ペットショップやペット用品店などに行くと、犬用の様々な機能性を持っていたり、おしゃれなデザインの服が売っていますよね。
犬に服を着せたい!というときには、その目的やシーンにあった服選びが重要となります。
また、犬に服を一度着せると、そのまま何日も服を着せっぱなしという飼い主さんも意外と、多いんではないでしょうか?
この記事では、犬に服を着させるメリットやデメリット、犬の服って着せっぱなしにしていいの?、どんな服を選べばいいの?といった、犬に服を着せるに際に飼い主さんが疑問に思うことをまとめてご紹介します。
この記事を書いた人
保有資格:小動物看護士/ペット販売士/トリマーB級/ハンドラーC級/訓練士補/二級愛玩動物飼育管理士/動物取扱責任者/犬の管理栄養士/ペットフードアドバイザー1級/少額短期保険募集人
第一種動物取扱業:第225818003号 保管 動物取扱責任者:山本星海
JKC公認トリマー養成機関卒業。Dog salon Star seaを2018年に開業、犬のトリミングやドッグフードの販売を行う。トリマー歴10年目。愛犬:トイプードル2匹
犬に服を着せる5つのメリット
犬に服を着せることに対しては、賛否両論がありますよね。
本来なら服を着ないはずの犬に対し服を着せていると「犬に服を着せるなんてかわいそう」という声もあります。
しかし、犬に服を着せることは、ちゃんとした理由やメリットがあり、犬のためにもなるんです。
ここでは、犬に服を着せるメリットをわかりやすくご紹介しますので、愛犬に服を着せるかどうかの判断に役立ててくださいね!
①寒さ対策や熱中症対策に役立つ
犬は犬種によって、寒さに弱かったりや暑さに弱いという特徴があることをご存知ですか?
気温や湿度によって得意不得意がある犬たちに服を着せてあげることで、寒さを和らげることができたり、服によって直射日光が犬に当たるのを防ぎ、熱中症の予防に役立ちます。
寒さに弱い犬種:チワワ・ヨークシャテリア・トイプードル・パピヨン・フレンチブルドッグ・ミニチュアピンシャーなど
暑さに弱い犬種:シベリアンハスキー・パグ・シーズ・ゴールデンレトリーバーなど
また、ダックスフンドやコーギーなどの足の短い犬種は、地面との距離が近いので、地面から照り返す熱の影響を受けやすいんです。
そいうった熱も服を着せることにより、緩和することができますよ。
また、子犬や老犬などの体温調整が苦手な犬にも服を着せてあげることで、体温調節の手助けになり、健康管理に役立ちます。
②汚れや害虫を防げる
服を着せることで、犬が汚れてしまうのを防ぐこともできます。
トリミングに行って間もないときなど、なるべく犬のカラダが汚れるのを避けたいというときには、服を着せることでカラダは汚れずに済みますよ。
また、服を着せてあげることでノミやダニなどの害虫から犬を守ることもできます。
そのためお散歩の時には、毎回服を着せているという飼い主さんも多いようですよ!
③抜け毛対策になる
ドッグカフェや公共施設や交通機関、お友達の家に犬を連れていく時などに犬の抜け毛が気になったり、なるべく抜け毛を防ぎたいということがありますよね。
そういった時にも、服を着せることで対策ができます。
換毛期などの毛の抜けやすい時期だと、犬が歩くだけで毛が抜けて落ちてしまうこともあります。
服を着せることで抜け毛が落ちにくくなるので、舞い散るのを防ぐことができます。
④怪我の予防になる
服を着せることで、怪我の予防にもつながります。
お散歩中などに落ちている木の枝は、人間にはなんて事のないものですが、犬にとっては、怪我につながる危険なものなんです。
服を着ていることで、枝が引っかかって怪我をしてしまったり、細い枝が刺さりそうになるのを防ぐことができますよ。
⑤雨や雪から犬を守れる
犬用のレインコートを着せることで、雨や雪でも犬が濡れずにお散歩に行くことができます。
ただし、レインコートで雨や雪を防ぎたい場合は、ぴったりサイズを選ぶことが重要となるので、犬のサイズにぴったり合うものを探す必要があります。
犬に服を着せる2つのデメリット
犬に服を着せるのには少なからずデメリットもあります。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、愛犬にとってベストな選択をしてくださいね!
①服に慣れていないうちはストレスに
服に慣れてないうちや、服が苦手な犬にとっては服を着ることがストレスになってしまうこともあります。
嫌がったり、脱ぎたそうにしている場合は無理に着せないようにすることが大切です。
愛犬が嫌がった場合は、服以外の方法で必要な対策を行うようにしてくださいね。
②毛玉になりやすくなる場合もある
摩擦によって、着ているうちに毛玉ができているということもあります。
必要な時にだけ服を着せたり、こまめなブラッシングを行うことなどで、毛玉にならないように配慮することが必要です。
犬に服を着せっぱなしでもいいの?
犬に服を一度着せたら、そのまま何日も服を着せっぱなしという飼い主さんもいるのではないでしょうか?
犬に服を着せてあげることには様々なメリットがありますが、基本的には着せっぱなしにはNGです。
ここからは、犬に服を着せっぱなしにしない方がいい理由をご紹介しますので、参考にしてください。
体温調節がしづらくなる
犬は人間と比べると体温調節が苦手な動物です。服を着せることで、体温調節の手助けをできる一方で、着せっぱなしにしている場合、体温調整が難しくなってしまうことが考えられます。
夏場はとくに注意が必要です。犬のためを思って着せた服によって熱中症を引き起こしてしまうこともありえます。
なので、着せっぱなしにせず直射日光を防ぎたいときや、お散歩のときにだけ服を着せるようにしてくださいね。
蒸れてしまうことがある
服を着せっぱなしにしていることで、湿度が高い時期などは体が蒸れてしまうことがあります。
体が蒸れてしまうことで、皮膚病の原因になってしまうこともあります。
そのため、服は必要なときにだけ着せるようにするのがベストです。
犬の服を着せるタイミングや脱がせるタイミングって?
犬に服を着せっぱなしにしないほうがよい。ということがわかったけど、どんなときに着せるのがいいの?と悩んでしまうこともありますよね。
そこで、服を着せるのにおすすめなシーンをご紹介します。
お散歩へいく時
犬に服を着せるメリットでもご紹介しましたが、犬に服を着せることで、汚れを防ぐことができたり、怪我の防止に役立ちます。
なので、お散歩のときに服を着せてあげ、お散歩から帰ってきたら服を脱がせてあげるのがおすすめです。
また、服を着せることにより防寒になったり、熱中症の予防にもなるので、冬場や夏場はぜひ服を着せてあげてくださいね!
お出かけをする時
犬に服を着せることで、抜け毛を撒き散らさないようにできます。
なので、お出かけをする際にはマナーとして服を着せることもおすすめです。
犬に服を着せるときは素材が重要!
犬に服を着せる際に大切なのは、シーンに合わせて最適な素材や機能がある服を選んで着せてあげるということです。
ここでは、シーンごとにおすすめの服や素材を紹介します。
夏におすすめの服の素材
夏場におすすめな服は「通気性の良いもの」「ひんやりするもの」などです。
メッシュ素材や薄手のもの、UVカット機能があるものなど、夏用に作られている服がおすすめです。
こちらは、水で濡らすことでひんやりとする犬用の服です。
冬におすすめの服の素材
冬におすすめなのは、もこもことしたボア素材やニット素材です。
寒冷地の場合は、ダウンコート風の温かい服もおすすめですよ!
汚れやすいシーンにおすすめの服の素材
お散歩など汚れやすいシーンには、簡単に洗濯ができる「綿」などで作られた服がおすすめです。
いつでも清潔な服を着ることができるように、汚れたらすぐに洗濯をするようにしてくださいね!
ペット用の洗濯洗剤と柔軟剤を使えば、ペットが服を舐めても安全な上、ダニ予防もできますよ!
皮膚を守ってあげたいときにおすすめの素材
犬の皮膚を守りたい場合や怪我予防をしたいときには、ロンパースタイプの服がおすすめです。
ロンパースタイプなら後ろ足まで、しっかりと保護をしてくれるので、より安心です!
犬に服は着せっぱなしにせず、必要に応じて着るのがベスト!
犬に服を着せたいときは、シーンや目的に合わせて服を選ぶことが大切です。
また服の着せっぱなしは、様々なトラブルや愛犬のストレスにつながることもありますので、必要に応じて服を着せ、自宅で過ごす時には脱がせてあげるようにしてくださいね!
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