーカーによっては、きちんと洗浄された栄養豊富な内臓を使い、栄養補助として役立てているケースもあります。

つまり、「肉副産物」と書かれていても、どんな部位を使っているかの情報があるかないかで、品質に大きな差が出るのです。

もし気になるフードに「肉副産物」と書かれていたら、具体的にどの部位が使われているのかをチェックしてみましょう。
何の説明もない場合は、避けたほうが安心かもしれません。

4Dミートは危険?見分ける方法はあるの?

4Dミートは危険」という言葉、ドッグフードを調べていると一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

4Dミートは人間が食べられないようなお肉のことを指します。
本来であれば捨てられてしまうお肉を使うことで、ドッグフードの価格を大きく下げられるというメリットがあるのです。

「4Dミート」の4Dとは?
  • Dead (死んだ動物の肉)
  • Dying (死にかけていた動物の肉)
  • Disabled (身体の一部に障害のある動物の肉)
  • Deseased (病気の動物の肉)

極端に安いフードには4Dミートが使われている可能性があるとも言われており、注意が必要です。

とはいえ、実際に4Dミートが使われているかどうかは、私たち消費者が見分けることはできません

ただし、4Dミートが使われているフードを選んでしまうリスクを減らすといった意味では「原材料の表記があいまいで、やたらと安いドッグフード」を避けることが有効でしょう。

山本星海

ここで一つお伝えしておきたいのが、仮に4Dミートを食べたからといって、すぐに犬の健康に悪影響が出るという報告ないと言うこと。
もし重大な健康被害があるのであれば、ペットフード安全法で4Dミートの使用が禁止されているはずです。

つまり、「4Dミート=絶対に危険」とは言い切れないのが現実です。
ただ、愛犬により安心なものを与えたいのであれば、原材料の内容がはっきりと書かれている信頼できるフードを選ぶことをおすすめします。

穀物ミールが使われているフードは避けたほうがいい?

ドッグフードに使われる「ミール」は、お肉だけではなく、お米や麦などの「穀物ミール」が使われることもあります。しかも、これらが主原料になっているフードも少なくありません。

穀物ミールはコストを抑えるには便利な原料ですが、もし「愛犬の健康を第一に考えたい」と思っているなら、どの穀物が使われているのか具体的に表示されていない穀物ミールはできれば避けるのが安心です。

その理由を、以下に3つのポイントで紹介していきます。

不適切な穀物が使用されることもある

コストを抑えるために、人間が食べられないようなお米などが使われているケースも少なくありません

穀物はお肉に比べてリスクが低めとはいえ、「人の食用に適さないもの」と聞くと、やっぱり心配になりますよね。

だからこそ、少しでも安心できるフードを選びたい方は、穀物ミールを使っていない商品を選ぶのが無難です。

複数の穀物はアレルギーに注意が必要

たとえば穀物ミールにも、「ミレットミール」や「コーングルテンミール」など、使われている穀物の種類がはっきりわかるものもあります。

「ミレットミール」や「コーングルテンミール」の詳細
  • ミレットミール
    …イネ科の雑穀であるヒエ・アワ・キビなどを含むミールです。アレルギーを起こしにくい穀物として知られており、比較的安心です。
  • コーングルテンミール
    …トウモロコシからコーンスターチ(でんぷん)を作る過程で出る副産物で、たんぱく質(グルテン)を多く含む部分を乾燥させたものです。比較的栄養価が高いですが、トウモロコシにアレルギーがある子には注意が必要です。

上記のようなミールではなく、「穀物ミール」と表記されている場合は注意が必要です。

穀物ミールには、小麦やトウモロコシなどアレルゲンになりやすい穀物が複数混ざっていることが多く、アレルギーのリスクが高くなる可能性があります。

さらに、もしアレルギーを発症してしまった場合でも、どの穀物が原因なのかが特定しづらくなるため、対処が難しくなってしまいます。

そのため、具体的な穀物名が書かれていない「穀物ミール」は避けておくのが安心です。

穀物ミールが消化器の負担になることも

穀物ミールが少量使われていても、主原料が肉や魚などの動物性タンパク質であれば、それほど問題にはなりません。
しかし、穀物ミールが原材料の中で一番多く使われている場合は注意が必要です。

犬は本来、肉を中心とした食事に適した体のつくりをしているため、動物性タンパク質の方が消化しやすいのです。
一方で、穀物は加熱や加工されていれば消化できますが、大量に含まれていると胃腸に負担がかかる可能性があります。

ドッグフードの原材料表示は使用量の多い順に記載されているため、最初に穀物ミールが書かれているフードは、コストを優先して作られている可能性が高いと言えるでしょう。

愛犬の健康を考えるのであれば、主原料が動物性タンパク質のフードを選ぶことをおすすめします。

ミールを避けたいならプレミアムドッグフードを選ぼう!

最近では、犬を大切な家族の一員と考える飼い主さんが増えてきたことから、「プレミアムドッグフード」と呼ばれる高品質なフードが多く登場しています。

これらのフードは、ミールを使っていないのはもちろん、原材料の産地や品質にこだわっていたり、人間が食べられるレベルの素材を使用していたりするものもあります

もし、原材料の安全性や品質をしっかり確認して選びたいという方は、こうしたプレミアムフードを選ぶのも良いでしょう。

ただし、ミール使用のフードと比べて価格は高めになるので、コストとのバランスも考えて選ぶことをおすすめします。

ミールを不使用の安心安全なドッグフードは「うまか」!

うまかは、人も食べられるレベルの原材料だけを使って作られた、高品質な国産ドッグフードです。

主原料には、九州の銘柄鶏「華味鳥」を使用しており、みずみずしくプリっとした食感で、料亭でも使われるほどの美味しさが特徴です。

「ミール」などの曖昧な表記は一切なく、「鶏肉」「玄米」など、具体的な原材料名がしっかり明記されているのも安心ポイント

さらに、鶏肉だけでなく22種類の国産食材を使用しているため、安全性もとても高いです。

栄養面では、タンパク質や脂質は控えめで、運動量の少ない室内犬にぴったりのバランスになっています。

また、胃腸や関節の健康をサポートする成分も配合されているので、毎日のごはんで愛犬の健康をしっかりサポートしてくれます。

価格は一般的なフードよりもやや高めですが、原材料や安全性を考えれば納得できる内容。安心して愛犬に与えたい方におすすめのドッグフードです。

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気になる方は、ぜひ公式サイトをのぞいてみてくださいね。

※初回は定期コースでの注文となります。

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ドッグフードのミールに関するQ&A

ミールが入ってないフードのほうがいいの?

できるだけ「チキン」や「鶏肉」など生肉や明確な原料が使われているフードの方が、安心感はあります。

特にアレルギーになりやすい子や胃腸が弱い犬にはミール不使用のフードがおすすめです。

ミール入りのドッグフードは全部安物なの?

ミールは主にコストを抑える目的で使用されることが多いことから、価格の安いドッグフードに使用される傾向があります

ただし、例外もあるため、原材料の詳細やメーカーから発信されている情報をしっかりチェックすることが大切です。

まとめ

まとめ
  • ミールが含まれている場合は、まず何の食材か確認することが大切
  • アレルギー体質や胃腸がデリケートな犬にはミール使用フードは避けたほうが安心
  • 「肉副産物」なども情報の有無によって品質に大きく差がある
  • 4Dミートの使用の有無は判断できないので、安すぎるドッグフードは控える
  • 穀物ミールはアレルギーリスクが高まりやすい
  • プレミアムドッグフードはミール不使用で原材料の安全性が高い

「ミール=悪」と一概に言うことはできませんが、原材料の詳細がまったく記載されていないフードは、安心を優先して避けておくのが無難です。

ただし、コストを重視する場合は、ミールや副産物の使用を完全に避けるのは難しいかもしれません。

だからこそ、フードを選ぶときは「ミールが入っているかどうか」だけで判断せず、パッケージや公式サイトに記載された原材料の内容や安全性をしっかり確認して選ぶことが大切です。
日々のちょっとした確認が、愛犬の健康につながりますよ。

安心で安全なフードが気になる方は下記の記事を参考に、愛犬に合ったフードを選んでみましょう。

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この記事を書いた人

山本 星海のアバター 山本 星海 Dog salon Star sea オーナー

この記事を書いた人

保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海

JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹

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